真夏のサーフィンは気持ちがいいですが、海の中にいても油断は禁物!
風と水を浴びているため、汗やムレといった体の危険信号に気づきにくく、熱中症のリスクが高まります。
万が一に備えて、熱中症対策をマスターしましょう!
こんな症状は熱中症のサイン!
真夏のサーフィン中、ちょっとした違和感を「気のせい」で済ませていませんか?
炎天下や高温多湿の環境では、体が危険信号を出しています。
海に入る前やサーフィン中に、以下のような症状が当てはまったら、陸に上がって日陰で休息をとりましょう。
◇めまい、立ちくらみ
◇頭痛やぼんやり感
◇吐き気、食欲不振
◇筋肉のけいれん(足がつるなど)
◇異常な汗、もしくは汗が出なくなる
◇手足のしびれ、動悸
◇体が熱っぽい、肌が赤くほてっている
これらは、熱中症の初期〜中等度の段階で現れることが多い症状です。
無理を続けると、意識障害や命の危険、後遺症が残るおそれもあります。
サーファーのための熱中症対策
十分な水分・電解質補給を!
サーフィン前の水分補給は基本中の基本!
でも、水だけでは不十分。スポーツドリンクや塩分タブレットで電解質も補給しましょう。
「トイレが心配…」と控えるのは逆効果。のどが渇く前の補給が大切です。
1時間おきに少しずつ、こまめに水分を取って、夏のサーフィンを安全に楽しみましょう!
入水時間を工夫する
特に10時〜14時の時間帯は日差しが最も強く、熱中症リスクが高まります。
できれば早朝や夕方のセッションを中心に予定を組みましょう。
情報の確認
体感だけに頼らず、「数値」や「アラート」を活用するのが対策のカギに!
海辺では、気温・水温・日差しが複雑に絡み合って体に負担をかけます。事前にチェックできる情報をうまく使いましょう!
◇熱中症警戒アラート(気象庁)
暑さによる熱中症リスクを示す警報で、メール配信サービス(無料)に登録するとメールでアラートが送信されます。
熱中症警戒アラート
◇UVインデックス(気象庁)
紫外線の強さを数値で示す指標で、高いほど肌への影響が大きくなります。
UVインデックス
◇気温と水温の差
水温と気温の差が大きいと体調不良の原因に。
波伝説で気温・水温を確認して、安全に海へ!
◇湿度と風が与える体感温度
風が弱いと熱がこもりやすくなります。風速・風向きもチェックして熱中症対策を!
風速が0.7m/s増すだけで、WBGT(暑さ指数)は約0.4低下するというデータもあります。
適切なウェアの着用
ウェットスーツは暑さがこもる場合もあるので、季節に合った厚さを選び、熱を逃がしやすいラッシュガードなどの活用が必要です。
できるだけ直射日光から身を守る装備を着用しましょう。
◇サーフハットは、熱中症&紫外線対策に最適です
◇UVカットや接触冷感機能のあるラッシュガードなど
◇日焼け止めをしっかり塗る
睡眠と体調管理も大事
寝不足や疲労がたまっていると、熱中症のリスクはグッと上がります。
体調が万全でない日は、無理に入水しない判断も大切です。
TIP!
海には「クーラーボックス+スノコ」のセットがおすすめ!
保冷剤を入れて近くにおいておけば、飲み物も冷えて、緊急時は保冷剤で体を冷すのにも使えます!
クーラーボックスの下に100円ショップなどで買えるスノコを敷くと、地面からの熱を遮り保冷効果がUPします。
一緒に、冷却タオルやネッククーラーも入れておけるので便利です。
海で流木を拾って、スノコの代わりに使うのもGOOD!!
なってしまったときの対応は?
熱中症の疑いがある場合は、すぐに海から上がって涼しい場所へ移動しましょう。
◇風通しの良い日陰、または車の中のクーラーを活用
◇体を冷やす(濡れタオルや保冷剤を首・脇・足の付け根などに)
◇水分と塩分をゆっくり摂取(冷たい飲み物を一気に飲まない)
◇ウェットスーツを脱いで、体から熱を逃がす
また、海で助けが必要な人を見かけたときにも、冷静に対応できる余裕があると安心です。
困ったときは助け合いで救われる命があります!