4/24 Five Weeks in Tahiti vol-9

Naoya Kimoto

Naoya Kimoto
サーフィンフォトグラフ界の巨匠、重厚なショットが魅力のKINこと木本直哉。 16才でサーフィンを覚え、20才からサーフィンフォトグラフィーの道を歩みだす。1981年から冬のハワイノースショアに通いだし、現在も最前線で活躍中。

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Takumi Yasui @ Teahupoo  Tahiti  French Polynesia

 

合宿とは関係なく単独で3月4日に初のタヒチ入りを果たしたヤスイタクミ。

翌日からは一人黙々とパドルアウトでチョポのラインアップに身を置き体を慣らしていった。

そして3月6日から入りだしたウエストリーのビッグスエルが徐々に落ち着きだした3月8日の朝、

ヤスタクは今回のトリップでベストオブベストとも言えるタックシャープなチョポバレルを捉えた。

この日もウエストリーのオンショア予報が出ていたので合宿チームも朝早くにチョポへ向かった。

ヤスタクはすでに暗がりの中パドルアウトし、すでにラインアップし数本の波に乗っていた。

幸いヤスタク以外誰もいなかったので、第2週目の合宿メンバーも船からジャンプインし、

まだ風の無いウエストの強い5〜6〜のチョポにラインアップした。

そして午前6時半過ぎ、タヒチの険しい山間からゴールデンカラーに輝くファーストライトが

チョポの海を照らし出した。

まさにそんな時ピキピキのドセットが捲れ上がるようにチョポのリーフに乗り上げてきた。

そんな中ベストポジションにいたヤスタクはこれだ!と思わんばかりにパドルイン!!

スティープするファーストブレイクに垂直テイクオフ!

ミッドフェイスを滑降する間にすかさずグラブでレールを入れねじ込み!

ポッカリと口の開いたビッグバレルにセット〜プルイン!!

サウスウォールからベンドしてウエストエンドボウルへと、

魔物のように追いかけてくるフォンボール、

美しくもかつ恐ろしいリップカールに包まれ、

まさにパーフェクトとも言えるスピッツアウトでこの一本の締めを飾った。

チョポには何パターンかの方程式があると常々感じている。

決まった時のチョポには完全なる定義が存在すると言って過言ではない。

至ってシンプルな動作ながら、その一つ一つには高度なスキルを要する。

その全てが合致して人間と海、サーファーとバレル、チョポにアートが成り立つのだ。

まさにこのヤスタクの一本は、波、光、ライン全てがパーフェクト、

チョポの神様が彼に送った自然のギフトというしかなかった。

結果自分にとっても5週間のチョポ取材でベストショット・ベストシークエンスとなった。

そしてヤスタクにとってもあの時のパッション・フィーリングが体に残り、

ますますチョポの虜になっていく事だろう。

 

 

 

 

 

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