ニューカッスルSURFESTでシビリック、プポ、ロブソンがCT復帰 トンプソンとベリーはルーキーイヤー決定

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オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ニューカッスル、メレウェザー・ビーチで開催中のWSLチャレンジャーシリーズ第2戦「Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy」は、3月12日に大会4日目を迎え、来季CT出場権争いが大きく動いた。

この日は朝の穏やかなスタートから一転、ヒート開始とともに強い南風が吹き込み、会場には4〜6フィートのしっかりしたスウェルが到来。女子ラウンド32の残り3ヒートと、男子ラウンド32全ヒートが行われた。

ワイルドカード勢と実力者たちの好パフォーマンスが続き、ランキングは終日大きく変動。男子ではカルロス・ムニョス、フィン・マッギル、アリスター・レジナートが高得点をマークし、女子ではサリー・フィッツギボンズとアリッサ・スペンサーが存在感を示した。

この日の結果により、男子は5名のCTクオリファイが確定。
モーガン・シビリック(AUS)、サミュエル・プポ(BRA)、カラム・ロブソン(AUS)がCT復帰を決め、ルーク・トンプソン(RSA)オスカー・ベリー(AUS)は来季CTルーキーシーズン入りを確定させた。
一方、女子は残る3枠、男子は残る2枠を巡る争いが続いている。

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ルーク・トンプソン、激動の展開の末にCT入り決定

この日もっともドラマチックだったのは、南アフリカのルーク・トンプソンだった。

自身のヒートで勝てばその場でCT入りが決定、敗れればサミュエル・プポのクオリファイが決まるという状況の中、トンプソンは敗退。これでプポのCT入りが確定した。

しかしその直後、次のヒートでマテウス・ヘルディ(BRA)が敗れたことで、トンプソンのCT入りも正式に決定。天国と地獄を短時間で味わうような展開となった。

このヒートでは、フィン・マッギル(HAW)が大会ベストとなる16.30をスコア。さらにアリスター・レジナートとヘルディもエクセレントレンジを叩き出し、最後はレジナートの逆転ライドがヘルディに痛烈な一撃を与えた。

トンプソンは
「信じられない。こんなに気持ちが上下するなんて。ビーチで見ていて本当に緊張していた。子どもの頃から夢見ていた瞬間。サーフィンがここまで人生を変えてくれるなんて思っていなかったし、本当に感謝している」
とコメント。

なお、ヘルディはライブランキング9位。レビ・スローソンとディミトリ・ポウロスもトップ10入りを狙っている。

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地元メレウェザーでモーガン・シビリックがCT復帰

地元ニューカッスルのモーガン・シビリックは、この日クオリファイ組の中でもっとも説得力のある内容で勝ち上がった。

鋭いレイバックターンで7.50をマークし、2本の合計14.10でヒート勝利。ホームブレイクのメレウェザーで、待望のCT復帰を決めた。

シビリックは2021年に初開催のWSLファイナルズへ進出し、世界5位を記録。だが翌シーズンに大きく順位を落とし、ミッドシーズンカットでツアー離脱。その後もCSトップ20を維持しながら惜しくも復帰を逃す年が続いていた。

シビリックは
「本当に最高の気分。ヒート前はかなりナーバスだったけど、ビーチを見たら地元のみんながぎっしり応援してくれていた。長い道のりだったし、この1〜2年やってきたことがようやく報われた」
と語った。


ベリーとロブソン、重要ヒートで明暗も揃ってCT切符獲得

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大会終盤の大きな山場となったのは、この日最後から2番目に行われた男子ヒート。
オスカー・ベリーとカラム・ロブソンが同組となり、ともにCT入りを懸けて海へ向かった。

ヒートはディミトリ・ポウロス(USA)が2本の7ポイント台で主導権を握り、そのまま1位通過。ロブソンは粘り強く2位を守り抜き、クオリファイ争いに踏みとどまった。ベリーは4位敗退となったが、他ヒートの結果により、パドルアウト前の時点でCT入りが確定していた。

ベリーは
「言葉にできないくらい嬉しい。小さい頃からこういうイベントを見て育ってきたし、来年その舞台にフルタイムで出られるなんて夢みたい。ずっと大事にしたい一年になる」
と喜びを口にした。

ロブソンは2022年にCTルーキーとして鮮烈なスタートを切ったものの、その後ランキングを落としてツアーを離脱。だが前戦のLexus Pipe Challenger優勝で一気に復調し、この日の結果でツアー復帰を果たした。

ロブソンは
「今週はずっと緊張感がすごかった。その中で気持ちをまとめて、自分が求めていた結果を出せたのは信じられない。年始に立てた目標を本当に達成できて、かなり嬉しい」
と話した。

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女子は早朝から波乱 スペンサーが勢い維持

女子ラウンド32は、朝イチから波乱の展開となった。
ワイルドカードのゾーイ・ジーツ(NLD)と松岡亜音(JPN)が、CTクオリファイ争いの渦中にいたアネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)、インディア・ロビンソン(AUS)を下した。

イベント開始時点でクオリファイ圏内にいたゴンザレス・エチャバリは、ヒート最高スコアとなる6.00を出しながらバックアップを揃えられず敗退。直後にアリッサ・スペンサー(USA)が勝ち上がったことで、状況はさらに厳しくなった。

スペンサーは大きなレフトで鋭いフォアハンド3発をまとめ、7.33をスコア。ヒートを終始リードした。
一方、2位争いでは都築有夢路、ソフィア・メディーナが競り合う中、地元ニューカッスル出身のサラ・バウム(RSA)が終了間際に7.23を叩き出し逆転。2024年以来となるラウンド16進出を決めた。

スペンサーは
「最初に7点を出せたのは大きかった。かなり難しいコンディションだったので、5点以上の波に乗れるだけでも十分なスタート。ランキングは見ないようにしている。余計なノイズになるから、とにかく1ヒートずつ集中している」
とコメントしている。


フィッツギボンズ、ニューカッスルで圧巻のスタート

ニューカッスルSURFESTを3度制しているサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、女子トップとなる14.00をマークし快勝。
大きなレフトでのバックハンド2発で7.50をスコアし、危なげなくラウンドアップを決めた。2位にはキラ・ピンカートン(USA)が入り、クオリファイの望みをつないだ。

すでにCT再昇格を決めているフィッツギボンズにとって、ニューカッスルは“帰ってきた場所”のような特別な会場だ。

フィッツギボンズは
「耳の中の砂も、鼻の中の海水もまだ残ってるくらいワイルドな体験だった。シリーズのフィニッシュラインとして、この場所に戻ってこられたのは特別。シーズンのスタート時は本当にエネルギーが足りなかったけど、周りのみんなが『できるよ』と支えてくれた。だからここでニューカッスルに感謝を伝えたかった」
と語った。




男子ラウンド32結果

HEAT 1
カルロス・ムニョス 14.03
イマイカラニ・デヴォルト 11.90
ジョルガン・クジネ 9.20
ブロンソン・メイディ 8.47

HEAT 2
ケイレブ・タンクレッド 13.16
ダコダ・ウォルターズ 11.24
ルーク・トンプソン 10.80
ミヒマナ・ブレイ 10.13

HEAT 3
フィン・マッギル 16.30
アリスター・レジナート 14.93
マテウス・ヘルディ 14.90
イアン・ジェンティル 6.43

HEAT 4
ディラン・モファット 11.27
イーライ・ハネマン 9.17
オリバー・ジーツ 8.76
アドゥール・アマトリアイン 8.10

HEAT 5
モーガン・シビリック 14.10
シオン・クロフォード 12.90
オーシャン・ランカスター 12.57
マカナ・フランツマン 8.30

HEAT 6
レビ・スローソン 13.50
カウリ・ヴァースト 9.06
ケオニ・ラサ 8.83
リーフ・ヒーズルウッド 8.04

HEAT 7
ディミトリ・ポウロス 14.24
カラム・ロブソン 11.06
ベン・ロレンツソン 10.10
オスカー・ベリー 8.27

HEAT 8
ジャクソン・バンチ 15.00
ルーカス・キャシティ 13.20
マイキー・マクドナー 12.70
ルーカス・シルベイラ 11.44

女子ラウンド32結果

HEAT 1
エリー・ハリソン 10.80
タリア・スウィンダル 8.56
ヨランダ・ホプキンス 8.00
アリーナ・ロドリゲス 7.57

HEAT 2
ジギー・アロハ・マッケンジー 9.93
アナト・レリオール 9.74
ラウラ・ラウップ 9.40
チャーリー・ヘイトリー 6.77

HEAT 3
ソフィー・マカロック 10.50
ソル・アギーレ 9.93
ナディア・エロスターベ 8.84
中塩佳那 7.83

HEAT 4
エデン・ウォーラ 14.83
テレサ・ボンバロ 11.64
フランシスカ・ヴェセルコ 10.73
アン・ドス・サントス 7.13

HEAT 5
ティア・ゼブロウスキー 12.50
サノア・デンプフル・オリン 8.63
エウェレイウラ・ウォン 8.43
アイラ・ハパッツ 7.57

HEAT 6
ゾーイ・ジーツ 10.30
松岡亜音 9.43
アネット・ゴンザレス・エチャバリ 8.17
インディア・ロビンソン 4.93

HEAT 7
アリッサ・スペンサー 12.33
サラ・バウム 11.23
都築有夢路 10.70
ソフィア・メディーナ 10.00

HEAT 8
サリー・フィッツギボンズ 14.00
キラ・ピンカートン 8.50
アメリー・バーク 6.94
オセアナ・ロジャース 4.33

男子ラウンド16対戦カード

カルロス・ムニョス vs ダコダ・ウォルターズ

ケイレブ・タンクレッド vs イマイカラニ・デヴォルト

フィン・マッギル vs イーライ・ハネマン

ディラン・モファット vs アリスター・レジナート

モーガン・シビリック vs カウリ・ヴァースト

レビ・スローソン vs シオン・クロフォード

ディミトリ・ポウロス vs ルーカス・キャシティ

ジャクソン・バンチ vs カラム・ロブソン

女子ラウンド16対戦カード

エリー・ハリソン vs アナト・レリオール

ジギー・アロハ・マッケンジー vs タリア・スウィンダル

ソフィー・マカロック vs テレサ・ボンバロ

エデン・ウォーラ vs ソル・アギーレ

ティア・ゼブロウスキー vs 松岡亜音

ゾーイ・ジーツ vs サノア・デンプフル・オリン

アリッサ・スペンサー vs キラ・ピンカートン

サリー・フィッツギボンズ vs サラ・バウム

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