
日本のシェイパー文化をどう次世代へつなぐのか。『GLASS LOVE』と巡る旅のクラウドファンディングがスタート!
日本のサーフカルチャーを支えてきた“作り手”に、あらためて光を当てるプロジェクトが始動しました。
国産ウェットスーツブランド「AXXE CLASSIC」「BREAKEROUT」「AXXE」「SurfGrip」「Raven」などを展開する株式会社シ・ワールドが、日本のサーフボード文化とシェイパーの未来を考えるクラウドファンディングプロジェクト
「日本のシェイパーの未来をつむぐ。『GLASS LOVE』と巡る旅」
を開始しました。
サーフボードは、ただの道具ではない
サーフィンに欠かせないギアといえば、サーフボードとウェットスーツ。
日本のウェットスーツは、ハンドメイドのカスタム文化を背景に、世界でも高く評価されてきました。一方で、国産サーフボードも高い品質や完成度を持ちながら、その価値が十分に伝わりきっていないという課題があります。
特に現在、日本のサーフボードシェイパーは高齢化や人材不足、若手育成の難しさに直面しています。
海外では、自宅のガレージからボード作りを始める「ガレージシェイパー」の文化がありますが、日本ではシェイパーを生業にするハードルはまだまだ高いのが現状です。
輸入ボードが悪いという話ではありません。
ただ、「メイド・イン・ジャパンのサーフボード文化を、この先どう残していくのか?」という問いは、今のサーファーにとって避けて通れないテーマになりつつあります。
きっかけは若手シェイパー・武知虎南の存在
このプロジェクトの大きなきっかけとなったのが、徳島県のサーフショップに生まれ育った若手シェイパー・武知虎南。
幼少期から海とサーフィンに親しみ、コンテストでも実績を残しながら、彼は一度プロサーファーではなく一般企業への就職を選びました。
しかし仕事とサーフィンを両立する中で、父の職業である「シェイパー」に強く惹かれ、安定した会社員生活を離れ、サーフボードシェイパーとして生きる道を選びます。
その姿は、単なる個人の挑戦ではなく、日本のシェイパー文化を次世代へつなぐ象徴的な存在ともいえます。
『GLASS LOVE』が問いかけるサーフィンの本質

今回のプロジェクトの軸となるのが、2004年に発表されたサーフムービー『GLASS LOVE』です。
オーストラリアのアーティストでありサーファーでもあるアンドリュー・キッドマンが制作した同作は、当時のプロユース中心、大量生産型のサーフボードカルチャーとは対極にある、ピュアなサーフィンの価値観を映し出した作品として、多くのサーファーに衝撃を与えました。
あれから20年以上。
サーフボードは長さ、厚み、素材、製造方法、流通、そして乗り方まで大きく多様化しました。
だからこそ今、もう一度『GLASS LOVE』を通じて、サーフィンとサーフボードへの純粋な愛、そしてシェイパーという存在の意味を見つめ直そうというのが、このプロジェクトの大きなテーマです。
2026年秋、日本各地を巡るスクリーニングツアーを開催予定
プロジェクトでは、2026年9月30日から10月12日まで、アンドリュー・キッドマンと息子のガス・キッドマンを迎え、日本各地を巡るロードトリップ型のスクリーニングツアーを実施予定です。
ツアーには、若手シェイパーの武知虎南、東京・八王子のRIDE SURF+SPORTSを主宰する柴田浩次、若手フィルムメーカー中上誉貴らが帯同し、旅の様子はドキュメントとして記録されます。
完成した映像は、後日『GLASS LOVEスクリーニングツアー(仮称)』として配信予定です。
上映予定会場
・10月3日(土)パタゴニア札幌
・10月9日(金)パタゴニア仙台
・10月10日(土)パタゴニア千葉・一宮/アウトレット
・10月11日(日)パタゴニア東京・原宿/アウトレット
・10月12日(月・祝)RIDE SURF+SPORTS【東京・八王子】
※時間や詳細は変更となる場合があります。
東北と北海道で見つめる“残り続けた文化”
今回のツアーで特に重要なエリアとして位置づけられているのが、東北・仙台と北海道です。
東北は、東日本大震災以降、人と海の関係が大きく変化した場所です。それでも海に入り続けるサーファーの存在は、「続けること」の意味を問いかけます。
一方、北海道は低水温、波の制約、広大な移動距離など、サーフィンを続けるには強い意志が必要なエリアです。流行に左右されにくい、純度の高いサーフカルチャーが根付いている場所ともいえます。
東北は「時間の中で残り続けた文化」。
北海道は「環境によって選び残された文化」。
この対照的なフィールドを巡ることで、時代を超えて残るもの、環境によって削ぎ落とされるもの、そしてシェイパーが持ち続ける意味を浮かび上がらせていきます。
目標金額は150万円
クラウドファンディングの目標金額は150万円。
支援金は、アンドリュー・キッドマンおよびガス・キッドマンの渡航費、武知虎南の移動費、撮影・編集費、通訳スタッフ費、ツアーに関わる交通費・宿泊費などに充てられます。
リターンには、お礼メールや活動報告書、ツアームービーのエンドロール掲載のほか、GLASS LOVEオリジナルCAP&ステッカー、藍染Tシャツ、限定DVD、AXXE Classicセミドライスーツのフルオーダーチケット、武知虎南によるサーフボードオーダーチケットなどが用意されています。
文化を“自分ごと”として残すために
このプロジェクトは、単なる上映イベントではありません。
各地に点在するサーファーやシェイパーの声を記録し、日本のサーフボード文化を次世代へ渡せる形にしていく試みです。
サーフボードは、ただ波に乗るための道具ではありません。
そこにはシェイパーの経験、思想、手仕事、そして海への敬意が込められています。
効率や大量生産が当たり前になった時代だからこそ、一本一本を人の手で削り出す文化には、強い意味があります。
「良い板」とは、カタログスペックだけでは語れません。
誰が、どんな海を思い浮かべ、どんなサーファーに乗ってほしいと考えて削ったのか。そこにこそ、シェイパー文化の面白さがあります。
この文化を一部の職人やコアなサーファーだけのものにせず、海を愛する一人ひとりが“自分ごと”として受け止めること。
それが、日本のシェイパー文化を次世代へつなぐ最初の一歩なのかもしれません。
クラウドファンディングはこちら
日本のサーフボード文化、シェイパーの未来、そして『GLASS LOVE』が伝えてきたサーフィンの本質に共感する方は、ぜひプロジェクトページをチェックしてみてください。
クラウドファンディングページ:募集期間は6月4日から7月17日まで
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サーフィンは乗るだけでも楽しい。
でも、そのボードを誰が削ったのかを知ると、一本の波の味わいはもう少し深くなるはずです。


