逆転、涙、歓喜。S.League グランドファイナルズ!

グリーン 写真 フェミニン ブライダルフェア インスタグラム投稿 (1)

S.League 2024-2025シーズン グランドファイナルズ開催レポート

S.League 2024-2025シーズンの集大成となるグランドファイナルズが、千葉北・志田下ポイントにて開催された。
すでに年間グランドチャンピオン(グラチャン)が確定しているカテゴリーもあったが、シーズンを締めくくるにふさわしい舞台とあって、各選手が最後の熱戦に挑んだ。

また、来季よりリーグはS1・S2の2部制に移行。ポイントランキングによる振り分けが行われるため、上位進出を目指す選手たちによる熾烈な戦いが繰り広げられた。

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大会初日は、志田下らしいチューブセクションも見られる好コンディションでスタート。しかし、時間の経過とともにサイズは徐々にダウンし、千葉北としては珍しいスモールコンディションへと変化した。

それでもトッププロたちは、その状況に柔軟に対応。精度の高いライディングで観客を魅了し続けた。

会場には選手インタビューでおなじみの高橋みなとさんと水野亜彩子さんも会場を盛り上げる。

会場には選手インタビューでおなじみの高橋みなとさんと水野亜彩子さんも会場を盛り上げる。

会場には大型ビジョンやキッチンカーが設置され、地元選手を応援するファンや来場者で大いに賑わいを見せた。さらに今大会では、特別種目としてボディボード部門も同時開催され、ショート、ロング、マスターズ、ボディボードの4カテゴリーが揃う充実のラインアップとなった。

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グランドファイナルズ 各ディビジョン結果


ショートボード メンズ 塚本 勇太

R3で惜しくも敗れた稲葉玲王だったが、塚本勇太が最終ヒートで逆転勝利を収めたことで、ポイントランキングが確定。稲葉玲王が初代グランドチャンピオンの座に輝いた。

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その塚本はその後、大原洋人を逆転で下しファイナル進出。
決勝では古川海夕との対戦となった。ロータイドによりコンディションがさらに厳しくなる中、互いに的確な波選びで得点を重ねる接戦に。最終的には塚本が再びの逆転劇を演じ、プロ初優勝を手にした。

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ショートボード ウィメンズ 野中 美波

年間チャンピオンを確定させていた中塩佳那を、波伝説ライダーの野中美波がセミファイナルで破りファイナルへ。

決勝では川合美乃里との一騎打ちを制し、積極的な攻めの姿勢が実を結んだ形で、野中が堂々の優勝を飾った。

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マスターズ 牛越 峰統

牛越峰統、今村厚、佐藤千尋、山田桂司によるファイナル。
リードしていた今村に対し、牛越がラストライドでエクセレントスコアを叩き出し、劇的な逆転勝利を収めた。本人も「これは現実か」と思わず口にするほどの歓喜に包まれた。

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ロングボード メンズ 森 大騎

すでにグランドチャンピオンを確定させていた浜瀬海は、完全優勝を目指すもセミファイナルでインターフェアにより敗退。
決勝は森大騎 vs 西崎公彦のカードとなり、森が今季最高得点となる20点満点を叩き出す圧巻のパフォーマンスで優勝を決めた。

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ロングボード ウィメンズ 吉川 広夏

田岡なつみと吉川広夏による一騎打ちは、互いにエクセレントを出し合うハイレベルな戦いに。
吉川がわずかにリードを保ち続け、田岡のラストアタックも実らず、吉川広夏が接戦を制した。

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ボディボード メンズ 粂 総一郎

大接戦の末、粂総一郎がラストライドで見事な逆転に成功。勝負強さを発揮し、劇的な勝利を飾った。

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ボディボード ウィメンズ 我孫子 咲良

4名による混戦となったファイナルを制したのは、我孫子咲良。プロデビュー後、JPBA初優勝という大きな結果をこの舞台で手にした。

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初代グランドチャンピオン 一覧


ショートボード メンズ

稲葉 玲王
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ショートボード ウィメンズ

中塩 佳那
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ロングボード メンズ

浜瀬 海

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ロングボード ウィメンズ

田岡 なつみ

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マスターズ

牛越 峰統

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澤上 龍氏

表彰式の壇上には、大会メインスポンサーであるさわかみ投信株式会社 代表取締役社長 澤上 龍氏が登壇。
そこで語られたのは、来期に向けたインパクトのある提言だった。

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澤上氏は、「チャレンジ無くしては成功なし」という信念のもと、賞金の重要性に言及。「大会の魅力を高めるには、挑戦する選手たちが正当に評価されるべきであり、そのために賞金制度の見直しが必要」と強調した。

さらに、男女やカテゴリー間における賞金格差についても触れ、「さわかみグループとして、特別賞の設置や、賞金の均等化に向けて支援を検討していく」と明言。
この発言には、選手はもちろん、関係者や観客からも大きな拍手が湧き上がった。

スポーツの未来とフェアネスを見据えた力強いメッセージに、会場の空気が一変する瞬間だった。


大野チェアマン

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「プロとアマチュアが共に競い合う場がS.Leagueで実現していくことを期待している」と語り、国内ツアーがある国はブラジルと日本2つだけしかない。そんな中にオリンピアンや世界で活躍する選手たちがいる。と未来への展望を語った。

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S.League 2025-2026シーズンは、いよいよ2部制(S1・S2)が本格始動する。

S1リーグは、7月・北海道 浜厚真を皮切りに開幕。

S2リーグは、6月・千葉北 井戸野浜で開幕が予定されている。

次なるシーズンに向けて、より進化を遂げるSリーグ。全国のファンとともに、選手たちのチャレンジを引き続き応援していきたい。

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