SHE IS THE OCEAN
—シー・イズ・オーシャン—
海に魅せられた9人の女性たち
2021年9月17日(金)公開
東京:ヒューマントラストシネマ渋谷
東京:アップリンク吉祥寺
名古屋:伏見ミリオン座
京都:アップリンク京都
順次公開
大阪:第七藝術劇場
横浜:シネマリン
浜松:シネマイーラ
富山:ほとり座
富山:DaFriends×Hotoriza
配給
レイドバック・コーポレーション
神奈川県藤沢市片瀬1-5-3
admin@laidback.co.jp
宣伝
ブライトホース・フィルム
東京都新宿区四谷三栄町14-4松啓ビル303号室
iwai@brighthorse-film.com
波伝説では公開を記念して2組4名様をご招待!
↓応募はこちらから↓
https://www.namidensetsu.com/questionnaire/?question_id=117※ご招待の映画館は
・ヒューマントラストシネマ渋谷
・アップリンク吉祥寺
のみとなります。ご注意ください。・9月12日(日)までの締め切りとさせていただきます。
・当選者の方へは直接ご連絡をさせていただきます。※波伝説にログインをした状態で応募してください。ログイン状態ではない場合の応募は対象外とさせていただきます。
SHE IS THE OCEAN–海を深く愛する9人の女性たちのストーリー
年齢、職業、国籍が異なる9人の女性にただひとつ共通するものは「海への深い愛」。
様々なバックグラウンドを持つ女性たちと海との関係をテーマに、ひとりひとりが自分の人生と深い関わりを持つ海への愛を語ります。海は自分を癒やし、鍛え、時には悲しみさえ生み出す場所。
けれども立ち上がる力を与えてくれるのもやはり海。芯の強い女性たちの姿は、まるで母なる海そのもの。海との関わりが彼女たちの人生をより豊かなものにしてくれる様子を美しい映像と丁寧なインタビューを通して描いています。
彼女たちが抱く海への愛とその海を大切に守ろうとする強い想いが胸に響きます。
より良い世の中の実現を目指して世界が目標に掲げる「SDGs―持続可能な開発目標―」のひとつである
「海の自然を守ろう」というテーマを様々な女性の視点から表現した作品と言えるかもしれません。
SDGsの担い手として注目される女性のパワーとしなやかな魅力にあふれる映画です。
監督・脚本
Inna Blokhina
プロデューサー
Inna Blokhina
エグゼクティブ・プロデューサー
Audrey Delaney、Lisa Gutberlet、James Huntsman
公式HP
http://www.laidback.co.jp/sito/index.html
2018年 98分 アメリカ映画
出演
Cinta Hansel(チンタ・ハンセル)
サーファーの聖地、ハワイ・オアフ島ノースショアのパイプラインを乗りこなすプロサーファーになりたいと夢を語る14歳のバリニーズ。
Coco Ho(ココ・ホー)
ハワイを代表するレジェンド・サーファー、マイケル・ホーを父に持つ若手プロサーファー。
Ocean Ramsey(オーシャン・ラムジー)
サメの正しい生態を広めようとハワイで活動するサメ保護活動家であり、フリーダイバー。
Anna Bader(アンナ・バーダー )
ドイツ出身のハイダイバー。クリフダイビングで8回のヨーロッパチャンピオン。
Andrea Moller(アンドレア・モーラー)
マウイ在住のビッグウェーバーであり、救命救急士の顔も持つ。
ビッグウェーブ・サーファー & WSL「ベストパフォーマンス2016」のチャンピオン。
Kealla Kennelly(ケアラ・ケネリー)
ハワイ・カウアイ島出身。 ジェンダーを超えようと奮闘するプロサーファーであり、WSL「バレル・オブ・ザ・イヤー2016」のチャンピオン。2020年12月~2021年2月に開催された女性だけのビッグウェーブ・コンテスト「Red Bullマグニチュード」の初代優勝者。
Rose Molina(ローズ・モリーナ)
チリ在住のフリーダイバーでありバレエダンサー。
Jeannie Chesser(ジニー・チェッサー)
伝説のサーファー、故トッド・チェッサーの母。ハワイ在住でサーフボードのエアブラシ・アーティストでもある。
Silvia Earle(シルビア・アール)
海洋生物学者、探検家、米国初の女性主任科学者
監督:Inna Blokhinaについて
作家、監督、プロデューサー。ドイツのドレスデン生まれ。2005年にテレビ・ラジオジャーナリズム大学を卒業。卒業後、ロシアのテレビチャンネル(チャンネル1、NTV、Muztv)と提携し、彼女自身のドキュメンタリーを撮影するという夢を実現するため、制作会社インウェーブスプロダクションを立ち上げました。2012年、初の長編映画『オン・ザ・ウェーブ』が完成。レジェンド・サーファー、ケリー・スレーターが出演したこの作品は、ロシアではじめての長編サーフィンドキュメンタリーとなりました。世界中の映画祭から高い評価を受け、35カ国以上で配信されました。この成功の後、海が女性的なルーツを持ち、人々が海をSHEと名付けたというインドネシアの伝説に触発され、She IS The Oceanの撮影を開始しました。She IS The Oceanは、生命、海、そして女性の運命についての映画で、8つの権威ある映画賞を受賞しました。
出演者について
Cinta Hansel(チンタ・ハンセル)
インドネシア、バリ島のローカル女性とアンダーグラウンドサーファーの英雄ブルース・ヘンゼルとの間に生まれたチンタ・ヘンゼルは、あらゆる困難を物ともせず、生まれてからずっとサーフィンをしてきました。彼女の母親はずっと昔に出て行き、献身的な高齢のシングルファーザーが育てるチンタはあるチャンピオンシップを夢見ています。そのチャンピオンシップとは、父ブルースが決してなし得なかったもの。ブルースは、世界で最も危険なラインナップに挑んだアメリカのサーファーグループ、悪名高き「パイプライン・アンダーグラウンド」のメンバーだったのです。ハワイ、オアフ島のノースショアにあるバンザイパイプライン。海が持つ恐ろしい力を集めたようなとてつもなく巨大で危険極まりない波。
父親がこの巨人を倒すという目標を達成できなかったことを知ったチンタは、彼女の目標としてそれを引き受けることにします。彼女自身と父親のため、この波を乗りこなすのです。この壮大な使命は、彼女のニックネーム、チンタ、バリ語で「愛」につながっているのです。
COCOHO(ココ・ホー)
ハパイケコア・・・ハワイ語で「強さを運ぶ人」・・・。彼女のミドルネームがすべてを物語っています。7歳で最初に波に乗って以来、これが彼女の代名詞となりました。ハワイアンの血が半分流れ、ブロンドの髪と白い肌を持つココは、サーフィン一族に生まれました。彼女の父マイケル・ホーは、サーフィン界のレジェンドで史上最も成熟したサーファーの一人であり、「キング」と評されています。彼女の叔父デレク・ホーは、世界で最もヘビーと言われる波を乗りこなした世界チャンピオンで、ハワイの誇りと言われる存在です。ココの兄メイソン・ホーは、ハワイアンサーフィン新世代の天才と呼ばれています。若いココは、サーフィン界で最も尊敬されているレガシーに脅かされるのではなく、自分自身がそのような存在になることに決めたのです。8歳までにスポンサーを獲得してプロになり、17歳にはプロツアーの出場権を獲得しました。18歳でルーキー・オブ・ザ・イヤー、20歳の時には世界で2番目に人気のある女性サーファーに選ばれました。そして、彼女はチャンピオンシップの頂点に立ち、世界ランキング3位を獲得しました。ココは、23年という短い年月の間にプロサーファー以上の存在になり、プロサーファーがどうあるべきかという象徴となっています。
Ocean Ramsey(オーシャン・ラムジー)
「サメの魔術師」ひとは、ハワイ出身の31歳の若い女性オーシャン・ラムジーをそう呼びます。科学者、海洋生物学者、海洋保護活動家であるオーシャンは、サメの研究と保護に人生を捧げています。ケージから出て大きな白いサメと一緒に泳ぐだけでなく、サメが「キラーマシン」ではないことを証明するだけでなく、普通の人が自然環境でサメと一緒に泳ぐことができる独自のシステムと機会を実現する「One Ocean Diving」を設立しました。サメと一緒にすごすことで、ジョーズのような映画によって植え付けられた「キラーマシン」としてのサメのイメージを一瞬で打ち壊し、人々にサメの新しい世界を見せるのです。オーシャン・ラムジーは、2億5000万年前に地球上に現れた素晴らしい生き物の行動を尊重し、理解するように人々に伝えています。
Anna Bader(アンナ・バーダー )
「私がフリーフォールしている3秒間、私は自分だけの世界にいるの。」たったひとつ誤った動きをするだけで人生が犠牲になるような状況では、時間の流れが遅く感じられ、真実の瞬間を感じます。それは100%集中しているということなのです。これが彼女、アンナ・バーダーのいる世界です。
アンナは最も勇敢な女性のハイダイバーの一人であり、クリフダイビングで8度ヨーロッパチャンピオンになっています。彼女が最初に情熱を注いだのは体操でしたが、その結果、最終的に13歳でハイダイビングの舞台に立つことになったのです。
体操と水への情熱をひとつに融合させたいと思った彼女は、プールの中にアクロバティックなものを組み込むのは、自分にとって理想的なスポーツだと考えました。すぐに競技ダイビングに参加してこの競技の道を歩み続け、ドイツ代表を7年間続けました。2006年、アンナはスイスのレッドブル・クリフダイビングシリーズに初めて参加しました。そして2008年、彼女はイタリアのポリニャーノで24.5メートルから彼女の最も高いダイビングに成功しました。今日、アンナは世界的なスターであり、クリフダイビングの顔です。それでも、彼女はいつも自分の心に耳を傾け、自分の世界にいることを好みます。
「私が何かを行う時は、したいと思うからするのです。誰かが『行け、ジャンプしろ!』と言っても、私は決して崖から飛び降りることはありません。『いやよ!』私は自分がしたいと思うからジャンプするのです。時にはしたいと思わないこともあります。そんなとき、私はジャンプするのをやめます。いつも心の声に耳を傾け、人の期待に迷わされないことが大切だと思っています。」
Andrea Moller(アンドレア・モーラー)
アンドレアはブラジルのイハベラの小さな島で生まれました。海に対する彼女の無条件の愛は幼い頃に急ピッチではぐくまれ、人生の後半に彼女は夢だったマウイ島に移住しました。2005年、アンドレアはオアフ島とモロカイ島の間にあるモロカイ海峡(別名:カイウイ海峡)を横断する男子チームと競い合い、スタンドアップパドルボーディング(SUP)のキャリアをスタートさせました。その後、彼女は最初の女子SUPサーフィンチームに参加し、長距離レースでいくつかの賞を受賞しました。アンドレアは栄冠を手にしても決して歩みを止めることをしません。彼女はSUP、サーフィン、カヌーの世界記録を保持しているのです。地球上で最大の波の一つであるジョーズでのサーフィンのタイトルも受賞しています。
36年間、彼女はウォータースポーツの真のパイオニアであり、世界クラスのプロアスリートであり、困難な状況でジェットスキーに乗った最初の女性ライフガードにもなりました。アンドレアはすべてのことを最高レベルでこなしています。救急救命士として働きながら、時間を見つけては毎日海に通います。
アンドレアの情熱は、クジラにも向けられています。クジラへの彼女の愛に、クジラが反応して通じ合っているかのようです。アンドレアは、島々の間をクジラたちと一緒に航海するのです。
Kealla Kennelly(ケアラ・ケネリー)
WSL女子ビッグウェーブ世界チャンピオンは、美しいハワイの島々で生まれ育ちました。ケアラは、世界最高の女性サーファーの一人であり、間違いなく地球上で最高の女性のビッグウェーブ・サーファーです。2003年にWSL世界選手権ツアーで準優勝を果たした後、彼女は2007年にWCTツアーを離れ、その後、ケアラはWCTコンペティションサーキットに戻る代わりに、ビッグウェーブサーフィンへの情熱を追いかけることに決めました。ケアラは女子ビッグウェーブ・ツアーの設立を支援し、タイタンズ・オブ・マーベリックス ビッグウェーブ・イベントに女性サーファーを参加させ、2018年にサーフィンで男女同一賞金を勝ち取ることを目的とした委員会の一員になりました。世界で最もヘビーな波で画期的なパフォーマンスを見せる真のパイオニア、ケアラは、ガラスの天井を粉々に打ち砕いています。彼女は、女性にはできないと思われていることに挑戦し続け、女性には無理だと信じられていることを成し遂げることで、ジェンダーの壁を打ち破るのです。
彼女は、世界中のイベントに参加する国際的なDJでもあります。人気映画「ブルークラッシュ」とテレビシリーズ「ジョン・フロム・シンシナティ」に出演し、「シー・イズ・ジ・オーシャン」や「アウト・イン・ザ・ラインナップ」(LGBTサーファーズの映画)など数々の受賞歴のあるドキュメンタリーにも出演しています。
ケアラは、女性にとってお手本となる人物であり、女性スポーツにおけるLGBTの権利と平等のために活動しています。2016年には、タヒチのチョープーでバレルを物にし、XXLビッグウェーブ・アワードでピュア・スコット・バレル・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。
彼女はこの賞をオープンジェンダー部門で獲得した最初の女性となりました。同年、彼女はESPY賞にノミネートされました。2016年の終わりには有名なエディ・アイカウ・ビッグウェーブ・イベントに招待された最初の女性となり、再び歴史に名を刻みました。
Rose Molina(ローズ・モリーナ)
潜水のチャンピオン。プロダンサーとヨガ教師として、かつてヨーロッパのダンスコミュニティの寵児だったローズは、名声とライブダンスパフォーマンスの閉鎖的空間から離れて、「海の子」になることにしました。フリーダイバーとなったのです。彼女は芸術を表現する場をステージから海の奥底へと変えたのです。とても美しく、深い海底でもゆったりとくつろぐローズは、ホメロスのギリシャ神話に登場する「セイレーン(ラ・シレーナ)」の愛称で呼ばれています。ローズは、フリーダイビングを通してスピリチュアルな世界や瞑想を経験し、人間の起源となるものとのつながりを感じているのです。海底という空気のない世界で宇宙空間のような静けさを体験し、空気のある地上に戻ったときには、宇宙飛行士だけが経験するような発見や驚きを感じ取っているのです。
Jeannie Chesser(ジニー・チェッサー)
ジニーは波を見るたびに、息子のトッド・チェッサーの顔をもう一度見たいと思っています。1997年、サーフィン中に亡くなったトッドはプロのサーファーでした。このできごとはジニーの人生で最悪の悲劇でした。夫と息子の死後、ジニーは孤独を感じていましたが、友だちがいつも彼女を支えてくれました。ジニーの家族は彼女が幼い頃にハワイに引っ越し、その頃からジニーはサーフィンに人生を捧げ、家にあるトロフィーやメダルは数え切れないほどでした。
3年前、ジニーに癌が見つかりました。しかし、彼女の愛する人たちと海はいつも彼女のそばにいました。彼らの無条件のサポートと愛は、彼女が生き抜くために大きな助けとなりました。化学療法の間、彼女は海に出ようと力を振り絞っていました。一度サーフィンをした後、ビーチに戻ったジニーは、砂の上に横になり起き上がることができませんでした。「海は命を奪いもするが、命を取り戻してもくれます」とジニーは言います。 ジニーは決してあきらめません。癌に打ち勝ち、今日もサーフィンを続けているのです。
ジニーは1997年に映画「イン・ゴッズ・ハンズ」のサーフボードをペイントし、クリエイティブな才能を開花させました。現在、彼女は素晴らしい絵を描き、貝殻から芸術的なジュエリーを作っています。ジニーは、彼女の無限のエネルギーと独特な表現力は海のおかげであると話しています。彼女はサーフィンのレジェンドであり見本となる存在でもあります。ワイキキのサーファーたちは、ジニーに良い波が来ますようにと願うことを誇りに思っています。
Silvia Earle(シルビア・アール)
シルビア・アールは世界的に有名な海洋学者、研究者、作家、講師、探検隊長、そして間違いなく現代、最も影響力のある海洋学の専門家です。
キャリアを通じ、アール博士は水中で7000時間以上を過ごし、100以上の海洋調査を組織しました。彼女は1970年にテクタイトプロジェクトで初となる女性潜水技術者チームを率い、1000メートルダイビングの記録を樹立しました。シルビア・アールは1998年からナショナルジオグラフィック協会のメンバーです。彼女はまた、米国海洋大気庁の主任研究員になった最初の女性です。
最初のダイビングから65年が経った今日、アール博士は積極的に海を研究し、保護し続けています。彼女はタイムマガジンによって最初の「ヒーロー・オブ・ザ・プラネット」に選ばれました。彼女はナショナルジオグラフィック探検隊を含む100以上の海洋探検隊を組織し、200以上の賞を受賞し、ミッションブルーSEAアライアンスを設立し、1000メートルの深さまで沈む最初の探査を行いました。誰もが驚く活躍を見せるこの女性は「Your Deepness」の称号を与えられています。
「皆さん一人一人に世界の海を守るお手伝いをしてほしいですね。海の健康は私たち一人一人の健康であることを忘れないでください」とシルビア・アールは語っています。