【WSLニュース】ツインフィンの芸術家アッシャー・ペイシー

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6月11日WSLニュースより
Ben Mondy

ケリー・スレーターなどの一部の人間を除き、40歳を超えて新たなステップを踏み、さらに進化を遂げることは難しいと言える。
その中で、オーストラリアのナチュラルフッター、アッシャー・ペイシーは独特なサーフィンへのアプローチで、見るものに感動を与えている。

最新映像の”Crystal Vortex Liquid Cortex”を見ればその意味がよくわかるだろう。
「ペイシーのライディングには癒しの効果がある」とThe Inertiaは解説している。
「滑らかでスムーズなスタイルに見えるのは、常に完璧なライン取りをしているからだろう。」とSurfer誌は報じ、
「彼は、周りの同世代のサーファーたちがスポンサーを維持することに苦闘するなかで、絶頂期にいる。」とStab誌は評した。

年をとってからレベルが上がったのかと聞かれるとそうではない。若い時も良いキャリアのスタートを切っていた。
ペイシーはNSWのノースコーストで育ち、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、デイブ・ラスタビッチなどと競い合った。

当時の彼は、CT入りを夢見るハイパフォーマンスなコンペティターでもあった。
その時代の非常に薄いトライフィンに乗り、ゴールドコーストだけでなく世界的にもエアリストして名を馳せていた。
サーフムービーの”Snapt”では、スーパーバンクスで飛ぶことに焦点を置いていたが、チューブライディングの能力が見出されるようになった。

競技サーフィンへの夢はついえたが、他の誰よりもチューブに身を置くようになり、2000年初頭はフリーサーファーとしてのキャリアを築いた。
しかしながら、ペイシーの新たな段階であるツインフィンへの移行となったのは今から約10年前のことだった。

ペイシーは話す。
「初めてのツインフィンはDHDで、すぐに自分にとって良いものだと実感しました。もうパフォーマンスサーフィンなんて必要がないと思い、それは自分の人生において重要ではないと思いました。」

しかしながら、皮肉にも彼の成功における重要な部分は、ハイパフォーマンスを2本のフィンでのサーフィンに組み込んだことだった。
彼はツインフィンでどのような動きができるかを示したのだ。短く丸っこいツインを作るあらゆるシェイパー、またはそれを購入したサーファーは、ペイシーのスタイルを参考にするべきだろう。

もちろん、地に足がついたサーファーは、カルチャーにそれほど左右されることはない。彼はシンプルに世界の波を追い続け、品位と芸術性とパワーを融合させたユニークなスタイルで波に乗る。
そしてそれは年齢とともに成熟しているようだ。

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