【WSLニュース】第二の人生を歩むアレックス・グレイ

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Jake Howard
5月13日WSLニュースより

コンテストシーンから一線を引いてこれからどうするのか。

もちろんサーフィンは続けていくだろう。

アレックス・グレイはその答えを探し続けていた。アレックスは、プロサーファーとして活躍していた。L.A.のサウスベイ出身で、才能があり、期待の新星だった。
20年にもわたってボードのノーズにはスポンサーのステッカーが貼られていたが、今ではもう貼られていない。
チャンネルアイランズサーフボードとの関係は長く、かつてないほどに力強いものの、老舗の雑誌編集者からは「もはや一般サーファーだ」と言われている。
 




 

NSSAでの下積み時代から、大きな情熱をあらわにしていた。パドルアウトし、サーフィンの神様と対話するように空に向かって鳴き叫び、とにかく波に乗った。

「海に歩いて入ろうとは思ったことがない。私はいつも走っていた。だって本当に楽しかったから。」アレックスはWSLのインタビューで話していた。

QSにあまり出場しなくなってから、彼はフリーサーファーと狂気のチャージャーとしての地位を築いた。彼が育ったハモサビーチの波を考えると、クラウドブレイクやチョープーで魅せる彼のパフォーマンスの進化は、とても印象的である。
 

アンソニー・ウォルシュとのコンビでクラウドブレイクでショットを残すアレックス / WSL / Kelly Cestari

アンソニー・ウォルシュとのコンビでクラウドブレイクでショットを残すアレックス /
WSL / Kelly Cestari


 

プロサーファーとしての人生は、決して優雅なものではなかった。
全ての素晴らしいスコアの裏側には、たくさんの失敗があった。
ボードバッグの紛失、ミスフライト、風向きが変わったりと、様々な経験をして、それを克服してきた。
そして、彼は謙虚になり、最善の道は夢を追い続けることだと悟った。

新型コロナウイルスの危機がまだないころ、彼は大西洋のスウェルを追いかけていた。
彼にとっては、ボードにステッカーをつけず、スポンサーとの契約、ノルマなどもない初めての自由なトリップとなった。


「僕がサーフトリップを続けることは、簡単なことだと思う人がいるかもしれないが、それは違います。やらなければいけないこと、考えないといけないことがたくさんあるんです。ボードのステッカーは身分証明のようなものにもなっていました。でも、それが無い方がとても心地良く、自由に旅を続けることができるのです。」
アレックスは説明した。

海の中でも外でも、アレックスは前向きなエネルギーと才能にあふれている。彼に会ったのは、私が20年前にサーファーマガジンのトリップに同行した時だった。
彼はまだまだ若かったが、第一印象はもうすでに夢を成し遂げたようなオーラがあった。彼にとっては人生の第二章となるものの、それがどのようなものをもたらすか、今後の活躍が楽しみである。
 

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