2020 Noosa Longboard Open presented by Thomas Surfboardsのファイナリスト(左から)ジョエル・チューダー、ケビン・スクバーナ、ソフィア・カルヘイン、ケリス・カリオパア/ WSL / Dave Gleeson
15歳のケリス・ケリオパア(ハワイ)は昨年の本イベントがWSLのデビュー戦であった。その1年後にはロングボードツアーランキングのリーダーとなり、ワールドタイトルに向けて優位な席を確保した。
最高得点を含む印象的な演技で勝ち進み、同じくハワイの仲間であるソフィア・カルヘインと決勝で対戦した。
カルヘインは、完璧なスタートを切ったものの、カリオパアは波を読み切ったノーズでさらに上を行き、12.26のトータルスコアで優勝を果たした。
「ソフィアは私の親友の一人で、毎日一緒にサーフィンしてきました。彼女とのファイナルはまるで夢のようでした。彼女がセミファイナルに進んだ時は涙が出ました。ここヌーサでは、ハワイやワイキキの仲間がみんなでサポートしあい、本当に素晴らしい経験となりました。みんな良いサーフィンをしていて応援していても楽しかったです。」カリオパアは喜びをあらわした。
一方、ほぼ20年ぶりの出場となったジョエル・チューダーは、ASP時代に16歳の若さで本イベントで優勝しているが、43歳となった現在も再び優勝を果たした。
2回ものロングボード世界チャンピオン(98年と2004年)に輝いた彼は、ロングボードサーフィンの象徴であり、”Vans Duct Tape Series”という伝統的なロングボードサーフィンを追求したイベントを主催している。
チューダーは、息子とともにオーストラリアに渡り、本イベントではワイルドカードとして出場。自身3度目のワールドタイトルを目指している。
「20年前のこのイベントがあった時は、ほとんどの選手がまだ生まれていなかったのではないかと思います。ここに戻ってくるまではとても長い時間が流れていました。本当は出場する予定ではありませんでしたが、主催側がワイルドカードの権利をくれて、ヒートごとにリズムをつけることができました。セミファイナルまではそれほど苦しくなかったので、優勝できるかもと思いました。ケビンとのファイナルは楽しかったです。彼はダクトテープでも大会を盛り上げてくれています。そして、何と言っても息子たちが一緒にいたことが一番の喜びでした。彼らは僕のトロフィーや物語を見たり聞いたりしていましたが、実際に父親が目の前で勝つことを目の当たりにしました。3度目のタイトルをとるためのモチベーションが上がりました。」チューダーは話した。
日本人は、メンズが浜瀬海プロがトップ24、ウィメンズが田岡なつみプロがトップ16が最高位となった。