波伝説アンバサダー「DJ TSUYOSHI」インタビュー

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bayfm78の人気番組「Ocean Tribe」でも有名なDJ TSUYOSHIさんへのインタビュー。

各テーマをもとに、多岐に渡る熱いお話を伺えました。

 

新島

父が海洋土木の会社に勤めていて、現場監督のトップで伊豆七島の橋を作っていたので、新島で生まれてから小学2〜3年まではずっと新島に住んでいたんですよ。
その後、父が、今度は横浜の橋を作るため、横浜に引っ越したんです。
けど、20歳になるまでは、春休み・夏休み・冬休みは、ず〜っと新島にいましたね。新島には親戚もたくさんいるので。

祖父が島で唯一の歯医者で、祖母は舞踊の先生で、母親は美容室をやっていた。新島が好き、海が好きで、親戚のお兄ちゃんや周囲は皆テストライダーだし、周りにカッコ良いサーファーがいたので、その環境のなか、中3の時からサーフィンを始めた。

 

高校時代

高校1年生の頃までダックスの高橋太郎さんにお世話になった。兄が新島でサーフショップを暖簾分けでやっていて、兄はチャーマンと言われて当時は有名だったんですよ。

高校生の時に、サマータイムって千住にあるショップのオーナーに声をかけてもらって、移ったんですよ。高校時代は、シーズン中は毎週のように大会に出ていましたね。

最初はなかなか勝てなかったけど、当時、青山にあるお店ブルーアイランドの上手い子のサーフィンを見て、ああなりたいって思いながらやって、そのうち大会も勝てるようになってきた。

 

DJへ

その頃かな、そのサーフショップの社長に、ディスコに連れて行ってもらった。
そこで、DJが超美女と共に店に来て、そこからDJブースに入って行って音を出してるのを見たら、「カッコいい〜っ、これだっ」て思ったんですよ。

女の子にモテたかったし、それまで音楽もやっていたし、そこからDJの世界に入った。
高校卒業後も、専門学校へ行きながら、それからバッ〜っと突っ走ってきた感じ。

DJとしては、六本木のクラブで2〜3年やったのち、ディスコで一世を風靡したマハラジャへ入った。

やっていくうちに、関東エリアのサウンドプロデューサーになって、ラジオやテレビの仕事などもあって、かなり忙しい日々。

マハラジャを10年やって、30歳くらいの時かな。やっぱりサーフィン上手くなりたいなって思い、マハラジャを円満退社するために2年かけて説得して後釜も育てたのち、32歳の時に単身アメリカ・ロサンゼルスへ行ったんですよ。

オーシャントライブ内でDJする姿

オーシャントライブ内でDJする姿

Los Angelesへ

行く前にあるロサンゼルスのイベントオーガナイザと知り合っていて、半信半疑で現地で連絡を取ったら、いきなりロスで一番流行っているイベントで回す機会をもらったんです。なんと2000人もの人が入るんですよ。

そこのVIPにはマドンナやプリンスや、シャキール・オニールなどがいて、もうすごいわけですよ、2000人が本気で踊ってる本物のグルーヴなんで、もう想像がつかないくらいど迫力で。

それから4〜5年は色々なところでDJしていました。
その間も、年に2回か3回は日本に戻ってきてエイベックスの仕事もしたり。

なんでアメリカに行ったかというと、自分のサーフィンを取り戻したかったんですよ。
ただ、夢中になって週4〜5回は海に入っていたら、ロスの海水温があまりにも冷たかったので、数年して重度の椎間板ヘルニアになってしまって、何もできないくらいの腰痛で・・・。

向こうで手術したけど、辛かったなあ。リハビリを3ヶ月やって、ちょうどDJプロダクションでも作ろうと思っていたころだったので、結局6年くらいいたのかな、そろそろ日本に帰ろうかなって思い帰国しました。

 

帰国とロング

しばらくサーフィンはできないかなって思っていたんですよ。
でも、当時、ハワイで塩坂信康プロと仲良くなって、「リハビリのつもりで、ロングをはじめてみれば」って言われたんですよ。そうしたら、ロングはそれで楽しくなっちゃって。

でも塩坂プロから、「ツヨシくん、自分で乗れてると思うでしょ、でも本当のかっこいいロングのライディングをするには、10年かかるよ。」って言われて、実際にその言葉通り。ショートとはまるっきり違うポジショニングがあるし、板の上を歩くウォーキングもあれば、クラシックスタイルのマニューバーもあれば、目線とか色々とロングボードも奥が深いですからね。
3年ぐらい経ってからはショートとロングと半々くらいになっていたかな。

そして、両方の大会に出るようになりダブルエントリーもしましたし、そうこうしてまたショートに切り替えて今に至る。大会を考えると尖った板にも乗りたいけど、レイトテイクオフとかをすると結構腰にもくるんですよ、だから丸みのある板に乗っている。もう55歳なんで。(笑)

最近は、マニューバーが綺麗でクールでスタイリッシュっていうのかな、それを今は目指しているところ。

 

大会

去年は腰痛で出られなかったけど、今年は2年ぶりに千葉チャンピオンシップに出ました。セミファイナルで残念ながら敗退。今月末に新島であるセブンクロスの大会もあるので、また頑張りますよ。

大会は、緊張感が好きで、何も考えずに闘争心を出せてエンジンをかける時という感じ。普段、生放送以外は力を抜いているので、メンタルも鍛えられるし、本気モードの人たちと上手くなりたい気持ちを共感できるところが好き。

 

サーフボードとレインボー

今乗っている板の良さはドライブが効くしグライドしていくターンの良さがある、重いし普通の板よりはコントロールが効きづらいんだけど、なんか逆にそれが惹かれちゃうところですよね。

サーフボードのカラーリングには、自分なりのこだわりがあるんだよね。

今乗っているのは、レインボーカラーとピンク&チェッカー

今乗っているのは、レインボーカラーとピンク&チェッカー


 

 

Ocean Tribe

第2次サーフィンブームのなかサーフィンを始め、いろんなスポーツやったけど、サーフィンが一番魅力を感じる。とにかく、海が大好き、海に関わっていたいって思う。

以前ジェリー・ロペスさんに、どこの波が良いかって質問をした時に、新島の黒根と言われてとても嬉しかった。

でも、今はその波はもうない。当時、小さな橋だけしかなく、大きな客船が直接接岸することができなくて、何回にも渡ってハシケ船で乗客を降ろしていたんです。船と船に移る時に、間が大きく空いていたりして、とても危険だった。だから、大きな橋を作ることになって、それを作ったのが親父だった。橋を作って、新島はとても便利になったけど、ただ、それによって、その波がなくなっちゃったのも事実。

今は海の素晴らしさを語っているけど、親父のやったことへのフォローというか、使命感というか、そう感じる時もあります。オーシャントライブでは、一期一会の気持ちで、何を伝えたいかっていうと、海の素晴らしさ、海に接することですごいパワーをもらっているってこと。

番組は今年で丸12年が過ぎて、13年目に入っているんですよ。ここまで海の番組を続けられたのは、『OCEAN  TRIBEを聞いてくれている人達、プロサーファーやサーフィン業界の方々、そして仲間達など、』周りの皆さんのお陰だなって感じながら、毎回番組をやっていますね。

 

サーフィンのルーツ

すごくラッキーだったことは、新島で生まれたってことですね。何よりもあの綺麗な海で自分がグロウアップできたってことは、僕にとっては神様からの最高のプレゼントだと思っています。
素晴らしいレジェンドたちのサーフィンを見れた。そんなレジェンドたちが新島に来ていたので、可愛いがってもらえ、新島で生まれたのがスペシャル。

環境で生き方って変わるじゃないですか、サーフィンのルーツで言えば、そういうところですね。
今になって、レジェンドの方達と会っても、当時の関係のまま、そこが自分のサーフィンのルーツ。

 

新島の波

今では考えられないくらいの、当時の新島は物すごく良い波が来ていました。

羽伏浦は砂浜も侵食されてしまったけど、当時はビーチがあまりにも長くて、Tシャツを濡らして投げながら走ってはまた投げて、「アチチチっ」って言いながら走って海に入ったほど。(笑)

砂浜に下りるにも当時は崖で、ハシゴで降りて行ったんですよ。シークレットはそこまで変わらないが、羽伏浦はだいぶ変わってしまった。

当時、世界大会をやっていたんですよね。ハワイからデーン・ケアロハやバテンス・カルヒオカラニ、ラリー・バートルマンなど、オーストラリアのマーク・リチャーズや、シェーン・ホランなど。ショーン・トムソンも来ていた。

夏は日本の全国からも上手いサーファーがたくさん来て、久我くんや関野くんのサーフィンもすごかったし、今でも二人に会うと昔の話になっちゃう。(笑)とにかく、みなさんのサーフィンが見れたっていうのがデカい。今でもライディングや波がそのまま記憶に残っている。

 

サーフィン・海への想い

一般の人には海への距離感があるみたいだけど、もっと気軽に楽しんでもらいたいですね。

サーフィンは最高、浮世離れしているというか。
時には危険だし、海の中で揉まれているなんて、普通の生活では味わえない、野生というか、自分の魂を揺さぶられる、というような時間。プラス、海に来て潮風に当たって気持ち良い感覚がいいし、とにかく海が好きですね。

別にサーフィンから無理して入らなくてもSUPでもボディーボードでも釣りでもいいし、ウインドやヨットやダイビングでも、色々な入り方でいいので、海の素晴らしさをもっと知ってほしい。

 

ジュニア世代

大会のMCもやるけど、波伝説ファミリーでやって来て、波伝説の20周年大会にMCで呼んでくれたことは嬉しかったなあ。

そして、「OAKLEY BIG DAY OUT」。海の目の前で生放送やるわけですよ。今をときめく子達と、出会えたことに感謝です。子供が大好きだから。

会うと笑顔で挨拶に来てくれるし。サーフィンを頑張っているみんなを応援したい。

当時の子供たちは今はプロサーファーになって活躍している、そういう成長を見るのが凄く好き。

佐藤魁も、当時はDJブースの横で釘付けになってずっと見ていて、「そんなに興味あるなら、番組出るか」って言って、当時その場で番組に出てくれた。稲葉玲王や大橋海人とかも、会うと遠くからでも挨拶に来てくれるし。みんなのことを応援したい。

カノア・五十嵐を最初に見た時も、サーフィンのスタイルがとにかくカッコ良かったから、自分から友達になってくれないかって、言いに行きました(笑)。子供でも、自分から仲良くなっちゃうんですよね。

これからの世代、活躍する若い彼らに、海でも陸でも頑張ってもらって、リードしてくれたらいい。
放送上で、名前を言ったりして少しでも喜んでもらえると嬉しいし、そういう気持ちを込めながらラジオをやっている。

 

エナジー

リスナー、サーフィン業界の方々、bayfmに感謝しながら、ラジオDJ、サーフィンも、全て最先端で行きたいなって思いながら、常にそういう気持ちで、自分も進化したい。サーフィンでも仕事でも、ライフスタイルにしても、チャレンジしていくことが若さの秘訣であり、生きがいでやっていますね。

こないだ千葉チャンピオンシップに出た時も、生放送後に大会出場して、なんでそんなにエネルギーがあるかって言われたりするけど(笑)、もちろん休んでる時は休んでるし(笑)。皆と同じ土俵でやることが刺激になるし、それでパワーをもらってる。

クールなサーフィンができていたら、できてないかな(笑)、でもそれが理想ですかね。そのポイントで、気分良くピースな雰囲気でサーフィンするのがいいですよね。

「なんで若くいられるの」って聞かれるけど、「サーフィンやってるから」に尽きますよね。時には危険、時には判断力、それが養える。海から学ぶことも多い。

番組の選曲も、家で机に向かってやる時よりも、海に来た方がインスピレーションが沸くもんなんですよね。海はパワーの源なんですよ、やっぱり。

 

思いやり

ショートもロングも、同じ目線で、両方やっているからこそ。波によって気分によって、何を使うか決めるし、カリフォルニアで学んだのかなあ。

以前ジェリー・ロペスさんに、「どんなサーファーが一番格好いいですか」て聞いたら、「その日その場で一番楽しんでる人が一番のサーファー」って返ってきた。

あとは大野修聖プロも、返答に驚いたことがある。この2人は、相手のことも思いやり敬うことを言っているのが印象的だった。相手の気持ちを想う心がある人は、やはりファンもたくさんいますよね。

 

繋がり

ラジオは、耳からの電波上だけど、皆と繋がっていられるのが嬉しい。ラジオが本当に楽しいですよ。生放送だから、絶対に休めないから、正直すごく辛い時もあったけど、それをずっと続けてきて今がある。

友達とかにも言われるけど、実はいじられキャラなので(笑)、海でも声を掛けてくれれば、ピースと笑顔で、これからも皆と繋がっていきたいと思っています。

 

メッセージ

メッセージ送ってください。そう、「オーシャントライブ」を聞いてサーフィンを始めたっていう人が結構いるんですよ。そういう人が、大会を応援しに来てくれたりして。

嬉しいメッセージをもらったりすると、泣けてきちゃうような時もあるし、なんかすごいパワーをもらってますね。だから、生放送で”最高のプレゼン”をしてあげたいなっていう気持ちでやってますね。

皆んながラジオを聞いてくれているから、皆んなのお陰なんだよね。今は”radiko”とかで地方の人も聞いてるくれるから、全国からメッセージが来るのが本当にありがたくて・・・、本当に感謝ですね、もう感謝しかないです。

そう僕が着ているOCEAN TRIBE 2017年バージョンのTシャツ、この夏向けにbayfmで発売しています。番組ブログ内でも見れるので、ぜひチェックしてくださいね

とにかく、ラジオを通して、海に来るきっかけになってくれれば最高です!!

バリ島クラマスでのライディング

バリ島クラマスでのライディング

 

Ocean Tribe HP
http://web.bayfm.jp/ocean/

番組宛てメッセージはこちらへどうぞ
umi@bayfm.co.jp

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