3月23日
BEN COLLINS
五十嵐カノアは、その努力が報われたことを証明している。
世界第6位を確保し、Corona Bali ProtectedではCT初優勝を果たした。
実際のところ、五十嵐はツアーの中で最も意欲的なサーファーである。それは、毎朝チェックを欠かさなかった幼いころから変わっていない。
五十嵐がCT入りを果たした2016年、波が小さい試合の方が勝機があったが、大きい波の場所ではパワーに欠けていたことは明らかであった。
その弱みを克服すべく、彼は日々血のにじむようなトレーニングに励んだ。
映像でも分かる通り、そのスプレーの上がり方や全てのターンは、まさにワールドクラスである。
五十嵐は、両親にも多大な感謝を示している。
プロフェッショナルサーファーになるために生まれてきた人は誰かと問われれば、私は間違いなく五十嵐だと答えるだろう。
父親の五十嵐勉(通称トム)氏は、日本で生まれ育ったサーファーで、大のスポーツファンでもある。トム氏とその妻ミサは、彼らの息子をサーフィンで成功させるという夢を持ってカリフォルニアへ移住したのであった。
そして今日、五十嵐はツアーの中でも強い選手に成長。そして日本代表としてオリンピックの出場資格も与えられ、日本でも大きな祝福を受けた。
これは彼にとって一生の財産となり、WSLイベントが再開する際には再び活躍することは間違いのないことだろう。