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今冬のハワイは1月22日の歴史的なエディアイカウが行われてから、
すっかりめっきり鳴りを納め、2月はほぼほぼウインディコンディションで、
波・風・天気の三拍子揃う日がほとんどなかった。
本来なら3月もノースショア取材が続くのだが、
今季は2月25日から4月2日までの5週間、タヒチ・チョポトリップが決まってきた。
取材の内容は初めの3週間がNSAタヒチ強化合宿、
そして後の2週間が自身のライフワークとも言えるチョポ取材だった。
波がパンプしているノースを去るのは辛いが、
今回は本当にシェティコンディションが続いていたので、
後ろ髪引かれる思いも何も思い残すことなくタヒチへ旅立つことが出来た。
ハワイからタヒチへは週一便(土曜日)飛んでいるハワイアンエアー。
真っ直ぐ南へ下るだけなので時差無し・6時間のフライト。
午後3時半にホノルル空港を発つと午後9時半にはタヒチ・ファアア空港に到着。
空港からチョポまで意外と遠く、車で1時間半の距離。
まずは合宿のベースとなる、テアヴァイティ近くのチャールズハウスで選手とスタッフが降り、
俺は人数と部屋割りの都合上、車で5分ほど離れたエンドオブザロード、
チョポの目の前にあるサイモンハウスにチェックイン〜
結局俺はこちらの家で最終まで暮らすことになった。
チョポでの朝は早い、波が良い時は午前5時にはチャールズハウスに集合して皆と朝食をとり、
早い時は午前5時半には船に乗ってチョポへ向かう。
良くない時でも遅くて午前7時にはゴーアウトして、午前中がっつりサーフしてランチブレイク、
そしてまた午後から夕方にかけてワンモアラウンド。
こういったオンザボートの生活が毎日続いた。
タヒチ取材で最も重要なのは信頼のおけるボートとキャプテンに尽きる。
特にエキストリームなコンディションになった時、ボートドライバーの力量が発揮される。
タイトなV字のクラック(細いチャンネル)を見切って、
安全を図りながらも、ギリギリのラインでチューブセクションに船を持っていく、
もちろん他のボートとの絡みもあるので、接触事故を起こさず、
また自身の船のトラブルもあってはいけないので、
チョポで撮影に入る時は船・キャプテンの技量に全てが託されるというわけだ。
今回5週間というロングミッションを引き受けてくれたのが、
昨年のタヒチ取材に続き、キャプテン・ラスカルことマイケル・ヴァーター、
そしてアシストにチョポローカルのハウマナ・オコナー。
とにかく通常の旅のように車で波を探すというスタイルからかけ離れ、
ボートに乗ってアウターリーフを目指すといった、
まさにウォーターワールドがタヒチ取材の醍醐味でもあるのだ。
クリスタルクリアウォーターのラグーンから沖へ出ると濃紺の海が広がり、
岸に目を向けると、まるで恐竜でも出てきそうな尖り山が聳え、
見事なまでの濃緑が映え、パッシングシャワーが来ると幻想的かつ芸術的な虹が空に広がる。
そんな圧巻の大自然のマジックにかかりながら、
世界屈指とも言える、美しくかつ危険なチョポの波・チューブを、
身を持って体験・攻略する画期的な合宿ツアーが始まった〜〜〜
Captain Lascal & Haumana
キャプテン・ラスカルはフランス人だが、もう25年近くタヒチに住み、
チョポのリーフを知り尽くしている。
そしてハウマナは生粋のチョポローカルで、チューブには圧倒的なスキルを持っている。
Michael Lascal Vautor
Haumana O”Connor


合宿所となったチャールズハウスにはディープゾーンにまで突き出した桟橋(ピア)があり、
毎朝ここに船が迎えに来てくれ、1日のセッションが始まる。
使用ボード、スペアボード、ランチボックス、水等を積み込みゴーサーフ!!

ラグーンではイルカさんのお出迎え〜〜

チャールズハウスからチョポまでは船で10分程度。
まずは船上から海・波・間隔のチェック〜〜


波数、ラインアップの人数等を考慮し、数人ずつ交代制で入水〜〜
ただ今回はまだアーリーシーズンなのか人が少なく、
誰もいない日も多くあり、トレーニングとしてはこの上ない環境だった。


セッションを終えると、またラグーンを通ってチャールズハウスへ戻る。
これはチャールズハウスの食堂から臨む桟橋。
タヒチの海・空をダイレクトに感じることができる吹き抜けのダイニングプレースだ。
Five weeks in Tahiti の連載、しばらく続きますのでお楽しみに〜〜〜