アシンメトリーボードという言葉を聞いて何を思うだろうか?
アシンメトリーという言葉はあまり聞きなれない。または初めて聞く言葉だという人も多いのではないか?
サーフボードでアシンメトリー(左右非対称)となるとそのボードがどんなパフォーマンスなのか?どんなライディングができるのか?
今まで体験したことのないライディングがあなたを待っているだろう。
今回はVISSLAクリエイターでアシンメトリーボードのシェイパーであり、南アフリカ出身でカリフォルニアのダナポイントを拠点とするドナルド・ブリンク氏がGREENROOM FESTIVAL ’16の為に来日。
どのような発想でアシンメトリーボードを作っているか?
コンセプトはその人が立ったときに一番うまくサーフィンができるボードを作っているよ。
基本的にはグーフィー・レギュラーで作り方が違ってくるけど、基本的にどういう風に立つかで作っているよ。
スタイルというよりどっちの足が前に来るかによって、つま先とかかとがどちらに来るかが大事なんだよ。
デザインのベースになるのは何でもいいけど、そのボードでどういう風に立つかでスタートしてそれをベースにその人の求めるサーフィンをしやすいようにするのが僕の役目なんだ!
1本の板を作るのに構想から完成までどれぐらいかかる?
コンセプトについてはお客さんと話し込んでフィードバックがベースになるが、サーフボードはフローが大事で、いいフローで仕上げるには大体2時間ぐらいで作るのがいいんだよね!
レギュラーに特化したボード・カットバックに特化した等、色々なパターンの板を作成しているが、特にどういう板が多い?何を基準に作っている?
大体大きく分けて2種類がポピュラーで、1つはパフォーマンスを求めるサーファーがどのような板を求めているか分かっているパフォーマンスボード。
もう1つは今までは普通のボードに乗っていたが非対称にトライしたい!という人が乗るのがポピュラーだよ。
ドナルド氏はどのようなスタイルのサーフィンが好き?
スムーズでラインの途切れない、ラインの長いサーフィンが好きだね。
タイラー・ウォーレンのようなサーフィンが好きだよ。
エリス・エリクソンのサーフィンも近いかもね!でも彼はもっとラディカルなサーフィンだと思うよ。
アシンメトリーボードはどのような人にお勧めのボードである?
誰でも乗ってみるべきだと思うよ。かかととつま先がある人は僕のボードは必ず普通のボードよりうまく乗れると思うよ。
足の力の入れ方とかうまく入れられるように僕のボードは作っているんだ。
今までシェイプした本数はどれぐらい?
何本削ったかは数えてないけどたぶん数千本は削っているよ。
今回の展示ボードは『Ikigai Collection』そのコンセプトは?
たまたま生きがいという言葉を知って調べてみたんだ。
生きがいという言葉は英語にはないんだけど、
サーフィンは僕の生きがいなんです。というと毎朝起きてサーフィンしたいから毎日生きていく。
サーフィンすることが自分の栄養・燃料になるというか、特別なことではないがその人の励みになることで英語にない言葉だから気に入ったんだ。
今回のコレクションボードには花等の絵画が描かれているがその意味は?
今回はグリーンルームというアートショーなのでアートのエレメントを入れたかったんだ。
今回のボードは日本でいう写生という形で静かなもの(とまっているもの)。それはサーボードと共通性を感じたんだ。
サーフィンは波に乗っているときは動いているがものとしては止まっているものなんだ。だからそれが面白いと思って絵を描いてみたよ。
今後の活動の予定は?
今後の活動の予定としてはもっとアシンメトリーのデザインを追求してみんなに知ってもらいたい。
見た目はよくないかもしれないけど乗ってもらって良さを分かってもらいたいんだ。乗ってもらわないとわからないからね。できるだけ多くの人に乗ってもらって良さを分かってもらいたいんだ。
アシンメトリックのデザインを追求していくこともあるが、今まで誰も作ったことのないボードにトライしてみて、コンディションが良くなくてもサーフィンが楽しめるボードを追求していきたいんだ。
日本の波はどう?
まだ日本でサーフィンはしたことがないんだけど、今まで見たり聞いたりした情報ではビーチブレイク・リーフ・河口とバラエティに富んだ日本の波をトライしてみたいんだ。
日本のサーファーに向けてのメッセージを
日本のサーファーの皆さんに色んな板を試してもらってサーフボードに限らずなんでも色んなものに乗って楽しんでもらいたいよ。
Ride everything!!
通りがかる人は皆足を止めブリンク氏のアシンメトリーボードに興味深々であった。
これからのドナルド・ブリンク氏の活動に注目したい。
Ikigai collection
VISSLAクリエイター&イノベーター市東重明プロがドナルド・ブリンク氏のアシンメトリーボードをライド!
VISSLA JAPAN
http://vissla.jp/
