【OMツアー丹野代表のコラム】 インドネシア・サーフサンクチュアリ 回顧録 Vol.2

オ-プニングレセプション

OM杯・ KUTA BEACH SURFING FESTIVAL

株式会社デイトラインは1988年に設立されました。
定款には 1.旅行業 2.イベント企画・運営などが記載されてます。
インドネシアバリ島を専門に扱う旅行会社としてスタートしました。

ここでツアーブランド 『OM tour』 の由来について少し触れさせてください。
バリ島と何か関わりのある名前にしたい、海を越えた人との交流を大事にしたい、この2つのコンセプトがありました。

バリ島の人々は土着の宗教とヒンドゥー教が融合した独自の宗教『バリヒンドゥー教』を信仰しています。
そして、バリ島には多くの神様が宿り、その最高峰がOM(オム)です。

バリ島では公式行事などで挨拶を行う際、「om swasty astu/オムスワスティアストゥ」の発声から始まります。
最後に挨拶を締めくくる言葉は「om shanti shanti shanti om/オムサンティサンティサンティオム」です。

“神の恵みによって平穏でありますように” という願いが込められております。
バリ島の方々にとって”OM ”は神聖な神として祀られ、生活に浸透した偉大な存在なのです。

そこでOMのOとMが頭文字となり、弊社設立コンセプトに合致するゴロ合わせ中からOverseas Mate (海外の仲間)OM tourが誕生しました。

さっそくステッカーを作り、送迎車のフロントガラスとバックガラスに貼り、ウブドの田舎道を走っていた時、通学する子供達の列に出くわしました。
すると子供達が我々の車を指さして、オム、オム、オムと連呼するではないですか。思わず目頭が熱くなったのを覚えています。

次に、イベント企画・運営についてですが、弊社では当初よりジャパニ-ズサーファーとバリニーズサーファーの交流を大切にしていきたい、サーフィンを通じて何か文化交流が図れないか思考していました。

そして日本国内とバリ島でそれぞれ年に1回ずつサーフィン親善試合を開催することを決めたのです。

先ず、国内大会の勝者をバリ大会へ、そしてバリ大会の勝者を国内大会へそれぞれ招待選手として招き、サーフィンによる交流は勿論、ホームステイなどを通して日本の生活や文化にも触れていただき両国の交流を深めてきました。

これには今後、バリ島に海外からのサーファーが大勢して押し寄せ、サーフポイントは混み合い、争いごとが起きてもバリニーズサーファーとジャパニーズサーファーは友好関係にあって欲しいとの願いが込められていたのでした。

1988年7月千葉県鴨川マルキポイントで第一回OM杯が開催され、地元の小川直久プロ(当時アマチュア)が優勝し、翌1989年バリ島クタビ-チで開催された第一回クタビーチサーフィンフェスティバル(日・イ友好親善試合)に招待されました。

この記念すべき第一回大会を制したのはバリを代表するビッグウェ-バ-で親日家の “WAYAN GANTIYASA” でした。

クタビ-チサーフィンフェスティバルではビーチドッジボ-ルやビーチフライングディスクなど様々なビーチアトラクションも行われ、TV局の放映もあり大いに盛り上がりました。

1988年第1回OM杯

1988年第1回OM杯

ビ-チセレモニ-
オ-プニングセレモニ-

オープニングセレモニ-

ウェルカムダンス

ウェルカムダンス

N/OGAWA

N/OGAWA

G/WAYAN

G/WAYAN

ビ-チフライングディスク

ビーチフライングディスク

ビ-チドッジボ-ル

ビーチドッジボ-ル

親善エキシビジョン

親善エキシビジョン

コンテストディレクタ- キムブラッドリ-

コンテストディレクター キムブラッドリー

ワヤン・カント-ル、マデ・カシム、カトゥ・メンダらジャッジの面々

ワヤン・カントール、マデ・カシム、カトゥ・メンダらジャッジの面々

翌年の1990年には日本で最初の世界アマチュアサーフィン選手権(ISA)が宮崎と新島で開催され、弊社が窓口となりバリからワヤン・ピッチャ、ワヤン・ジョディ、マデ・アルタ、マデ・スイトラの4人をインドネシア代表選手として招聘、ISA代表会議の場で常任国より多数の賛成を得てインドネシアのISA加盟が正式に認められました。

今大会のUSA代表チームには後にサーフィン界に大旋風を巻き起こすケリー・スレーターやロブ・マチャドの姿もありました。

サ-フィンゲ-ムフラッグ オ-プニングセレモニ- チ-ムインドネシア インドネシアチ-ム 宮崎オープニング 宮崎マデファイナル 新島ファイナル 画像1

そして四半世紀以上経った現在もジャパニーズとバリニーズの友好関係は続いています。

おわり。

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