【オリンピック選考】CT第4戦を終えての経過

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6月11日WSLニュースより

40名のサーファーで競われる2020年の東京オリンピックは、そのうち18名が2019年のCTツアーの最終ランキングから決定される。
メンズから10名、ウィメンズから8名が選出されるものの、同じ国から3名以上は出られないことになっている。

素晴らしい週となったマーガレットリバーでは、ジョン・フローレンスが1位に躍り出た一方、レイキー・ピーターソンが今シーズンの初優勝を飾り、オリンピック選考に向けて望みをつないだ。

まだまだツアーは続くものの、これからのイベントはよりオリンピックの選考に重みを置いたものになるだろう。

WSLのCTツアーから確保された18のスポットは、国を代表してサーフィン史に名を残す機会となる。

もしも、今日にシーズンが終わると仮定するならば、以下のメンバーが2020年の東京オリンピックに選出されることになる。

現ランキングにおける代表(メンズ)
ジョンジョン・フローレンス(アメリカ)
コロヘ・アンディーノ(アメリカ)
イタロ・フェレイラ(ブラジル)
カノア・イガラシ(日本)
ジョディ・スミス(南アフリカ)
フィリペ・トレード(ブラジル)
ライアン・キャリナン(オーストラリア)
ジェレミー・フローレス(フランス)
ジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)
ミシェル・ボレイズ(フランス)

WSL2019年ジープリーダーボードランキング

アメリカは、ジョン・フローレンスと彼のライバルでもあるコロヘ・アンディーノを筆頭に、おそらく最も激戦となる国である。マーガレットリバー戦でファイナルまで進んだコナー・コフィンやケリー・スレーターも控えている。
ケリーは、オリンピック出場への野望を公にしており、最も経験を積んで、戦略的なサーファーでもあることは確かなことで今後の戦いが期待される。

ブラジルは、昨年度チャンピオンのガブリエル・メディナが2戦連続で17位フィニッシュとなったものの、まもなく開催される第5戦の地元Oi Rio Proでの上位進出が東京へのカギとなるだろう。

現在トップ5にいる日本のカノア五十嵐と南アフリカのジョディ・スミスは、CTツアーの中ではスポットを保証された国となっている。

オーストラリアを牽引するようになったライアン・キャリナン/WSL / Matt Dunbar

オーストラリアを牽引するようになったライアン・キャリナン/WSL / Matt Dunbar

オーストラリアのライアン・キャリナンは、目覚しいCTへの復帰を果たしている。マーガレットリバー戦では、ジュリアン・ウィルソンと戦ったセミファイナル進出を果たした時点でランキングを9位に上げた。

そして最後の2つのスポットは、フレンチマンのジェレミー・フローレスとミシェル・ボレイズである。彼らのランキングはそれぞれ10位、14位となっているものの、各国2名の選出というルールがあるため、選考基準を満たすことになっている。

"BOX"でのジェレミー・フローレス/WSL / Matt Dunbar

“BOX”でのジェレミー・フローレス/WSL / Matt Dunbar

ウィメンズ代表候補
ステファニー・ギルモア(オーストラリア)
キャロライン・マークス(アメリカ)
カリッサ・ムーア(アメリカ)
サリー・フィツギボンズ(オーストラリア)
ブリサ・ヘネシー(コスタリカ)
タティアナ・ウェストンウェブ(ブラジル)
ジョアン・ディフェイ(フランス)
シルバーナ・リマ(ブラジル)

 

オーストラリアのステファニー・ギルモアとサリー・フィツギボンズは、とても強く確実な位置にいる。また、過去のパフォーマンスを見てもこの2名のベテランは2020年のメダル候補と言えるだろう。
しかしながら、キャロライン・マークスとカリッサ・ムーアを擁するアメリカの2名は最も恐れられる相手になるうえに、コートニー・コンローグやレイキー・ピーターソン、マリア・マニュエルも控えている。

カリッサ・ムーアは現在のところ代表の位置を確保しているものの、後ろからのプレッシャーが強くかかっている。/WSL / Matt Dunbar

カリッサ・ムーアは現在のところ代表の位置を確保しているものの、後ろからのプレッシャーが強くかかっている。/WSL / Matt Dunbar

コスタリカのブリサ・ヘネシーは、ツアー1年目にして上位進出を果たしている。なお、コスタリカは、2016年のリオオリンピックにて11名のアスリートを送り込んだものの、1936年のオリンピック初参加からわずか4つのメダルを獲得したのみとなっている。中央アメリカ国家を代表してもメダルが期待される。

ブリサ・ヘネシーは2020年にコスタリカの歴史を変えることができるのか。/WSL / Matt Dunbar

ブリサ・ヘネシーは2020年にコスタリカの歴史を変えることができるのか。/WSL / Matt Dunbar

最後に、ブラジルからはマーガレットリバー戦においてファイナル進出を果たしたタティアナ・ウェストンウェブがスポットを確保しており、その次がシルバーナ・リマとなっている。
また、ジョアン・ディフェイがフランスから選出される。

ISA公式のクオリフィケーションシステム(英語)
http://www.isasurf.org/wp-content/uploads/downloads/2019/02/FINAL-2019-02-01-Tokyo-2020-Qualification-System-Surfing-eng.pdf

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