(左から)メンズ優勝のウィリアン・カルドソ、2位のジュリアンウィルソン、ウィメンズ優勝のジョアン・ディフェイ、2位のタティアナ・ウェストンウェブ/WSL / Kelly Cestari
途中キャンセルとなったCTツアー第3戦のマーガレットリバーの続きとして、バリ・ウルワツで開催されたUluwatu CTは、ジョアン・ディフェイ(フランス)とウィリアン・カルドソ(ブラジル)が優勝した。
![CT初優勝を飾り祝福されるルーキーのカルドソ/WSL / Kelly Cestari](/news/wp-content/uploads/sites/2/2018/06/4e1e2ba187c105f4c875063a8c717151-856x507.jpg)
CT初優勝を飾り祝福されるルーキーのカルドソ/WSL / Kelly Cestari
2018年ツアールーキーのウィリアン・カルドソは、イベントを通して強烈なスコアと支配的なパフォーマンスで他を圧倒した。現在ランキングトップのジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)とのファイナルでも、全くひるむことがなかった。ウィルソンは、いくつかの波をスコアしたものの決定的なものを見つけることができず、その間にブラジリアンは、トータルスコアの15.57ポイントを獲得し、前回のCorona Bali Protectedでクォーターファイナルで僅差で敗退した悔しさを見事に晴らした。
「心臓が爆発しそうな気分です。クォーターファイナルを通過した後、気分が良くなって自分は絶対に行けると思いました。ジュリアンがファイナルの最後に大きい波をつかんだのを見たときは少し恐かったです。彼にはビッグスコアが必要だったけれど、十分ではなかった。僕はこの瞬間のために努力してきました。僕のことを支えてくれたみんなに感謝の気持ちで一杯です。」ウィリアン・カルドソは優勝後のインタビューで話した。
![的確なポケットへのターンを繰り返すカルドソ/WSL / Ed Sloane](/news/wp-content/uploads/sites/2/2018/06/c278011196712880f1a0d525899b9db1-856x507.jpg)
的確なポケットでターンを繰り返すカルドソ/WSL / Ed Sloane
カルドソは、ケガのリプレイスメント選手として2015年のCTツアーに参加。しかし、32歳のルーキーは、長いQSシリーズも経験している。この優勝で16位から5位へとランキングを上げた。
「ベストを尽くすしかなかった。信じられないけど勝てたんだ!」カルドソは加えた。「きょう勝ったのは、ジュリアン・ウィルソン、マイキー・ライト、フィリペ・トレードと素晴らしいサーファー。今までの人生の中で一番最高で、この瞬間をずっと待ち続けていたんです。」
![優勝が決まって喜ぶジョアン・ディフェイ/WSL / Ed Sloane](/news/wp-content/uploads/sites/2/2018/06/97ed08fd7d7c8b6b8706486b895a4ca4-856x507.jpg)
優勝が決まって喜ぶジョアン・ディフェイ/WSL / Ed Sloane
ウィメンズのファイナルは、グーフィーフッター対ナチュラルフッターとなり、ディフェイは今シーズン絶好調のタティアナ・ウェストンウェブ(ブラジル)と対戦。ウェストンウェブは35分のファイナルでペースをつかみ、ディフェイは追いかける形となった。ヒート終盤、ディフェイはセットをつかみ、0.46ポイントのわずかな差で逆転を果たした。彼女のCT初優勝となった2016年のフィジープロ以来、キャリア3度目の優勝となり、ジープリーダーボードランキングを5位に上げた。
「最高です。みんなトップサーファーで誰もが勝てるはずですが、今回は私の番だったようでとても嬉しいです。海でサポートしてくれたパートナーが祝福してくれて私にとって特別なものです。浮き沈みのあるプロアスリートの世界で、彼とこの瞬間を分かち合えることは本当に素晴らしいことです」ジョアン・ディフェイは優勝後のインタビューで感極まっていた。
![ウルワツのロングレフトを楽しむジョアン・ディフェイ/WSL / Ed Sloane](/news/wp-content/uploads/sites/2/2018/06/786fe974e8cf9dc997de8313fcd3224d-856x507.jpg)
ウルワツのロングレフトを楽しむジョアン・ディフェイ/WSL / Ed Sloane
「今年は私にとって何かがおかしかったです。サーフィンは調子が良いのに欲しい結果を得ることができていなかったのです。パーフェクトな波のバリで勝つことは、私の夢でした。タティアナのサーフィンはきょうも良かった。私は彼女が乗る波全て8ポイントはスコアしてくると思っていました。最終的に6ポイントが必要だったので、最後の波に乗ったときはそれに近いスコアだと確信していました。良い波でしたが、いくつかコブがあってターンの時にバランスを崩しました。でもそれが逆転のスコアだったのでラッキーでした。」
メンズ2位のジュリアン・ウィルソンは、前回のCorona Bali Protectedでの13位フィニッシュから立ち直り、再びファイナルへと進んだことでランキングトップへと躍り出た。
![イエロージャージを取り戻したジュリアン・ウィルソン/ WSL / Ed Sloane](/news/wp-content/uploads/sites/2/2018/06/285b490a306e702d070e730df5801e04-856x507.jpg)
イエロージャージを取り戻したジュリアン・ウィルソン/
WSL / Ed Sloane
一方、ウィメンズ2位のタティアナ・ウェストンウェブは、2度のバリでのイベントでステファニー・ギルモアに2回とも勝利。今シーズン2回目のランナーアップフィニッシュでランキングを3位に上げた。
![ウィメンズ2位のタティアナ・ウェストンウェブ/WSL / Ed Sloane](/news/wp-content/uploads/sites/2/2018/06/385ac150ecbed9955b1b57096601feaf-856x507.jpg)
ウィメンズ2位のタティアナ・ウェストンウェブ/WSL / Ed Sloane
ウィメンズのセミファイナルに進んだオーストラリアンパワーハウスの2人。
6×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアは、現在トップのレイキー・ピーターソンにわずか55ポイントの差に迫った。2×ワールドチャンピオンのタイラー・ライトは、今回の3位フィニッシュでランキング4位につけている。
![ワイルドカードのマイキー・ライトはランキング7位となった。/ WSL / Ed Sloane](/news/wp-content/uploads/sites/2/2018/06/e23e3ee1c994a4762a0910f7f8bdeb48-856x507.jpg)
ワイルドカードのマイキー・ライトはランキング7位となった。/
WSL / Ed Sloane
ワイルドカードで出場のマイキー・ライトは、今大会でも堂々の3位フィニッシュ。エリートレベルでも十分な戦いをみせており、ジャイアントキラーとしても恐れられている彼は、今大会でもガブリエル・メディーナを下した。ランキングを7位へと上げ、2019年のツアーフル参戦へ弾みをつけた。
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2686/uluwatu-ct/news