
パタゴニア「次の50年に向けた一歩」
サーフストア3店舗がウォーター・ピープルのための拠点へ
環境保護と自然との共生を理念に掲げるパタゴニアが、ブランドの根幹にある「サーフ」カテゴリーを新たに「オーシャンズ」へと拡張しました。
この変化は単なる名称の変更ではなく、「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というミッションを、より広く、より深く海と人とのつながりへと発展させるための挑戦です。
サーフから「オーシャンズ」へ――拡がるフィールド
全国のサーフストアが以下のように新たな名称へと変わりました。
・サーフ東京/アウトレット → パタゴニア 東京・原宿/アウトレット
・サーフ千葉/アウトレット → パタゴニア 千葉・一宮/アウトレット
・サーフ大阪/アウトレット → パタゴニア 大阪・中之島/アウトレット
とくに、サーフィン文化の聖地・千葉一宮では「サーフ千葉」からの改称が象徴的な意味を持ちます。
それは、波乗りだけでなく「海を通じて生きるすべての人」に開かれた拠点となるという決意の表れです。
「Re : Oceans」イベント開催
パタゴニア・オーシャンズの新章を祝うリニューアル記念イベント「Re : Oceans」が開催されました。
イベント当日はアンバサダーたちも集結し、ブランドの新たな出発を祝いながら、海への想いやその未来を語り合いました。
・シルクスクリーンワークショップ
・ウェットスーツリペア体験
・FCDサーフボード試乗会
・ローカルマーケットの出展

さらに、オーストラリアからFCDブランドマネージャー兼アンバサダーのダン・ロス、アンバサダーのパチャ・ライトが来日し、千葉の海でのセッションも実施。

トークイベントは2部構成となり1部では金子ケニー氏がMCとなり、河野正和氏、藤倉克己氏、永井巧氏のトークショー「なぜ海と共に生きるのか?」

2部では金子ケニー氏が引き続きMCを務め、関幸太郎氏、武知実波氏、武藤由紀氏のトークショー「これからの海と私たち」。
パチャ・ライト・デイブ・ラストビッチの映像上映やアンバサダーたちとの交流も行われ、来場者はパタゴニアの「海への原点回帰」を肌で感じる一日となりました。
千葉・一宮/アウトレット ストアマネージャー 倉持 雅之氏 コメント
「サーフカルチャーの根付くこの地域で、より多くの“オーシャンピープル”とつながり、海と地球の未来を考える活動を広げていきたいと考えています。
パタゴニアのメッセージを共感し体験できる場をつくり、スタッフ一人ひとりがその想いを体現できるよう努めてまいります。」お店に来ていただき気軽に声をかけていただけると嬉しいですとのこと。
アンバサダー碇山勇生氏(奄美大島・プロサーファー)
奄美大島を拠点に活動するパタゴニア・アンバサダーの碇山勇生氏。
約11年にわたりアンバサダーとしてパタゴニアの理念とともに活動を続けています。「オーシャンズというテーマになって、僕自身とても共感しています。
サーフィンはもちろん、素潜りやフォイルサーフィン、SUPなど、海での遊びはすべて好きなんです。
奄美は伝統と海の文化が息づく場所。サーファーだけでなく、もっと多くの“海と関わる人”がつながっていくきっかけになると思います。」奄美での生活では、日常の中に“海と生きる”時間が自然にあるという碇山さん。
その中で感じるのは、「海に近い人たちが、もっと気軽に集まり、手を取り合える場所が必要」 ということ。「海を大事にしていけるコミュニティを、これからもっと育てていけたらと思います。
そういう意味で、パタゴニアが“オーシャンズ”として広がっていくのはとても自然な流れだと感じます。」
アンバサダー阿出川潤氏(千葉・ウォーターマン)
「私は12年前からパタゴニアのアンバサダーとして活動しています。
当時はカイトサーフィンをメインに行っていて、パタゴニアさんはその頃からすでに“サーフ”に限らず、オーシャンスポーツ全体を広い視野でとらえてくれていました。」阿出川さんにとって、「オーシャン」という言葉はまさに原点に戻るような心地よい響き。
「私たちは沖の方にいることが多く、いろんな形の“海の姿”を見ています。
だからこそ、今回の『オーシャンズ』というテーマは自然に受け入れられました。
原点に戻ったような、居心地のよさを感じます。」「アンバサダーの中には本当にいろんな人がいます。
少しでも多くの方がその世界に触れ、海に関わってくれるようになればうれしいです。
そして私たち自身が、変化を発信するきっかけとなれるよう、もっと活動を通じて力になれたらと思います。」
アンバサダーからは「原点に戻ったような進化」「海という大きな概念の中に自分たちの活動がある」といった声も聞かれました。
パタゴニアの“オーシャンズ”への転換は、ブランドの未来だけでなく、サーフィンや海を愛するすべての人にとっての新しい出発点となりそうです。


























