元ワールドチャンピオン、マーティン・ポッター氏インタビュー!【AD】

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1989年にASPワールドツアー25大会中6大会で優勝し、その年のワールドチャンピオンを獲得したマーティン・“ポッツ”・ポッター氏。80~90年代のサーフシーンを牽引し、当時にエアリアルといった先進的なサーフスタイルを築いたレジェンドである。
今回、リーディンググラスの『DONT PANIC』のイメージキャラクターを務めるポッツ氏が、『インタースタイル2020』に合わせて来日した!

 

今回の来日の目的を教えてください。

DONT PANICと縁があり、『インタースタイル』にDONT PANICが出展するにあたり26年ぶりに来日しました。
DONT PANICと仕事ができることは嬉しいし、良い人たちと、良いブランドと共に、良い関係を築いていけることを嬉しく思う。
最初に来日したのは、1982年の丸井プロに参加したのがきっかけで、その時、日本を瞬時に好きになった。世界中を旅したけれど、日本で受けた歓迎は特別なものだった。

DONT PANICのオフィシャルイメージキャラクターとして、DONT PANIC商品のオススメポイントを教えてください。

DONT PANICのイメージキャラクターになることに緊張していたけれど、すごく良いブランドだと思う。商品のイメージキャラクターとして、ふさわしい年齢だし、その商品を使うパーフェクトなタイミングだった。フレッシュで、この業界にとても必要だと思う。その関係がいま築けたことが良かったと思う。

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日本で開催されるオリンピックで初めてサーフィンが行われますが、期待していることがあれば教えてください。

日本で開催されるオリンピックでサーフィンが行われることは本当にすごいことだ。世界の名だたるサーファーが日本に集結するということは、すごく誇りに思うべきことだと思う。世界的で主要なサーフィン大会が、日本で行われるのはとても久しぶりだ。
大きくて良い波が本当にくるのか、コンディションが少し気になる点だ。世界中の人が見る大会だから、すごくエキサイティングなイベントになって欲しいと思っている。
80~90年代、サーフィン大会のために来日した時、大会を開催するにあたり事前準備や段取り、プレゼンテーションは素晴らしかった。今年のオリンピックも良い波が来れば、すごく壮大で素晴らしい大会になると思っている。

日本の波のイメージを教えてください。

日本の波は素晴らしいと思うよ。特に台風シーズンは、新島や宮崎などに行ったことがある。ワールドクラスの良い波が来ていた。台風シーズン以外だと果たして、良い波が来るのかが心配だ。ハワイでも違うシーズンに行けば良い波は来ないし、全てはタイミングだと思う。良い時に良い場所に行けば良い波が来る。日本にワールドクラスの波が来ることは知っている。

ポッツ氏にとっての波情報とは、どんな存在ですか?

オーストラリアでも日本と同じように波情報があるよ。予報は見るけれど、実はあまり波情報は見ないんだ。自然は変わるものだから自分の目でどんな波か確認することが大事だ。俺はオールドスクールなんだ。


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良い波が来なかったら違うポイントに行ったりしますか?

良い波が来なかったらゴルフをするよ。でもサーフィンの良いところは、ロードトリップ感覚で波を追いかけていくこと。移動しながら波を見極めることが非常に大切だと思う。それはサーフカルチャーだと思う。サーフボードを車に積んで、良い波を探し求めることは今でも1番の楽しみだよ。探し求めることがサーフィンの醍醐味だとも思うよ。
サーフポイントに着いたら人が多すぎてサーフィンができないこともあるけど、自分にとっては、良い波を探し求めることがアドベンチャーなんだ。今54歳だけど、良い波が来ているのを見るとすごく興奮する。毎日そうだ。毎朝家にいる時にすることは、風のチェックだけど、最優先することは、波と風のバランスをチェックすることだ。それによってサーフィンに行くかゴルフに行くか決めるよ。

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今年で55歳になりますが、2020年の目標を教えてください。

今年の目標は「人間として成長していきたい」と思っているよ。だから毎日、より良い自分でいられるように、良い夫であり、良い父親であり、コミュニケーションも上手くなりたいし、良いコメンテーターの仕事ができるように努力している。
年齢はただ単に数字でしかない。より良いサーファー、より良いゴルファーになりたい。今でもサーフィンから学ぶことは多くある。今でもパーフェクトウェーブを追い求めているよ。
今までたくさんの素晴らしい波に乗ったけれど、パイプラインやワイメアベイ、そして日本でも素晴らしい波に乗った経験がある。しかし、今でもパーフェクトなラインを探し求めている。それを探し求めなくなった時が、自分の人生の終わりだと思っている。
サーフィンは自分を常に若くする。環境への関心を持ち続けるし、人生にも同じことが言える。サーフィンをしなくなったら歳をとるけど、自分はそうはならないよ!

お気にいりのサーフポイントを教えてください。

インドネシア「メンタワイ」は、人がいないんだけど本当に良い波が来る。メンタワイに初めていった時はボートで行ったけど、今までにない良い波だった。
パイプラインも、バックドアも、キラも良い波だと思うし、自分の家の近くの波も素晴らしく良い波だよ。日々違う波が来るからね。
メンタワイで乗った波が15ft-20ftだった。すごく大きくて誰もサーフィンをやってなかった。自分と友達の3人だけで海に入ったんだ。忘れられない1日だった。場所は教えられないよ、だって、シークレットだからね。


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サーフィンを続けるために、何か意識してやっていることを教えてください。

今は、自分の年齢も考えて、あえて特にはしていないよ。サーフィンをするだけだよ。年齢が上がれば上がるほど、トレーニングをすることによって体を痛めることがある。海に入って体を動かすことが、コンディションを良くするための秘訣なんだ。サーフィンのベストトレーニングはサーフィンをすることだよ。違うトレーニングをやってもサーフィン独自の動きがあるからね。良い食生活を送って、毎日サーフィンを続けることが大事だよ。あとは1杯のグラスワインだね。それも赤ワイン。

ヨガなど他のトレーニングはされますか?

ヨガはやらない。他の人には必要かもしれないけれど、自分に何が必要か知っているから海の中にいる時が一番心地いいんだ。サーフトリップもするし、チューブの中にも入るし、アクティブに動くことが自分にとってベストなんだ。
それと、ゴルフをする時にはカートは使わないんだ。18ホール回ると15kmぐらいあり、時間的には5時間ぐらい歩き続けることになり、それがいい運動になる。カートはズルだw

10代の頃から世界トッププロとして活躍していましたが、サーフィンが上手くなる秘訣を教えてください。

食生活はすごく大事だよ。体に入れるガソリンのようなものだから。それとストレッチも大事だね。若い頃からトレーニングすることは大事だよ。怪我をしない体を整えることが大事だね。あとは海の中での時間も大事だ。海に入らなければ無駄になる。いずれにしても、とにかくサーフィンをやり続けることが大事だ。
特に大会前は7~8時間は海の中にいたよ。精神的にも身体的にも海の中に入って整えることが大事だと思う。自分を成功に導いたのは、どんな条件の波でもサーフィンをし続けたことだよ。良い波を求めた時もあったけれど、あえて悪い波の時にもサーフィンをしたよ。あまり良い波じゃなくても、この悪い波に上手く乗れることで、良い波にも対応できる順応能力が身につくんだ。

日本のサーファーにメッセージをお願いします。

努力すること。パッションを持つこと。ハングリーでいること。この業界では誰もチャンスを与えてくれないから、チャンスは自分で掴み取りに行くんだ。でないとこの厳しいサーフィンの世界では生き残っていけない。
サーフィンでは勝つよりも負けることが多い。負けたときの経験が大事なんだ。落ち込まず、怒らず、自分の何が悪かったのか反省すること。それを上手く次に活かすんだ。その経験は本当に大切で必要なものだよ。

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ポッツ氏、お忙しいところインタビューありがとうございました!

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