【レポート】カノアの父、五十嵐勉氏が伊豆下田でのトークショー&写真展

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3月27日、静岡県下田市で一般社団法人マリンネット下田の主催により、東京オリンピックのサーフィン競技で銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手の父である五十嵐勉氏のトークショーが開催された。
 
 
このイベントは、これから世界を目指すアスリートやその家族の皆さんの参考になることを願い、また下田中学校にサーフィン部が創設されることを記念して行われたもの。
 
 
応募開始2日で定員に達するという反響で、遠くは九州からも参加した人も。カノア選手の幼少期から現在までをスライドショーで観ながら、勉氏に各写真についてのエピソードやコメントをもらい、東京オリンピックでの秘話なども飛び出した。
 
 
イベントを通して、トップアスリートへの道のりを垣間見ることができ、成功の裏には目標に向かって進む家族の団結や努力があることをあらためて学ばせてもらう良い機会となった。またカノア選手が練習で気をつけていることなども聞け、アスリートやアスリートを育成する人たちにとって参考になったことだろう。
 
 
このような素晴らしいイベントが下田市で開催されたのは、下田の鈴木直人プロと勉氏は若い頃に大会で一緒になり、お互い切磋琢磨していた間柄で、鈴木プロがカリフォルニアに行った際に子供の大会に出ていたカノア選手を応援したりと五十嵐家との繋がりがあったことが背景にある。
 
 
また、同じく下田の大野修聖プロとカノア選手もカノア選手が小さい頃からの親しい知り合いで、サーフボードについてなど様々意見交換してきたという繋がりもある。スライドショーの中でオリンピックでカノア選手と日本チームのコーチであった大野プロが抱き合う写真も感動を呼んだ。
 
 
このように五十嵐家と縁深い下田でトークショーが行われたことは今後の下田のサーフィン競技、サーフィン文化の発展にも大きな影響を与えてくれるだろう。イベントの最後にはカノア選手のスポンサーであるクイックシルバーよりカノア選手のサイン入りグッズが参加者にプレゼントされた。
 
 
カノア選手は現在WSLの世界ランキング1位、次戦WCTのオーストラリア・ベルズビーチではイエロージャージを着てヒートに臨む。日本人初の世界チャンピオンを目指すカノア選手から今後も目が離せない。
 
 
※イエロージャージは、CTにおいてその時点でランキング1位の選手だけに着用が許されるコンテストジャージ。このイエロージャージに袖を通せる選手は、メンズ、ウィメンズともに1名のみ。すなわち「世界No.1サーファーの証」ともいえる誇り高きジャージなのである。

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