
波情報をもっと活用するために知っておきたい基本用語
海へ向かう前に、多くのサーファーが確認する波情報。
波のサイズ、風向き、潮位、コンディション、今後の見込み。
短い文章の中には、その日の海を判断するための情報が詰まっています。
しかし、サーフィンを始めたばかりの頃は、
「△30点ってどのくらい?」
「セットでムネとは?」
「面は良いけど割れづらいってどういうこと?」
「今後はサイズアップ傾向って、いつ入ればいいの?」
と、少し分かりづらく感じることもあるかもしれません。
波情報は、良い波を探すためだけのものではありません。
自分のレベルに合った海を選び、危険なコンディションを避けるためにも役立つ情報です。
サーフィン用語集の第3回は、波伝説波情報を見るときによく使われる基本用語を紹介します。
波情報
サーフポイントの波のサイズ、風、潮、ブレイク、混雑状況などを伝える情報のことです。
現地で海を確認した情報だけでなく、ライブカメラ、気象データ、波予測などを組み合わせて提供されることもあります。
波情報を見るときは、波のサイズだけで判断せず、風、潮、ブレイクの状態、今後の見込みまで確認することが大切です。
波伝説では、全国各地のサーフスポットでリポーターが現地取材を行い、実際の波の状況をお届けしています。
※一部、カメラチェックによる確認ポイントもあります。
また、解説付きで波の状況を確認できる「波伝説レポ動画」も配信しています。写真やテキストだけでは伝わりにくい波の動きやブレイクの様子を、より分かりやすく確認できます。
さらに「スーパーライブ!」では、全国各地のサーフポイントに設置されたライブカメラから、現地の今の状況をご覧いただけます。40秒無料で視聴でき、繰り返し閲覧することも可能です。
海に向かう前には、波情報、レポ動画、ライブカメラをあわせて確認し、自分のレベルや目的に合ったポイント選びに役立てましょう。
サーフポイント
サーフィンができる海岸や、波が割れる場所のことです。
一般的には、地名、浜の名前、目印になる建物などをもとにポイント名が付けられています。
同じ海岸でも、場所によって波の割れ方や流れ、混雑状況が異なることがあります。
初めて入るポイントでは、波情報だけでなく、駐車場、入水ルール、ローカルルール、危険な場所なども確認しておきましょう。
波のサイズ表記
波の大きさを体の部位で表すことが多くあります。
代表的な表記は、次のようなものです。
* ヒザ
* モモ
* コシ
* ハラ
* ムネ
* カタ
* アタマ
* アタマオーバー
たとえば「コシ〜ハラ」は、平均的な波がコシくらいで、大きめの波がハラくらいある状態を表します。
波のサイズは見る人の位置や判断によって多少の差が出ることがあります。
数字ではなく、サーファーが実際に乗る波の目安として使われる表現です。
セットサイズ
一定の間隔で入ってくる大きめの波のサイズのことです。
「普段はコシ、セットでハラ」
「セットはムネくらい」
といった形で使われます。
海では常に同じ大きさの波が来るわけではありません。
平均的な波が小さくても、セットだけ大きくなる場合があります。
初心者は、平均サイズだけでなく、セットサイズまで確認してから入水を判断しましょう。
コンディション
その日の波、風、潮、地形などを含めた、サーフィンのしやすさを表す言葉です。
「コンディションが良い」
「コンディションが乱れている」
「初心者には厳しいコンディション」
などと使われます。
波のサイズが大きければ、必ずコンディションが良いとは限りません。
波が小さくても、面が整い、形の良い波が入っていれば、十分に楽しめることがあります。
点数

※基準:コシ〜ムネサイズの波を好む、NSA2級レベルに準ずる中・上級者のサーファーを想定し、使用するボードはショートボードに限らず、波の特性に応じてフィッシュ、ミッドレングス、ロングボードなど多様なスタイルでの楽しみやすさを基準としています。
また、各点数には英語表記を併記し、より感覚的・視覚的にわかりやすくなるようアップデートしております。
波伝説では、その日のコンディションを分かりやすく伝えるために、点数で評価しております。
点数は、波のサイズだけでなく、ブレイクの形、風の影響、乗れる波の数、ライディングのしやすさなどを総合的に判断したものです。
同じサイズでも、切れ目が多く長く乗れる日は点数が上がりやすく、ダンパーや強風で乗りづらい日は点数が低くなりやすくなります。
点数は便利な目安ですが、自分のレベルや使用するボードによって、楽しめるかどうかは変わります。
期待度 (☆の数)
概況に記載されている期待度は、今後、波が良くなる可能性や、サーフィンできる可能性を表す目安です。
うねりの変化、風向き、潮の動き、気圧配置などをもとに判断され、☆の数で分かりやすく表示されています。
ただし、期待度が高い場合でも、必ず予想どおりに波が変化するとは限りません。
海は自然相手のため、短時間でコンディションが変わることもあります。
波伝説では、気象庁の気象予報業務許可(許可第70号)を取得し、サーファーである気象予報士が毎日概況を掲載しています。
入水前には、期待度だけで判断せず、最新の波情報やライブカメラ、現地の状況もあわせて確認しましょう。
ライド可能
波を選べば、テイクオフして滑ることができる状態を表します。
「切れ目を選べばライド可能」
「ロングボードならライド可能」
などと使われます。
ライド可能という表現は、必ずしも良い波という意味ではありません。
短い距離しか乗れない場合や、波をかなり選ぶ必要がある場合にも使われます。
ショートライド
短い距離だけ波に乗れる状態のことです。
テイクオフはできても、すぐに波が崩れたり、波の力がなくなったりする場合に使われます。
「切れ目からショートライド可能」
「波を選んで少し滑れる程度」
といった表現は、コンディションがあまり良くないものの、まったく乗れないわけではない状態を表しています。
ロングライド
長い距離を波に乗ることです。
波のショルダーが続き、ライディングできる距離が長い場合に使われます。
「切れた波を選べばロングライド可能」
という表現がある日は、形の良い波を選ぶことで、長く楽しめる可能性があります。
1アクション
波に乗り、ターンやリップアクションなどの動きを1回入れられる状態のことです。
「1アクションを入れてのショートライド可能」
という表現は、長く乗ることは難しいものの、波を選べば一度は技を入れられる波があることを表します。
サーフィン経験者にとっては、波の質を判断する目安のひとつです。
2アクション以上
1本の波で、ターンやアクションを複数回入れられる状態のことです。
波の形が良く、ライディングできる距離がある場合に使われます。
「切れた波を選べば2アクション以上可能」
という日は、楽しめるコンディションと考えられます。
テイクオフ程度
波に乗り始めることはできても、その後に横へ滑ったり、長く乗ったりすることが難しい状態です。
「ロングボードでテイクオフ程度」
「スープでテイクオフの練習ができる程度」
などと使われます。
波が小さい日や、波に力がない日によく使われる表現です。
波を選ぶ
すべての波が乗れるわけではなく、形の良い波や切れ目のある波を見極める必要がある状態です。
「波を選べば少し滑れる」
「形の良い波を選べばライド可能」
といった表現で使われます。
波数が多くても、実際に乗れる波が少ない場合があります。
波情報の中で「波を選ぶ」という言葉がある日は、見た目以上に難しいこともあります。
割れづらい
うねりはあるものの、波がなかなか崩れない状態です。
潮が多いときや、波の力が弱いとき、地形が深いときなどに使われます。
「うねりはあるが割れづらい」
「セットを待てば割れる」
といった表現の場合、波数が少なく、長く待つ必要があることがあります。
割れやすい
波が地形に反応し、比較的多くの波がブレイクしている状態です。
波数が多く、乗れる機会が増える場合がありますが、波がつながりやすかったり、ダンパー気味になったりすることもあります。
割れやすいから良い波とは限らないため、ブレイクの形も確認しましょう。
まとまりがある
波の方向や形がそろい、比較的きれいにブレイクしている状態です。
風の影響が少なく、うねりが整っているときに使われます。
「サイズは小さいが、まとまりのある波」
という場合は、波に大きな力はなくても、形を選べば楽しめる可能性があります。
まとまりに欠ける
波の方向や形がそろわず、バラついた状態です。
風波や複数のうねり、強い風の影響などによって起こります。
「サイズはあるが、まとまりに欠ける」
という日は、見た目よりもテイクオフしづらく、ライディングも安定しないことがあります。
面が良い
波の表面が整い、風の影響が少ない状態です。
面が良い波は、ボードが走りやすく、気持ちよくライディングしやすくなります。
ただし、面が良くても波が小さかったり、割れづらかったりする場合があります。
波の形やサイズと合わせて確認しましょう。
面が乱れる
風の影響などによって、波の表面がザワついたり、ガタついたりしている状態です。
面が乱れると、テイクオフのタイミングを合わせづらくなり、ライディング中もボードが安定しにくくなります。
風が強まる予想の日は、早い時間帯の方が面が整っていることもあります。
風の影響
波情報では、風によって波がどのように変化しているかを伝えることがあります。
「風の影響は少ない」
「オンショアの影響で面が乱れている」
「風が強まりコンディションは悪化傾向」
などと使われます。
風向きだけでなく、風の強さも重要です。
オフショアでも強すぎれば、テイクオフしづらくなったり、沖へ流されやすくなったりすることがあります。
潮が多い
満潮前後などで、海面が高くなっている状態です。
ポイントによっては、潮が多いと波が割れづらくなったり、ブレイクが厚くなったりします。
一方で、浅い地形のポイントでは、潮が多い方が安全にサーフィンしやすい場合もあります。
潮が少ない
干潮前後などで、海面が低くなっている状態です。
潮が少ないと、波が地形に反応して割れやすくなったり、波が掘れたりすることがあります。
ただし、浅い場所では海底に体やボードをぶつける危険が高くなります。
リーフや岩があるポイントでは特に注意が必要です。
上げ込み
潮が引いた状態から、満潮に向かって満ちていく時間帯のことです。
潮が動くことで、波にまとまりが出たり、割れやすくなったりする場合があります。
「上げ込みに期待」
という表現は、潮が満ちることでコンディションが良くなる可能性があることを表します。
引きに向かう
満潮から干潮に向かって、潮が引いていく時間帯のことです。
潮が引くことで波が割れやすくなったり、ブレイクが速くなったりする場合があります。
「引きに向かって割れやすくなりそう」
という表現は、今後サーフィンできる波が増える可能性を示しています。
サイズアップ
波のサイズが大きくなることです。
うねりが強まる場合や、風波が発達する場合などに使われます。
「今後はサイズアップする見込み」
という日は、時間がたつにつれて波が大きくなる可能性があります。
波が大きくなると、サーフィンできるポイントが増えることもありますが、急激に危険なコンディションへ変化することもあります。
サイズダウン
波のサイズが小さくなることです。
うねりが弱まる場合や、風が弱まる場合などに使われます。
「午後はサイズダウン傾向」
という日は、時間がたつにつれて波が小さくなる可能性があります。
波が小さくなる前に入りたいサーファーが集中し、混雑することもあります。
キープ
現在の波のサイズやコンディションが、大きく変わらず続くことです。
「午後もサイズはキープする見込み」
「風は弱く、コンディションはキープしそう」
といった形で使われます。
ただし、自然相手のため、予想以上に変化することもあります。
最新情報を確認しましょう。
悪化傾向
時間がたつにつれて、波の状態が悪くなる可能性があることです。
風が強まる、面が乱れる、波がつながりやすくなる、潮が合わなくなるといった場合に使われます。
「午後は風の影響で悪化傾向」
という日は、早めの時間帯の方が楽しめる可能性があります。
回復傾向
現在は波の状態が良くなくても、時間がたつにつれてコンディションが良くなる可能性があることです。
風が弱まる、風向きが変わる、うねりが整う、潮が合ってくるといった場合に使われます。
ただし、回復する時間帯や程度は予想どおりにならないこともあります。現地情報やライブカメラを確認しながら判断しましょう。
また、波伝説のLFM(リアルタイム風予報)を確認すると、風が変わるタイミングの目安を把握しやすくなります。
風の変化は、波の面やコンディションに大きく影響します。入水する時間帯を考える際は、波情報とあわせてぜひ活用してみてください。
初心者向け
波が小さく、流れが弱く、比較的練習しやすいコンディションを表すことが多い言葉です。
ただし、「初心者向け」と表示されていても、混雑、急なセット、離岸流などの危険がなくなるわけではありません。
初心者は、一人で入水せず、経験者やサーフィンスクールと一緒に海へ入ることをおすすめします。
上級者向け
波が大きい、ブレイクが速い、波が掘れている、流れが強いなど、経験と技術が必要なコンディションを表します。
「上級者向け」
「十分な技量が必要」
といった表現がある日は、初心者や経験の浅いサーファーは入水を控えましょう。
見た目が良い波でも、自分のレベルに合わなければ危険です。
クローズアウト
波が大きすぎる、風が強すぎる、流れが強いなどの理由で、サーフィンが難しい状態です。
「クローズ」
「クローズアウト」
と表現される日は、無理に海へ入らないことが大切です。
上級者でも危険な場合があります。
海を見に行く際も、波打ち際や堤防、河口付近には近づかないようにしましょう。
スーパーライブ!
海の様子をリアルタイム、または一定間隔で確認できるカメラのことです。
現地へ向かう前に、波のサイズ、混雑、風の影響、潮の状態などを確認するために役立ちます。
ただし、カメラの角度や画面だけでは、流れの強さ、波の力、危険な場所までは判断しづらいことがあります。
ライブカメラは便利な情報ですが、現地での安全確認も必ず行いましょう。
波伝説では40秒無料で閲覧できます。
(繰り返し再生可能です)
現地レポート レポ動画
実際に海を見たスタッフやレポーターが伝える波情報のことです。
波のサイズ、ブレイク、風、潮、混雑状況など、数値や予測だけでは分かりづらい情報を確認できます。
自然の海は短時間でも変化します。
現地レポートの更新時刻を確認し、できるだけ新しい情報を参考にしましょう。
更新時刻
波情報が確認・更新された時間のことです。
朝の情報を午後に見る場合、その後に風や潮、うねりが変化している可能性があります。
波情報を見るときは、内容だけでなく、何時の情報なのかも確認しましょう。
今後の見込み
これから波がどのように変化する可能性があるかを伝える情報です。
うねり、風、潮、気象状況などをもとに、
「サイズアップする見込み」
「午後は風の影響で悪化しそう」
「潮が引けば割れやすくなりそう」
「干潮に向けて、さらに厚みがなくなりそうです。」
といった形で伝えられます。
今後の見込みを確認することで、入水する時間帯やポイント選びの参考になります。
まとめ
波情報を活用するためには、波のサイズだけでなく、コンディション、点数、風、潮、ブレイク、今後の見込みまで確認することが大切です。
同じコシサイズの波でも、面が整い、切れ目が多い日と、オンショアでまとまりに欠ける日では、サーフィンのしやすさが大きく変わります。
また、波情報は「海に入るため」だけでなく、「今日は入らない」と判断するためにも役立ちます。
自分のレベル、体調、使用するボードに合わせて、無理のないコンディションを選びましょう。
次回は番外編として、サーフィンを始めたばかりの人が知っておきたい、海で役立つちょっとした知恵やマナーを紹介します。
