「日焼け対策=美白のため」だけじゃない!日焼けのちょっと怖い話

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みなさん、日焼けの正式名称が、「日光皮膚炎」というのはご存じでしょうか?

実は医学的に、立派な皮膚の病気に分類されています。

今回は、軽く考えがちな日焼けの怖い部分と、日焼け対策についてお伝えします。

日焼けのメカニズム なぜ焼けるのか?

日焼けとは、紫外線で肌が炎症や色素沈着を起こす現象です。

ダメージから細胞を守るため、メラニン色素が増え、肌が黒くなる「自己防衛バリア」が働きます。

焼けた肌は勲章か、それともリスクか?

サーフィン中はカッコよかったのに、海から上がったら別人!?という悲劇は避けたいですよね。

体の内側では、さらに恐ろしい影響が進んでいる可能性があります。

では、具体的に何が怖いのか見ていきましょう。

体臭が強くなる

日焼けで肌のバリア機能が低下すると、常在菌バランスが崩れます。
さらに乾燥によって皮脂が過剰に分泌された結果・・・

その肌や頭皮は、ニオイが発生しやすい状態になっています!

髪へのダメージ

紫外線を浴びるたびに、髪の毛を作る働きを持つ毛母細胞が破壊されます。
つまり、抜け毛薄毛の原因になっています。

皮膚がんのリスク

UV-Bが細胞のDNAを傷つけ、その修復時のミスが皮膚がんの発生リスクを大幅に高めます。

そして、サーファーは一般の人よりも、メラノーマ皮膚がんになるリスクが約120倍高いという研究結果があります。
※universitiesmatterより抜粋:詳細はこちら

疲労感・免疫力低下

肌の炎症を体が修復するにはエネルギーを消費します。
さらに「活性酸素」が増加するため、だるさや疲労感、免疫低下にもつながります。

パフォーマンスが落ちるという点では、競技者にも深刻な問題です。

目の健康への影響

白内障、翼状片(目の表面に膜が張る病気)、雪目(角膜炎)などの原因となることも。

また、強い紫外線が目に入ると、脳がメラニン生成を指示するため、肌も日焼けしてしまいます。

老化の加速

シワ、たるみ、ほうれい線、シミ、肝斑、肌の乾燥
これらはイメージしやすい日焼けのリスクですね。

ハリや弾力を保つ組織の破壊が肌の老化を招き、若々しさを失います
そして乾燥しやすくなることで紫外線に弱くなり、さらに焼けやすくなる悪循環を生みます。

2種類の紫外線▽
UV-A:肌の奥深くまで届き、肌を黒くする「サンタン」の主な原因。肌の老化を促進し、シワやたるみの原因に。
UV-B:表皮に作用し、肌を赤く炎症させる「サンバーン」の原因。シミやそばかす、そして皮膚がんのリスクを高めます。

UV-A

日焼け対策

「ちょっと日焼けしてるくらいがカッコいい」と思っている方も、ちょっとで済まなくなる前に対策しましょう!
5年後・10年後の見た目と健康が大きく変わります。

 

日焼け止め

・スポーツ用がベスト(SPF50+ / PA++++ 、ウォータープルーフかつ強力なもの)
入水30分前に塗布
・ケチらずたっぷり塗ること
・2〜3時間ごとの塗り直しを意識
・髪用のスプレータイプもあると◎

ウェアやアイテムの活用

ラッシュガード(サーフT)、サーフハットなど。
特に頭や顔回りを守るサーフハットは必須アイテムです!

日差しの強い時間帯を避ける

紫外線が最も強くなる10時〜14時はできるだけ避け、早朝や夕方のサーフィンがおすすめです。

また、紫外線の強さを示す「UVインデックス」を活用すれば、日焼け対策の参考になります。
波伝説で波情報とあわせてチェックし、安全なサーフィンを楽しみましょう!

UVインデックス(気象庁データ)

アフターケアも忘れずに▽
Love it!

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