仏領ポリネシアのタヒチ島チョープーで行われたサーフィン競技。
途中中断などもあったが、今大会は熱い戦いの数々が繰り広げられ、サーフィンの歴史に深く刻まれたであろう。
地元タヒチ出身のカウリ・ヴァアストが開催国代表として優勝。
世界チャンピオンのキャロライン・マークスがアメリカチームの金メダルを獲得。
フランスとブラジルがそれぞれ2つのメダルを獲得。
ブラジルのタティアナ・ウェストン-ウェブとオーストラリアのジャック・ロビンソンが銀メダル、フランスのジョアン・デフェイとブラジルのガブリエル・メディーナが銅メダルを獲得。
セミファイナルに進出した4人の女子のそれぞれはISAメダリストで、そのうちの3人はISAワールド・ジュニア・チャンピオンだった。
キャロライン・マークスは、チームメイトのカリッサ・ムーアが東京2020で獲得した金メダルに続き、アメリカチームの金メダルに輝き、オーストラリアのジャック・ロビンソンは、オーウェン・ライトが東京2020で獲得した銅メダルを上回る銀メダルを獲得した。
女子のゴールドメダルマッチはスローな展開となった。タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)がテイクオフで転倒し、マークスがプルオフした。さらに数分が経過した後、マークスはヒートを決定づける波、クリーンなバレルの7.50を見つける。しかし、彼女は3.00以上のバックアップを取ることが出来なかった。残り時間2分、マークスはプライオリティーを使い、今日一番のバレルに迫った。ウェストン-ウェッブは堅実なターンを繰り返しながら後方から飛び出し、すべてを賭けたが、フィニッシュのドライリーフで躓いた。彼女のゼッケンは4.50となり、わずかに0.18足りず、マークスの勝利となった。
キャロライン・マークス コメント
この気持ちを言葉にするのは本当に難しい。まだ実感がわかない。おそらく人生で最高の日だから、ただ本当に幸せで、すべてを吸収しようとしている。
ゴールド・メダル・マッチでは、地元のカウリ・ヴァアストはすぐにジャック・ロビンソンからラインナップの主導権を奪い、最初の波をキャッチするのに10分近く待った。リーフに伸びた複数のセクションを持つ長く深いバレルで9.50をスコアし、それを素早くバックアップして8.17を記録した。ロビンソンはヴァアストの最初の波の後、セットの2本目の波に乗り、短いバレルを見つけて7.83をマークした。ヴァアストはロビンソンにほぼ10ポイント差で勝利した。
カウリ・ヴァアスト コメント
夢が叶ったんだ。今は信じられない。歴史を作ったんだ。私にとって、すべてのタヒチ人にとって、ポリネシアとフランスのサーフィンにとって。タヒチとフランスを代表してホームでサーフィンできるなんて、これ以上の誇りはない。本当にうれしい。長い1日で、2ヒート、クレイジーなファイナルだった。ずっとマナがあった。超、超ストークしている。
ISA会長 フェルナンド・アギーレ コメント
計画があり、希望があり、夢がある。私たちはチョープーでのサーフィンの計画が、夢見たように、計画したようにうまくいくことを望みました。でも、すべてが計画以上にうまくいったので、とてもとても幸せだし、とても満足している。ありがとう、タヒチ。ありがとう、パリ2024。IOCに感謝します。タヒチの皆さん、パリ2024の皆さん、IOCの皆さん、そして、私たちをこのような素晴らしい、忘れられない時間を過ごさせてくれたチョープーの皆さんに感謝します。タヒチでのこの数週間を決して忘れることはないでしょう。魔法にかかったようで、素晴らしく、一生心に残ることでしょう。メルシーボークー、マウルー
素晴らしい戦いを魅せてくれた全選手の健闘を称えたい。
男子結果
金メダル
カウリ・ヴァアスト(FRA)
銀メダル
ジャック・ロビンソン(AUS)
銅メダル
ガブリエル・メディーナ(BRA)
4位
アロンソ・コレア(PER)
5位
稲葉玲王(JPN)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、ジョアオ・チアンカ(BRA)、イーサン・ユーイング(AUS)
9位
ジョディースミス(RSA)、フィリッペ・トレド(BRA)、グリフィン・コラピント(USA)、アラン・ジョージ・クレランド・キニョネス(MEX)、五十嵐カノア(JPN)、ラムジ・ブキアム(MAR)、ジョン・ジョン・フローレンス(USA)、コナー・カラサワ・オレアリー(JPN)
女子結果
金メダル
キャロライン・マークス(USA)
銀メダル
タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)
銅メダル
ジョアン・デフェイ(FRA)
4位
ブリッサ・ヘネシー(CRC)
5位
タイラー・ライト(AUS)、カリッサ・ムーア(USA)、ナディア・エロスターベ(ESP)、ルアナ・シルバ(BRA)
9位
スーチー・ヤン(CHN)、アナット・レリオール(ISR)、ヴァフィネ・フィエロ(FRA)、サラ・バウム(RSA)、松田詩野(JPN)、ケイトリン・シマーズ(USA)、タイナ・ヒンケル(BRA)、ヨランダ・ホプキンス(POR)