ファイナルで10ポイントをスコアしたブラジルのジェロニモ・バルガス/WSL / NICOLAS DIAZ
チリはアリカのエルグリンゴで開催され、週を通して一級のコンディションと究極のバレル勝負となったQS3,000Maui and Sons Arica Pro Tour。
ファイナルでは、ジェロニモ・バルガス(ブラジル)が10ポイントを含む17.50のトータルスコアで、17.17のジェイコブ・ウィルコックス(オーストラリア)を僅差で下し、WSLイベントで初優勝を飾った。
ファイナルでは、バレルポイントのエルグリンゴに押し寄せるラインナップにレギュラーフッターとグーフィーフッターとのハイスコア合戦となった。
「唖然としています。何て言ったらいいのか、どう反応したらいいのか」とバルガスは表現した。
「まだあの10ポイントバレルの余韻が残っています。初優勝は本当に嬉しいですが、全てのことを思い出すのはまだ先になりそうです。」
一方のウィルコックスは、このイベントで間違いなく際立ったコンペティターの一人だった。スムーズなスタイルのニュースクールオージーは、チリが誇るエルグリンゴのチューブに見事にフィットし、ウエスタンオーストラリアに似たヘビーなバレルの出入りを自信たっぷりに続けた。
ウィルコックスは、「ここのバレルはとてもファンで、僕のホームのいくつかのポイントに似ています。チリの人は暖かく、波も凄いので、とても心地良いです。」
クォーターファイナルでは、ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ツデラ(ペルー)との激闘を制し、セミファイナルでは昨年2位のディーン・ボウン(オーストラリア)と対戦。お互いが深いチューブを抜けて9点台をスコアし、バックアップの戦いでウィルコックスに軍配が上がった。
日本から唯一出場していた太田拓杜プロは、ラウンド3でウィルコックスと同ヒートとなり敗退している。
ワールドクラスのイベント会場に、19ヵ国から108名のアスリートが集まった。2007年にCTイベントが開催され、2009年からQSイベントが続いている。
10周年となる2019年は、QS6,000へとグレードを上げる計画が進んでいる。