地元ブラジルのフィリペ・トレードは、ウェイド・カーマイケル(オーストラリア)とのファイナルでもパーフェクトに近い9.93をスコアし、バリンハのビーチを埋め尽くす地元ファンの前で優勝を遂げた。
ファイナルデイとなった金曜日は、コロヘ・アンディーノ(アメリカ)とのクォーターファイナルからスタートし、ミッドレンジスコアでの勝利となったものの、ここから徐々にリズムを取り戻した。
セミファイナルでは、現在ランキング1位のジュリアン・ウィルソンと対戦。8.67と7.70のハイポイントを揃え、バリンハのバレルを見つけることに苦しんだオージーをコンボの差で追いやり、地元の期待に応えた。
ルーキーのウェイド・カーマイケルは、落ち着き払ったヘビー級のサーフィンで、今までで一番の結果を残した。
今シーズンは、13位、9位、25位を記録しているものの、今回の2位フィニッシュでCTツアーランキングを5位まで上げた。
「ファイナルでは状況を変えることができませんでした。ここの波はとてもパワーがあり、チューブも楽しむことができました。観客はとても機能的でしたね。それが僕に向けられたものでなくても、ファイナルでは気分が良く、海からビーチを見るだけでも最高でした」ウェイド・カーマイケルは話した。

ウェイド・カーマイケル/WSL / DAMIEN POULLENOT
フィリペ・トレードは、ファイナル終了後に荒れ狂ったように興奮する大勢のファンに囲まれてなかなか上がってこれなかったものの、その喜びを大観衆と分かち合った。
「ホームに戻ってきて、そしてこんなにたくさんの人たちが支えてくれた。特に2日前に2人目の子どもが産まれ、本当に信じられないです。息子や家族は、強いプレッシャーのなかで生活を送る僕にとってのモチベーションなのです」と感極まりながら喜びを表した。
フィリペ・トレードは、ランキングを2位に上げ、5月27日から6月9日の期間で開催されるCorona Bali Proに臨む。