
復興支援事業「Kitaizumi Surf Festival 2026」開催。北泉海岸から福島の海の魅力を発信
福島県南相馬市に位置する北泉海岸をご存じでしょうか。
北泉海岸は、コシ〜ハラ以上の波が年間約303日あるとされ、波がある確率は日本国内でもトップクラス。ヒザ〜モモ以上の波はほぼ毎日あると紹介されており、サーファーにとって「いつでもサーフィンができる」可能性を持つ貴重なポイントです。
また、北泉海岸の魅力を発信するサイト「えぶなみ北泉」(https://evnami-kitaizumi.com/)では、北泉海岸を「みんなにオープンで、みんなにやさしい気さくなビーチ」として紹介しており、サーファーだけでなく、海水浴客、ローカル、ビジター、大人、子どもまで楽しめるフレンドリーなビーチを目指す姿勢が示されています。
東日本大震災から15年。
震災による被害、そして原発処理水をめぐる風評被害など、さまざまな苦難を乗り越えてきた福島県南相馬市。だからこそ、安全な海であることを広く発信し、多くの人に北泉海岸の魅力を知ってもらい、実際に訪れてもらうことには大きな意味があります。
「Kitaizumi Surf Festival 2026」が4年連続で開催

2026年10月2日から4日にかけて、復興支援事業として「Kitaizumi Surf Festival 2026」が開催されました。
本イベントは、経済産業省 令和8年度「地域経済政策推進事業費補助金(地域の伝統・魅力等発信支援事業)」に採択された復興支援事業であり、日本屈指のサーフィンの聖地・北泉海岸において、今年で4年連続の開催となります。
最先端のサーフィンを発信するとともに、福島と福島の海の魅力、安全性を国内外へ広く発信し、サーフィンの力による風評被害の払拭や交流人口の増加を目指す取り組みです。
本年度もサーフィンイベントだけでなく、「南相馬フェス」も同時開催され、キッチンカーや音楽、さまざまなイベントが行われました。
会場には多くのプロサーファーや観客が訪れ、ビーチ全体が大きな盛り上がりを見せました。
子どもたちの体験会も開催。ビーチは活気ある雰囲気に
会場では、ビーククリーンが実施されたり、子どもたちを対象にしたサーフィンレッスンやスケートボードレッスンも開催されました。
多くの子どもたちがビーチで体験を楽しみ、北泉海岸はサーフィン大会の緊張感だけでなく、笑顔と活気にあふれる会場となっていました。
サーフィンを競技として見るだけでなく、実際に触れて、体験して、楽しむ。
こうした取り組みは、これからのサーフィン文化を広げていくうえでも非常に大切です。
普段サーフィンをしない方、見たことがない方にとっても、海辺で行われるイベントと組み合わせることで、サーフィンを身近に感じるきっかけになったのではないでしょうか。
2026年はU12 MEN・WOMENも開催
4年連続での開催となった2026年大会では、U12 MEN・WOMENのクラスも開催されました。
将来有望なキッズサーファーたちが、北泉の波でハイパフォーマンスを披露。
小学生とは思えないライン取りや思い切りの良いアクションも見られ、会場を大いに沸かせました。
次世代のサーファーたちがこのような舞台で経験を積むことは、日本のサーフィンシーンにとっても大きな意味があります。
注目は池田美来。アジア選手権後も迫力あるライディングを披露
注目は、先日のアジア選手権で優勝し、条件付きながらもロサンゼルスオリンピックへのチケットを獲得した池田美来選手。
連戦の疲れを感じさせない迫力あるスプレーを巻き上げ、会場を魅了しました。
国内外で結果を残すトップ選手が北泉の海で見せるサーフィンは、子どもたちや観客にとっても大きな刺激になったはずです。
最終日は波にも恵まれ、見応えある展開に
最終日は波にも恵まれ、ポテンシャルある波をつかむとインサイドまでしっかりつなげられるコンディションとなりました。
エクセレントスコアも狙える波が入る一方で、その本数は決して多くありません。
少ないチャンスをいかにものにするか。
1本の波が勝負を分ける展開となり、逆転に次ぐ逆転も生まれるなど、非常に見応えのあるラウンドが続きました。
U-12 WOMENファイナル

U-12 WOMENのファイナルには、大江こなみ、向山幸来、渡邊カレン、大巻仁実が出場しました。
大江こなみは2本目に7.00をマークし、ヒートをリード。
向山、渡邊、大巻が追う展開となります。
大江以外の選手たちもデッドヒートを繰り広げる中、渡邊が一歩抜け出しますが、大江は3本目に4.17をスコアし、3位、4位をコンボに追い込みました。
渡邊は4本目に4.20を出し、ニードは6.98。
さらに5本目に4.63を出して差を詰めます。
向山も3本目に3.40を出してコンボを抜け出しましたが、ここでタイムアップ。
優勝は大江こなみに決定しました。
U-12 MENファイナル

U-12 MENのファイナルには、大和田渚、安部波翔、藤本真成、山田周悟の4名が出場しました。
藤本真成が1本目に6.00を出して好スタート。
大和田渚が5.33で追う展開となります。
セットが入ると、レフト、ライトに一斉にテイクオフする見応えある場面もありました。
その中で、藤本の2本目は8.17のエクセレント。
大和田も2本目に4.17を出してトップを狙いますが、藤本は4本目に7.33をスコアし、2位以下をすべてコンボに追い込む独走状態へ。
そのまま藤本真成が逃げ切り、優勝を決めました。
WOMENファイナル

WOMENファイナルは、池田美来と馬場心の対戦となりました。
オープニング早々に馬場が波に乗り、8.17のエクセレントをマーク。
池田の1本目はバックサイドで5.33。
さらに馬場が2本目に6.67を出し、先に2本を揃えてきます。
池田も2本目に乗りますが、1ターンしたところで前がなくなり、プルアウトで4.17。
攻める池田でしたが、ランディングが崩れる場面もあり、ワイプアウトが目立つ展開となります。
ラストは2人とも6本目に乗り、終了のホーン。
池田のスコアは6.67で届かず、馬場心の優勝が決まりました。
MENファイナル

大会のラストヒートとなったMENファイナルには、藤原大と大場玲遥が登場しました。
スタート直後は波の周期もあり、ゆっくりとした展開。
オープニングライドは、セットをつかんだ藤原が3.33、裏の波で大場が5.17をマークします。
その後、藤原がレフトに乗り、8.00のエクセレント。
大場のニードは6.17となります。
大場は3本目でつないで6.33を出し逆転。
藤原のニードは3.50となりますが、藤原も5本目に4.23を出して再逆転。
大場のニードは5.91。
さらに藤原は6本目に5.17を出してバックアップを伸ばします。
しかし、大場が4本目にバックサイドへ乗り、9.33のエクセレントで逆転。
さらに5本目に7.17を出してリードを広げます。
藤原のニードは8.51。
エクセレントの応酬となった、まさにファイナルにふさわしい見応えあるヒート。
ラストも大場が波に乗り、終了のホーン。
大場玲遥が見事優勝を決めました。
RESULTS
SHORTBOARD MEN
SHORTBOARD WOMEN
SHORTBOARD BOYS
SHORTBOARD GIRLS
サーフィンの力で地域の魅力を広げる
サーフィンだけでなく、音楽やキッチンカー、体験イベントなどと連携することで、普段サーフィンをしない方、サーフィンを見たことがない方にも、サーフィンの魅力を知ってもらうきっかけになります。
また、多くの観客が会場で応援することで、選手たちもより一層力を発揮できるはずです。
北泉海岸のように、地域とサーフィンが一体となったイベントが各地で広がり、サーフィンムーブメントがさらに活発化していくことを願います。
福島の海の魅力、そして北泉海岸のポテンシャルを改めて感じる3日間となりました。


















