QS6000「2025 BILLABONG TAHARA PRO」× whitebuffalo コーチング合宿レポート
2025年9月に開催されたQS6000「2025 BILLABONG TAHARA PRO」に合わせ、世界のトップ選手をCT(チャンピオンシップツアー)へと導いてきた敏腕コーチ、ジェイク・パターソン(通称:スネーク)が来日しました。
今回、whitebuffaloチームの強化合宿において、選手たちへ直接コーチングを行いました。
ジェイク・パターソンは、自身がプロサーファーとして輝かしい経歴を持つと同時に、コーチとしても確かな実績を築いています。これまでにステファニー・ギルモア、グリフィン・コラピント、ナット・ヤングといった世界的トップサーファーをはじめ、五十嵐カノアや大原洋人など、数多くの名選手を指導してきました。
Whitebuffaloの取り組み
whitebuffaloはこれまで、オリンピアンのマネジメントや国際大会の誘致などを通じてサーフィン界の発展に貢献してきました。世界基準のレベルを目の当たりにしながらも、日本からCT選手を輩出することの難しさを痛感。その課題を乗り越えるため、今回ジェイク・パターソンにコーチングを依頼しました。
波伝説では、夜に行われた座学セッションに同席し、その熱気を肌で感じることができました。
合宿メンバーと内容
今回の合宿に参加したのは、松田詩野、松岡亜音、池田美来、岡野漣、須田喬士郎、高橋花音といった注目の若手選手たち。チームの厚みと熱量が伝わる顔ぶれです。田原プロ本戦前から、伊良湖で合宿をスタートしました。
コーチング内容は以下の2本柱でした。
実践:競技形式のサーフィンコーチング
座学:映像を用いたライディングの振り返り
初日にはジェイク自作の日本語冊子が配布され、自身の経歴や指導理念が丁寧にまとめられていました。細やかな心配りが印象的です。
2日目以降は毎日の練習映像や大会映像を振り返り、得点状況や課題を的確に解説。

大会中も海辺に立ち続け、選手のライディングを一つひとつチェックする姿が目を引きました。



※写真はInstagramより
https://www.instagram.com/whitebuffalo_rider/
選手たちの声
合宿を通じて、選手たちはそれぞれ多くの学びを得ています。
松田詩野
「一人で練習するよりも課題を明確に持って取り組め、ワールドワイドな視点でアドバイスをもらえるので毎日が学びです。」
松岡亜音
「とてもポジティブで、試合前や練習中の不安を相談すると100以上の答えが返ってきます。自信を持って挑めていますし、この短期間で大きく変われた気がします。」
池田美来
「今までのコーチングとは違い、新しい視点で試合を捉えられました。キャンプを開催していただき、仲間とも深くつながれた楽しい1週間でした。」
岡野漣
「試合について自分が聞きたかったことを直接学べて、とても有意義でした。」
須田喬士郎
「普通ではできない経験を通して新しい世界を知り、勝つために何をすべきかを学びました。トレーニング・勉強・成長が詰まった1週間でした。」
チームの雰囲気と今後への期待
英語が苦手な選手には仲間が通訳を務めるなど、互いを支え合うチーム体制も印象的でした。whitebuffaloでは英語レッスンを行ったり、選手を家族の一員として迎え入れるなど、アットホームな雰囲気が根づいています。
このように選手育成のための合宿を実施してくれるスポーツマネジメント企業の存在は、選手にとって大きな財産です。
今後もこうした機会が増え、多くの選手が世界に挑戦できる土壌が広がることを願います。