Isamu Sumi @ Pe’ahi Maui Hawaii 2024/12/18
本日のノース、サイズダウンしてNの3〜4〜5〜
風もNでグチャグチャのオンショアでジャンクスタート。
風は徐々に弱まってきたが基本クリーンアップにまでは至らなかった。
レキサス・パイププロはオフコール
明日風がSEのオフショアに戻るのでメンズ&ウーメンズ共にスタンバイとのこと。
なので今日もノーシュートのレイデイ。
今日のブログは、先月12月22日にワイメアベイで行われたエディに、
日本人で唯一人オートネント(補欠)ながら招待された南紀ボーイのスミイサム君による
ビフォーエディのジョーズアタックの模様を本人の手記によってお届けします〜〜
@ Pe’ahi











Isamu Sumi @ Pe’ahi
僕のピアヒアタック
今回のマウイ島ピアヒに行こうと思ったのはタイミングで、
今回マウイトリップを共にするサムユーンさんは父さんの古くからの友人で
たまたまノーショアのサンセットを主に拠点としたバンライフ?(車中泊)をし、
様々なポイントでウェーブハントしていた中、
偶然サンセットのラインナップで約10年ぶりに再会しました、
ある時父さんとサムさんと僕とで話をしている時に、
1週間ほど後に風と波のコンディションが最高のビッグスゥエルが入ってくる、
これを狙うなら完璧ピアヒだよ、行くなら一緒に行こうよと誘われて、
サムさんとノースでの再会できた事を縁だと思い、
こんなチャンスは次いつあるか分からないし経験だと思い行く事を決めました
そして12月17日の片道チケットだけを取ってマウイに向かいました。
まずマウイについてからはサムさんの友達が迎えにきてくれ、
その方に僕達の家になる車を貸してもらい、車中泊に必要な物資を集めるなど明日に備えながら、
波情報を見ているとサイズは日を追うにつれてメキメキとでかくなる予報で、
初めの3日間はピアヒ、あまりにもデカすぎる後半は
ホノルアベイかもと考えながら作戦を立てて一日が終わりました。
翌朝10時頃ピアヒのパーキングに着き、そこから歩いていざ波チェックに行くんですが、
片道歩くだけで40分程かかる上に、超半端じゃ無いアップダウンとオフロードで、
四駆のデカイ車でしか走れないボコボコ道をまだかまだかと歩いていると
まだ海も見えていないのに轟音と地響きが聞こえだして、いよいよだなと感じながら歩き進めると
四駆の猛者達が止める最終のパーキングがあり、そこから視界がパッと開けて、
見下ろすと絵に描いたようにとんでもなく綺麗でデカイ波が割れていました。
普段のマウイ島は風の島と言われるほど常に風が吹くイメージで、
ピアヒは色んなビックウェバーがすごい風で煽られながらドロップして行く
それがピアヒみたいな勝手なイメージとは真逆のスーパークリーンウェーブ、
テンションは上がりましたが、波もデカく緊張もしてきましたが
初日でこのコンディションはやるしか無いと思い、
サムさんとボードをピックアップしにパーキングへ戻り、
着替えの用意とボードを引き出してきてワックスを塗ってフィンをつける。
今回持ってきたガンボードは日本で父さんに作ってもらった
10‘0“の対ピアヒ用のスペシャルガンボード、
ファイブボックスで、クワッド、トライと2種類選べる中、
自分の中で余りにも経験の少ないクワッドを選ぶのはリスクが有ると思い、
トライフィンに決めてセットしました。
そのボードを持ってまたあのハードな道をもう一回歩くのかと考えていると
サムさんがヒッチハイクで通りかかった四駆のジープに乗せてもらえる事になり
ラッキーだと思い乗せてもらった矢先、
車がラジエーターか何かのトラブルでこれ以上先は行けないと言われて
歩きに逆戻りかと思っていると、
なんと僕たちが止めている駐車場の管理人の方がサムさんと知り合いで
バギーでお客さんをピアヒの波の見える場所まで送り迎えするビジネスをしている人らしく、
その方が迎えにきて送ってくれることになり、
なんとか四駆の最終パーキングまで辿り着きました。
そこからは急斜面の崖を下り、めちゃくちゃやばいジャンプロックエントリーがまだ残ってる、
もうここまできたら笑うしかなく、サムさんと色々話しながら波を見ながら、
ウエットスーツに着替え、すべての用意ができて、いざ初めてのロックエントリー
最初にサムさんはタイミングよく飛び込みクリア、
僕も自分のエントリーポイントを探してなんとかアウトへ
沖に出て一息ついたと思った瞬間、
先にラインナップしていたサムさんがファーストテイクオフでウエストボウルの波を乗って行った、
ノースピークとウエストピークで分かれて、周りを見れば数人しかいない、
ワイメアと違ってチャンスがあると思った瞬間、自分の所に波が来て、
これは乗るしか無いと思い漕ぎ始めてテイクオフすると、
ワイメアとはまた違う斜面の長さとそこを滑るスピードでボトムに降り
波を抜けようとするとまた次に盛り上がるショルダーがすぐ後ろで聞こえる轟音
そのままスピードはさらに伸びる感触で、
なんかサーフィンめちゃくちゃ楽しいなーって感じる瞬間でした、
その後3、4本乗れましたが、その間のトラブルで
たまたまドロップインされた波があって仕方なく真っ直ぐ走って行って
途中吹き飛ばされて結構巻かれて、上がって来るとサーフボードに折れ線、
次の一本で上がるよとサムさんに伝え、僕も適当に乗って岸に向かうと、
帰りの岩場が最終難問、これはミスると大怪我と思い、
教えてもらった上がり方、岩にぶち上がる勢いの死に物狂いでのパドル
ノリ上がったと思ったら素早く岸に這い上がる、
それをなんとかメイクできて無事上がることができました、
サムさんも這い上がり間際に後ろから波が来て
咄嗟の判断ボードを捨ててなんとか打撲とか擦り傷、
ボードのクラッシュだけで済みましたが、終始危険な場所だと再認識させられました、
このエピソードも
3年前凄腕セーフティーのダニエルさん&ジョニーさんの元で
レスキュー講習を受ける事を目的に初めてマウイに行った時から始まり、
その次の年には
ダフイ・ジャパンの鎌田さんと同じ和歌山に住んでいるカーマンさんとの
マウイ行きに同行させてもらい、ダニエルさんの元に泊めてさせてもらい、
初めてのポイントや観光地などガイドをやってくれた上に
ジェットスキーでポイントまで連れて行ってもらって、
念願の初ピアヒにチャレンジでき、
いきなり最高のコンディションとタイミングで日本人3人だけの貸切セッションができた事、
今年はサムさんと何かの縁で再会し、繋がりが繋がりを呼び、
今回知り合ったピアヒパイオニアのタカさんに
ジャンプロックの出入りをアドバイスしてもらったり、
こうして無事にセッションできたこと、全てがとても楽しかったです。
常に危険隣り合わせで緊張感を忘れずにそこまでに行く
しっかりとしたプロセスと準備を怠らずに、
何に対してもリスペクトと感謝の気持ちを忘れずに、
直向きに純粋にコツコツとやり続けていきたいと思います。
(手記 スミイサム)

@ Pe’ahi
幼少の頃から南紀の海でサーフィンを育み、
オウルチャップマン〜ジャックリーブス〜ディックブリューワーのラインで
ノースショア、特にサンセットで長年の修行を積み続けてきたイサムボーイ。
この数年はオフザやロッキーにも出没し、
サンセットで培ったスキルでコンペとはまた違ったクリーンなアプローチを魅せ、
ワイメアベイにはここ数年日本人の誰よりもデディケイトしているサーファーだ。
2年前のエディの朝、荒れ狂った20〜25ftのワイメアにパドルアウトし、
そして今季名誉あるエディにオートネながらもインビテーションされ、
彼の実直な姿勢がノースショアコミュニティーに認められることとなったのだ。
いよいよイサムのビッグウェイブパッションはジョーズにまで広がっていった〜〜

