5/16 Story of The Surf Pilgrim vol-33

Naoya Kimoto

Naoya Kimoto
サーフィンフォトグラフ界の巨匠、重厚なショットが魅力のKINこと木本直哉。 16才でサーフィンを覚え、20才からサーフィンフォトグラフィーの道を歩みだす。1981年から冬のハワイノースショアに通いだし、現在も最前線で活躍中。

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@ Yamangu  Okinawa

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96801803_1056376514733575_7439546860399755264_nNaozo Kala @ Yamangu

(サーフファーストマガジンより)

 

 
アカマタから、ナオゾウ君に導かれ、

東シナ海側にある”ヤマング”に遭遇した時も衝撃的だった。

なんせ掘れ掘れバレルアフターバレル、て言うかチューブしかなく、

おまけに出口が激浅で、すぐ目の前にはピカピカのドライリーフが広がっている。

コンパクトな棚なので、マックス4ftで、それ以上はクローズアウトとなってしまう。

太平洋側と違い、岸から近いので、チャンネルからパドルで行ける距離であり、

迫った山のジャングルに囲まれたムードある、

それでいてカミソリのようなサッキーライトブレイクだ。

アカマタ同様、このヤマングもナオゾウ君が開拓したポイントで、

ポイント名・ヤマングの由来は、

八重山地方では、やんちゃ、と言う意味から来てるそうだ。

ナオゾウとヤマングとの出会いは少年時代に遡るが、

当時サーフィンなど知らなく、サーファブルともわからなかったと言う。

1999年・つまりナオゾウが26歳の時、サーフトリップジャーナル誌の取材があり、

大阪からスドウコウジ、宮崎からモリゾノシゲルと、当時まだ宮崎に居たナオゾウ、

レディースプロのタカハシスミエ、ハセガワモモコ、スギヤマトモヨ等が来島した。

序盤は波が小さく、ナオゾウの案内であちこちで撮影取材をし、

レディースプロは試合があるのでお先に島を出、

スドウとシゲちゃんとナオゾウが島に残り、来たるべき台風に備えた。

実はこの時に、小さいながらアカマタでサーフし、

更に北部にあるアウターリーフのヤッサーでは、4〜6ftの波をスコアした。

台風が北に去ると、今度は船をチャーターし、

島中のリーフをチェックしながらクルーズし、

その時にスドウコウジがテストパイロットとして、

このヤマングで初サーフしたと言う。

まだ色んな事がわかってない頃だったので、

潮もあまり乗ってないヤマングで、スドウは1本目の波をキャッチし、

チューブには入ったものの、出口が全くのドライリーフで、

飛び込むと言うより、板から飛び降り、

リーフの上を素足で走っていったと言う。

幸いスドウは大事に至らず、体も板も無事でボートに戻り、

一本でファーストセッションは終了した。

ヤマングの波は、あまりにも掘れすぎるので、ショルダーからしか乗れず、

ロッカー、長さ、いろんなタイプのサーフボードを自らシェイプし、

テストしたが、なかなかメイクできなかった。

その後、WSL JAPANのオウミトシヤが、

当時世界チャンプだった、ボンガパーキンスと共に来島し、

ヤマングセッションをスコアし、

その時にビハインドピークからのアプローチをボンガから伝授され、

それからは、バレルのメイク率が上がり、

マックス4ftバレルもメイクできるようになっていった。

 

 

2007年・台風4号・マンニィによる、ヤマングセッションでは、

ローカル・ナオゾウにしてエクセレントコンディションと言わしめた。

その時のキャプションが以下。(トップ2番目の写真)

 
ヤマングでは、シマンチュ・ナオゾウの独壇場だった。

ポジション、チョイス、メイク等どれをとってもマスターの域にあったと言えよう。

丁度大潮周りとも重なり、ここにしては充分の水が乗っかっており、

そこにマックススエルがヒット。

ローカルのナオゾウにして、これだけの形、

これだけ長く持ったコンディションはなかなか無い、

と言わしめたスーパーセッション。

島の宝を改めて再認識させられてしまった。

 

 
東シナ海の奥深い場所でひっそりとブレイクするヤマング。

その波は美しくかつ、水深60cmと言うシャローリーフの上で炸裂する、

狂気のボックス!!

ナオゾウは、シンプルにヤマングを表現するならば、

GO FOR IT と言い放った。

まさしくその通り!!ワラ

 

 

 

 

 

97096468_278541223284308_6974585018173620224_n@ Yamangu

 

 

 

 

 

 

97317339_237929987305029_1694269095379206144_nShota Nakamura

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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