@ Witch’s Rock Costa Rica circa early 90′s
本日のノースショア、サイズアップして4〜6〜だが、
昨夜から雨が降り出し、今朝はどしゃ降りの大雨、
更に午後には大雨洪水警報が発令されるほどの大大大雨となり、
河口は決壊し、海は茶色と化し、道路や庭にも水が溢れ、更に停電にもなり、
家でスタック状態の1日となった〜〜
なので、今日のブログは、旅手記シリーズ・第4弾・中米のコスタリカのお話です〜
@ Witch’s Rock Costa Roca
中米のコスタリカへ旅したのは、多分90年代のはじめだったと思う。
丁度この頃は、ビデオ/ツナミコーリング/三部作を制作していた時で、
ツナミー1はノースのビッグウエイブチャレンジ、
ツナミー2は世界の素晴らしい波を求めての旅、
ツナミー3は母国日本に点在する知られざる波の発掘、
をテーマに、撮影/編集していった。
そのツナミー2のトップを飾ったのが、
シュウジ、ヌマ、タカ、そして俺の4人で旅した、コスタリカヴァージョンだった。
この頃は若気の至りと言うか、もう行動がハチャメチャな時期だった。
まずはハワイからロスへ飛び、ニューポートの友人宅でお世話になり、
旅立ちの日にはバーベキューとなった。
ニューポートのビーチフロントの家で、友人の励ましにウルル、
しこたまビールを飲み、そのまま空港へ~
コスタリカ/サンホセ行きの飛行機に乗った時は、もう泥酔状態、、、
俺はシートに座りながら、嘔吐袋にゲロをあげちまい、
たちの悪い事にその袋を持ったまま寝ちまった~~~
当然袋にはなみなみとあふれたオイラのゲロがチャポ~ンチャポ~ンと跳ねている。
しかし誰もドンタッチ、ポタポタとゲロを、自分のジーパン垂らしながらも、
ぐっすり朝まで寝ちまった、、、(信じられん、、)
自分の持ったゲロ袋の異臭で目覚め、辺りを見回すと、
シュウジがあきれた顔でドンビキだった時、ことの重大さに気がついたくらいだった、、、
超二日酔いのまま、サンホセ空港に降り立ち、
早速予約していたレンタカー屋に行くと、荷台のある四駆のトラックを出して来た。
これじゃ~雨が降ったら荷物はびしょ濡れだし、荷物を盗んで下さいと言わんばかり、、、
なので、他のレンタカー屋を当たり、ちとマイナーで妖しそうなレンタカー屋で、
四駆のでかめのジープ系(チェロキーだったかな?)を無事?借りられ、いざ出発~~
コスタリカの中央部、山の高所に位置する首都のサンホセから、
長い長い山道を下り、まずは太平洋側のタマリンドを目指した。
そこを拠点としながら、目的のウィッチロックを目指せばいいと、
ハワイの友人が教えてくれたからだ。
そのハワイの友人もサンセットポイントの家と、
コスタリカのタマリンドのプラヤグランデを行き来する生活をすでに送っていた。
コスタリカはスパニッシュなんで、ひたすら地図を頼りに走りまくった。
どこの旅でもそうなんだけど、メインロードの時はいいんだが、
一度メインから外れると、細かい所は地図も当てにならず、
もう勘に頼るしか無いと言うことも、これまでの旅で味わって来た。
メインロードから折れると、やっぱダートロード、
ウエスタン映画に出てきそうな、赤茶けた牧場、荒れ地、
カウボーイハットをかぶったコスタリカン、、、
ここはどこ?わたしは誰?(このフレーズわかるん?)になっちゃいそう~
そんなこんなしながらも、旅はなんとかなる。
ようやくタマリンドのプラヤグランデの看板が見え、なんとか海に辿り着いた~
更にハワイの友人に教えられていた宿も、意外と簡単に見つかり、早速チェックイン。
更に更に、にゃんと目の前のビーチブレイクが
肩~頭くらいでゴーインオ~~フしてるではないか~
ロングフライト&ロングドライブ、ハングオーバー??の疲れも何のその、
皆でキャ~キャ~言いながら、コスタリカでのファーストセッションを終えた。
翌朝も同様に目の前のビーチブレイクが良く、特に動く必要もないほど満足していたら、
海で偶然、知り合いのアメリカンに出くわした。
彼等はエアーフォース時代、日本に居て、よく西湘の河口にサーフしにきていたので面識があった。
そんな久々の出会いがまた旅を楽しくするってもんだ。
翌日彼等にシークレット??のリーフブレイクに連れて行ってもらった。
もう地図に道も無い様なジャングルというか荒れ地を、
四駆を駆使しながらガタンゴトンと一時間以上も走ったかな~~
ようやく辿り着いた所が、プラヤネグラというライトのリーフブレイクだったが、
この日はトゥービッグで、狙いのライトはクローズ、
むしろその横でブレイクしていたレフトの方がサーファブルだった。
ここまで案内してくれたアメリカンの友人は、
これは俺等は入れないから他をチェックすると言って俺達を残してどこかへ行ってしまった。
俺は撮影があるので、どうしても風の入る前にワンセッションしたかったので、
無理矢理このポイントでやることにした。
案の定、レフトもセットが来るとクローズとなり、
あんまり良くはなかったが、こんな所もあるんだ~と、知った事の方が嬉しくなり、
ついでにその辺りの海岸線をチェックしながら帰宅~~と思いきや、
道に迷った~~更に腹も減った~~~
と、いいタイミングでスーパーローカルショップがあった~
俺の片言スパニッシュで、とりあえず、ライス&ビーンズの飯にありつけ、
ほとんど理解できなかったが、プラヤグランデに帰る道順を聞き、
まあ、とにもかくにもやっぱりなんとかなるもので、プラヤグランデの宿に帰れた。
翌日サイズがダウンしたので、あのプラヤネグラのライトがいいんじゃないかと、
朝の暗い内から出発~
昨日あれだけ迷ったおかげで、今日はスムースに到着。
案の定、ベルジーランドの様なコンパクトライトがファイアーしていた。
更にノーバディ、ノーウインド、コスタリカに来てから最高のセッションをメイクした。
これで、タマリンドでのミッションも一段落なので、
最大の目的地ウィッチズロック(魔女の岩)を狙う事にした。
ウィッチズロックはタマリンドから更に北へ、国定公園の中にあり、
四駆が無ければ行けないと聞いていたので、今回あえて四駆を借りた訳だ。
スエルがまだホールドしているうちに行こうとなり、デイトリップを敢行。
水/食料をゲットし、暗い内にアップノースドライビング~
大抵俺はナビ&撮影のため助手席に座り、シュウジ、ヌマ、タカが変わり交代で運転してくれた。
ウィッチズロックはビーチの真ん中あたりの海に、巨大な岩がそそりたち、
その左右にバンクができ、綺麗なビーチブレイクが割れて来る、
コスタリカ、いや世界でも有名なサーフポイントなのだ。
そんな神々しいウィッチズロックを見たくて、コスタリカまで来たといっても過言ではない。
ようやくそのウィッチズロックに到着~~
岩のずっと左のナショナルパークの駐車場に止めると、目的のウィッチズロックが遥か彼方~~~
こりゃ遠すぎなんで、もう一度山を登り返し、
もっとハードな道を駆使して岩の右側に出る事に成功した。
でもパーキングから歩くと、なんだかワニが出そうな不気味な川がある、、、、
俺とシュウジは、ヌマ、タカ~テストパイロット、行け~~なんて適当なこといいながら、
やっぱ先に行かせて、自分等は後から渡りました~~とさ。
更ブッシュを抜け、ビーチに出てからもかなり歩いて、
なんとか岩前のブレイクが集中するところまで辿り着いた。
先にも述べたが、この頃自分はスチールだけでなくビデオもやっていたので、
その機材は倍増だったが、メンバー皆で分け合って運んだものだった。
潮が干いてきたのか、正面右からは高速ライト、
岩よりのレフトも肩が切れたパーフェクトビーチブレイク。
サイズもオーバーヘッドと言うことなしのセッションとなり、
まずはランドからスチール&ビデオ、そして水中写真と完全燃焼した。
帰りは帰りで疲れ果てていたが、
とにかくなんだか圧倒的なスケールを誇るウィッチロックの景観に感動し、
もう川にワニがいることも忘れ、ザバザバと平気で渡って帰って来ちまったぜ~
そしてまたロングドライブでタマリンド/プラヤグランデへ車を走らせていると、
なんだか地元のオッサンがヒッチハイクしているではないか~
宿も近いので乗せて行ってあげようと、セニョールを見るや、
にゃ、にゃんと~生きたアルマジロを手にしてるではないか~
オッチャンは遠慮なしに車に乗って来て、更にアルマジロを離してしまったから大騒ぎ~~
後部座席の皆は引っかき傷だらけとなり、
ようやくオッサンが捕まえパニックがおさまったほどだった。
更にオッサン、家が近いのかここで降ろしてくれと、
なんとお礼?にアルマジロを置いて行ってしまった~
アルマジロを持たされたタカとヌマはたまったもんじゃない~
宿に着くや、少しビデオ撮りをした後、可哀想なんで野に放ってあげた。
アルマジロちゃんは助かった~とばかりに、
プラヤグランデの草むらに逃げ込んで行ったのであった。
プラヤグランデ、プラヤネグラ、ウィットロックをスコアし、
映像に残したので、俺達は次なる地、同じ太平洋側にあるプラヤエルモサ、
更には、アザーサイド/大西洋側にあるプエルトビエホにも足を伸ばしたが、
波的には前半に当てた、プラヤグランデ、プラヤネグラ、ウィッチロックには及ばなかった。
そうこうしていよいよ旅も終わり、コスタリカを旅立つ前日、首都のサンホセにステイ。
恒例夜の街を散策~
この頃シュウジ君だけが既婚者だったので、
俺とヌマとタカで、妖しいサンホセのネオン街へと~
まずはタクシーの運チャンに連れて行かれたキャバレーみたいなとこ、、、
入場料払って入ってみたものの、つまんないのでワンドリンクだけして出たら、
いきなりでっかい体をしたヤクザのようなセキュリティが、
訳の判らんスパニッシュで文句を言って来た。
なんだか金を払えと言ってるみたいよ~と皆でぶるっていたが、
結局ドリンク代を払わんかった俺等が悪かったみたで、払えば無事解放~~
それでもめげずに、またまたタクシー乗って、
オンナ~セニョリータ~~プータ~~~と叫んでいた~~~
で、次のタクシーの運チャンに連れて行かれた所が、なんと宿泊先のお隣のバーだった。
ここにたむろしているセニョリータですぜ~~~シ、セニョ~~ル~~
とまあ、ようやく回り道をしたが、ザスポットに辿り着いた訳~~
で、店内に入って、まずはセルベッサ(ビール)でも~とカウンターに行くと、
なんとシュウジ君がニコニコしながらいるではないか~~~
こいつ~はじめからここのこと知っとったんか~~とまで被害妄想にもなったが、
シュウジ君、あれ?どうしたの?楽しんで来た?てな顔でビールを飲んでるではないか~~
で、ここまでの経緯やら、ここのことなど説明すると、
また爽やかな顔して、自分は皆が出かけた後ビールが飲みたいな~と思ってたら、
丁度ホテルの隣にあったから~
どうりで、色んな女の人が喋りかけて来る訳だ~と超天然状態~~~
なんだかそんなシュウジを見てたら、自分等がアホ臭くなって、
皆でサルウ~(乾杯)ってことになった~
てなサンホセでのラストナイトから一夜明け、皆で空港へ~
お世話になったレンタカーを返しに行くと、
やっぱ妖しいレンタカー屋、少しのひっかき傷をイチャモンに弁償しろと、、、、
ほんと、旅ってどこにでも落とし穴があるよね~
結局、クレジットカードから意味の無い$400近くが引かれていた~~~
まさにこういうのって、プータマドレ、コンチャスマドレ(マザーファッカ~)だね~
そんなこんなで、初のコスタリカ珍道中を終え、
当時のサーフィンワールド誌では、大特集を組み、
表紙はタカのプラヤネグラででのエアーショットが抜擢され、
ツナミコーリングー2ではトップヴァージョンで、
3人のアクションシークエンスが話題となった。
旅を重ねている時は、まるで雲の上を歩いているようだが、
こうして時がたち、ポジフィルムを見返してみると、
まさに人生の宝石のような経験だったというしかない。
それが写真や映像、雑誌やビデオとして形に残っていることって素晴らしいと思わないかい?
今のデジタルワールドにはそこんとこの深みがない?
いや足りないと言わざる負えないのだ、よん。
グラシアス!!
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Takayuki Fukuchi @ Playa Tamarindo
Shuji Kasuya @ Playa Negra