【Corona Open J-bay Women’s】ギルモアが優勝しランキングトップへ!

kelly cestari f

Women’s finalists/ wsl/kelly cestari

ラウンド3が再開されるまでに丸々一週間ものレイデイが続いたWomen’s CT第6戦Corona Open J-bayだったが、日が昇ると完璧なJベイのラインナップとダブルオーバーヘッドサイズのコンディションとなった。
6時間に及ぶコンペティションでファイナルへと進んだのは、ランキングトップ2の2人であるステファニー・ギルモアとレイキー・ピーターソン。
ギルモアはイエロージャージを取り戻し、2000ポイントの差をつけて再びランキング1位へと躍り出た。

優勝したステファニー・ギルモア/wsl/ pierre tostee

優勝したステファニー・ギルモア/wsl/ pierre tostee

このイベントの前評判では、ギルモアはJ-bayの長い壁にフィットするだろうと思われていた。
スタイルとフローの女王として知られる彼女は、「一目惚れした」とこの場所に対する愛情を公言しており、大きな期待を寄せられていた。
しかし、金曜日の彼女のパフォーマンスは、決して支配的ではなかった。

まるでホームのように的確なギルモアのターンwsl/kelly cestari

まるでホームのように的確なギルモアのターンwsl/kelly cestari

ギルモアは、最初の数ヒートでリズムをつかむことに苦しんだ。
クォーターファイナルでは、ブロンテ・マコーレーとのオーストラリア同士の対決となり、お互いが15.00のトータルスコアを記録したものの、ギルモアがハイエストの8ポイントを持っていたためにラウンドアップを果たした。
「私は、全てにおいて過剰なストレスがあったのだと思います」ヒート後のインタビューでギルモアは話した。
「皆からは、自分の波だと思え、自分のホームだと思えと言われていたけれど、レイキーの大きなスコアを見た時、これは私の波ではないと思い始めてしまったんです」

幸運にも、ギルモアは徐々にギアを入れ直し、好調のレイキー・ピーターソンをファイナルで破ることができた。
「ステフとの勝ったり負けたりのファイナルは本当に楽しいです。彼女とのファイナルでは負け越していますが、今度こそは勝ちたいです」とピーターソンは話した。
一方のギルモアは、「トップ争いにいることは良いことです。ライバルたちは、この戦いをエキサイティングで美しいものにしてくれます。私は一緒に戦う素晴らしいライバルたちに影響されています」と話した。

ピーターソンは、ファイナルで負けはしたものの、ベストなサーフィンを見せていた。
朝の最初のヒートでは、9.00ポイントをスコアして一日をスタートさせ、その後も早い段階でハイスコアを先制してリードを守るパターンを定着させていた。

好調を維持するピーターソン/wsl/pierre tostee

好調を維持するピーターソン/wsl/pierre tostee

ローカルワイルドカードのビアンカ・ブイテンダとのセミファイナルでは、観客の熱はビアンカに向けられていたものの、ピーターソンの勝利に異議を唱えることはできなかったようだ。
ただし、ブイテンダは、ケガからの復帰でこのイベントを通して注目を浴び、クォーターファイナルではココ・ホーを倒した。
「ワイルドカードで出場できて本当に良かったです。プレッシャーもなく、私は自由でした」ブイテンダは話した。

ローカルワイルドカードで出場したビアンカ・ブイテンダ/wsl/kelly cestari

ローカルワイルドカードで出場したビアンカ・ブイテンダ/wsl/kelly cestari

この日、朝早くからファイナルまで4つのヒートをこなしたピーターソンのスタミナは、衰えることがなかった。
「WSLはサイズアップを待ってくれて本当に良かったです。こんなJ-bayの波でサーフィンできるなんて、まさに夢のようでした。早朝にパドルアウトしましたが、まだ暗くて恐かったです。どうしても波に乗っておきたかったのですが、まだ朝は大きいサイズではなかったです。今回は負けましたが、この波で毎日入っていたら、そんなことは気にならなくなりました」とピーターソンは話した。

タティアナ・ウエストンウェブも、目立ったサーファーの一人。彼女のバックハンドは唯一無二のものだった。カウアイ島出身のブラジリアンは、セージ・エリクソンとのクォーターファイナルで、18.54(9.77+8.77)のイベントを通してのハイエストスコアを記録。
数日間のレイデイをサファリやバンジージャンプで過ごし、ウエストンウェブはギアを入れ替えた。
しかし、彼女はセミファイナルでギルモアを上回ることができなかった。ジープリーダーボードランキング3位にいるものの、この敗退はワールドタイトル争いから遠ざかる形となった。

タティアナ・ウエストンウェブ/wsl/pierre tostee

タティアナ・ウエストンウェブ/wsl/pierre tostee

「結果には満足しています。セミファイナルでは、もっとできたことがあったとは思いますが、ステフはそのチャンスをも与えてもらえませんでした。それでも私には素晴らしい仲間がいたので、ここまで勝ち上がることができました。ストレスは一番の敵です」(ウエストンウェブ)

Women’s CTは、舞台をカリフォルニアに移し、7月30日から8月5日にかけてVans US Open of Surfingが開催される。
http://www.worldsurfleague.com/

最近の記事

関連する記事