コロナ禍をきっかけに茅ヶ崎の海の近くに移住した鵜川真由子さん。
友人に誘われてビーチクリーンを始めると、漂着物から漂う人間の残り香に惹かれ、部屋の片隅で写真を撮り始める。
4×5のリンホフを使ったのは、ゴミと呼ばれるようになったものの佇まいを肖像写真のように残そうと思ったからだ。
都会で暮らしてきた鵜川さんにとって、海辺から見る空はあまりにも広く、圧倒的だった。
海の音を聞くと心が落ち着くのは、羊水の中にいた胎児の頃の記憶と重なるからかもしれない。
そんなことを思いながら海辺を散歩し、いつもの場所でいつものようにシャッターを切った。
「海と本」と「OFF SESSiON」、となり合う二つの会場で、茅ヶ崎の海辺の情景が交差する展覧会「海辺のカノン」。
夏と秋が行き来するこの季節にぜひ足をお運びください。
鵜川真由子 個展 「海辺のカノン」
PORTRAITS
Books & Gallery 海と本
@umi_to_hon_jp
組曲
OFF SESSiON
@offseason_magazine
@offseason_gallery
日程
2025年9月13日(土)〜9月28日(日)
13:00〜18:00
月・火曜定休 23日(火・祝日)はオープン
入場無料
*鵜川さん在廊予定 9月13日(土)、14日(日)、23日(火)
*9月23日(火)16:00から、鵜川真由子と飯沢耕太郎(詩人・写真評論家)のトークセッションを開催。
ウエルカムドリンクをご用意してお迎えいたします。
鵜川真由子氏
大阪生まれ。広告や雑誌などでポートレイト撮影を中心に活動する傍ら、作品制作を続けている。
2012年より日本各地で個展を開催。
コロナ禍をきっかけに茅ヶ崎の海の近くに移住。海辺に通い始め、2023年に浜辺の漂着物を撮ったシリーズ「PORTRAITS」を発表。
2024年に茅ヶ崎の空と海、人々の暮らしを紡いだ写真集『海辺のカノン』を上梓。海からの授かりものに自然の色彩と循環を重ねている。
instagram:@ukawa_mayuko