唐澤予報士のウラナミ『トホホな冬……』

唐澤予報士

唐澤予報士
唐澤予報士:1991年、沖縄でサーフィンを始める。(スノーボードも開始)  1993年、初めてフルマラソンを完走。1999年、気象予報士資格を取得し登録。現在に至り、一児(娘)の父です。

スクリーンショット 2024-01-18 070834

 今シーズンの冬はトホホでした。何のことかというと、雪です。結論からいうと、この冬は近年まれにみる暖冬で、雪に恵まれませんでした。首都圏などでドカ雪となった日があったものの、冬型の気圧配置となる日が少なく、冬型の気圧配置となっても長続きせず、本州のスキー場を中心に雪不足の所が目立っていました。

 今シーズンは、結局、故郷である北海道だけでしか滑っておらず、本州のスキー場には行かずじまいとなりそうです。せっかく、新車を購入したのに、スタッドレスタイヤも購入したのに……。(追記;2月末に、今シーズン初の本州でのスノーボードに行ってきました。新潟と群馬でバッチリパウダーを当てました) ニュースだと、雪不足のために、一回も営業をしないまま、営業終了となったスキー場もあるようです。

 その北海道ですが、通算で3回に渡って行っており、雪山に行ったのは合計で15日となります。北海道ではそれなりに雪が降っており、まずまずの雪を当てられた日もあったのだけれども、やはり全般的に例年よりも雪の少ない状態。例年であれば、1・2月であればかなりの確率でパウダースノーに恵まれるのですが、今シーズンはパウダーに当たった確率は約7割といった感じでした。そんな北海道のスキー場ですが、ニュースでご存じの方もいるかと思いますが、リフト代、宿泊費、食事代などが軒並み高騰! 円高・原油高、インバウンドの増加など様々な要素が加わってのことで、感覚としては2~5割ほど値段が上がった感じです。

スクリーンショット 2024-01-17 151041 DSC_0830

 そして、何よりも感じたのが、外国人の多さ。有名なリゾートは8割が外国人。そんな彼等に言わせると、それでも日本はチケット代が安く、雪質が良いので、わざわざくるだけの価値があるそうです。(ニュース及び、リフトで同席した外国人とのつたない英会話で仕入れた情報) 

 一方で、少子高齢化となっているために、地元民のためのスキー場は客が減った状態。こぢんまりとしたローカルスキー場には地元の人や訓練の自衛隊員しかおらず、潰れてしまう所も増えています。完全に二極化している状態です。
DSC_0830

DSC_0830 DSC_0823 DSC_0819

DSC_0825
 だもんで、日本にいる方は、やっぱり雪山を楽しんだ方が良いですよ。JAPANとPOWDER SNOWを掛け合わせたJAPOWという言葉ができているくらいなので。サーフィンで考えたら世界中のサーファーがインドネシアに行っているのと同じ様に、世界中のスキーヤー・スノーボーダーが日本に来ているようなことなので。さらに、空いているスキー場に行くことが、日本のスノーリゾートを守ることになります。空いていて、雪が良く、地形の面白いスキー場を案内してもいいですよ!

最近の記事

関連する記事