【五十嵐ツトムのCTツアー観戦記】Rumble at the Ranch <エピソード4|完結編>

surfmagazine

surfmagazine
競技を中心としたスポーツとしてのサーフィン、 音楽やアート、ファッションに結びつくカルチャーとしてのサーフィン、 生き方や、住む家に現われるライフスタイルとしてのサーフィン。 「スポーツ」「カルチャー」「ライフスタイル」を3つの柱として、 surfmagazine.jpは、雑誌SURF MAGAZINEと連動しながら アンダーグラウンドにとどまらないメインストリームのクロスメディア、 そしてジャンルを超えてサーファーを繋げていくハブメディアとして サーフィンの幅広い魅力を伝えていきます。

KSR7


Lemoore, California – Aug 2020.

五十嵐カノアの父ツトムが、試合に帯同して父親目線で観たリアルで愛のあるツアーレポート。
ケリー・スレーターが開発したウェイブプール・サーフランチにて開催された、WSL再開後初イベントとなった公式戦【RUMBLE AT THE RANCH】。招待された世界トップメンバー16人が男女ペアとなって争われ、五十嵐カノアとタティアナ・ウェストンウェブのペアは見事2位に輝いた。
Text & Photo by TOM IGARASHI



KSR2
KSR4

いやー久しぶりの緊張感は最高でした。選手達も緊張感は当たり前だけど、そばにいる私もいっしょにドキドキ。心臓が何度か口から出たり入ったり。笑

セミファイナルでタティアナが7.77ポイント必要なシチュエーションの時は、1番びっくりサプライズ的な感動でした。
なんとなく周りのみんなはタティ7.77必要かー?なかなか難しいんじゃないのーな雰囲気が漂っていて。
俺もまあいっか、セミファイナルまで来たしな、なんてソファーでリラックスしながら横目でタティのライティングを見ながら。
タティ、出だしは良いじゃん。2発目も良い、3発目も良い、俺も立ち上がって隣に座ってたフィリペも立ち上がり、そして俺はカノアに近づき。
タティ中盤も良い!カノアも立ったり座ったり落ち着かない。余裕をぶっこいていた対戦相手のグリフィン(グリフィン・コラピント)もありゃりゃ?みたいな顔。
カノアは座ったり立ったり寝たり(笑)バタバタだ。
そして最後のセクションでタティは綺麗にチューブを抜けて軽くレイバックフィニッシュ!
でたー【7.98】!!
最高の逆転劇で会場は大盛り上がり!久しぶりの大会でファイナル進出だ。2月から全く試合も無くどーしよーって感じでしたが、自粛中にしっかりと目標を立てて、その時のトレーニングや練習が良かったって事を実戦で証明できてよかった。

KSR5
KSR9
KSR101
KSR6
KSR8リラックスルームにてケリーさんとマイク(マイク・パーソンズ)のアドバイスをいただいてファイナルへと向かう

いよいよ決勝だ。
フィリペの1本目はフロントサイド。軽いトリミングから流してチューブ、そしていきなりアーリーウープ。またチューブに入ってまたまたアーリーウープだ。最後も綺麗にまとめて9点いくつでた?なんポイントかな?そしてバックハンドも様々なバリエーションでまとめた。

KSR3カノアが勝ち取った2位のトロフィーを手にする五十嵐勉氏

いよいよカノアの出番だ。カノアは【8.76】必要。
とりあえず派手なアクションを披露すれば出ない点数じゃないって事でフロントサイドの一本目、思いっきり飛んで行くしかない。
ズボッ。まあしょうがない。
バックハンドではバリエーションを多く入れ、前半から中盤は完璧だ。あとは後半にもう少しバリエーションをって考えフローターを入れたんですが、あーって感じでした。
とりあえず久しぶりの緊張感ある試合は最高でした。

皆さまの力強い応援で良い結果と良いサーフィンを見せられたことに感謝です。
そしてWSL最高!感謝

1日も早くコロナが終息しツアーが始まる事を祈って。しばらくは感染対策に心がけて再びトレーニング、練習に励み新しいシーズンに向け前進だ!

最近の記事

関連する記事