米山予報士のウラナミ『夜明け前が一番暗い』

米山予報士

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米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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皆さん、こんにちは。めっきり寒くなりましたね。1月8日のチェックでは湘南大橋の気温計が氷点下4℃になり、見慣れない数字に身も心も震えました。

特に夜明け前が一番寒いのですが、こないだ夜明け前のチェックの車中でラジオを聞いていると、クレイジーケンバンドのカフェレーサーという曲が流れ、横山剣さんが「夜明け前が一番暗い 夜明け前が一番暗い 夜明け前が一番暗い」と連呼していました。
しかし、夜明け前が一番暗いとは本当かな?と疑問に思い調べると、僕と同じように考えた人が照度計で夜通し計測した記録があり、さすがに夜の暗さは日没後は変わらないようです。

その後、歌詞をよく聞いていると、「アッ危ないぞ!そのスピードじゃ計器類見る余裕なんてない アッ危ないぞ!その運転じゃバックミラー見る余裕なんてない」と、どうも、かなり危険な運転をする車かバイクのことを歌っているみたいでした。カフェレーサーというのは、バイクのカスタムの一つで、イギリスのバイク好きな人達がカフェに夜な夜な集まり、公道でレースをするために「速く、カッコ良く」しようと改造したことが発端で名付けられたようです。
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そして、クレイジーケンバンドのカフェレーサーの最後の歌詞は「大丈夫だ 心配するな 夜明け前が一番暗い 夜明け前が一番暗い 夜明け前が一番暗い」で終わります。スピード狂いの猛者でも怖いと感じる瞬間におまじないのように唱えている言葉が「夜明け前が一番暗い」です。
結局、夜明け前が一番暗いというのは、イギリスの諺で、終わりかけの時期が最も苦しい。それを乗り越えれば、徐々に状況が変わってくるという意味の言葉らしいです。夜明け前から横山剣さんにポジティブな言葉を教えていただきました。

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