【OMツアー丹野代表のコラム】 インドネシア・サーフサンクチュアリ 回顧録 Vol.10

レイキ-空撮

旅の回顧録Vol 10 西ヌサテンガラ スンバワ島

先月、20数年振りにバリ島の2つ東隣(隣りはロンボク島)に位置するスンバワ島を訪れた。

バリ島やロンボク島が大規模開発により目覚ましい発展を遂げているのに対して、直線距離で僅か500km程、飛行時間で70分程しか離れていない西ヌサテンガラ州スンバワ島には昔と変わらない素朴で長閑な風景が広がっていた。

乾いた土地に禿げた丘、人影もまばらで小動物達が楽しそうに道路で遊んでいる。

タイムスリップした気分だ。

ビマ空港編集

とはいえ、明らかに進化している部分もある。

アコモデーションだ。

そこは世界一級のサーフポイント「レイキーピーク」を有する場所だけあって毎年多くのサーファーが訪れるため、一部には素晴らしい宿泊施設が誕生していた。

朽ちて廃墟と化したサーフキャンプと最新の設備を備えた快適なアコモデーションが混在している。

中でも特筆すべきは『ハッピーホーム』と言われてるゲストハウスの存在でバリ島のビンギンで20年以上にわたって『シークレット ガーデン』というサーフハウスを経営していた生粋のサーファー大原遊(通称Yuu)さんが管理している。

https://balisurf.jp/profile

サーフィンが好きでオーストラリアに10年、その後、大好きなバリ島へ渡った遊さん。

しかし、古き良き時代のバリを知るからこそ変わりゆくバリ島の姿に自分の居場所を見い出せず、ついに意を決してスンバワ島への移住を決意した。

『シークレット ガーデン』は長きに渡って多くのリピーターゲストに支えられていた。

それはビンギンのロケーションも人気を後押ししたが何より遊さんの人柄、そして鮨職人だった料理の腕に惹かれた面が大きいようだ。

そんな遊さんが新天地スンバワ島に新たにサーフゲストハウス『ハッピーホーム』をオープンさせた。

実は『ハッピーホーム』はコミュニティ空間で、オーナーとしてではなくホストとして、管理者として、インドネシア人の奥様、二人のお子さんと共に『ハッピーホーム』内に自宅を構え生活している。

現在、『ハッピーホーム』敷地内には8棟のヴィラがありオーナーがそれぞれ異なる。

皆、シークレットガーデン時代のお得意様である。

ヴィラ1棟1棟はオーナーの拘りと熱い思いが込められて建てられた。

私はその中の一つで2ベッドルームヴィラの『Namiden House』にお世話になった。

設備は非常に充実しており冷蔵庫、TVは勿論、電子レンジ、トースター、炊飯器、電気ケトルなどなど、シャワールームの一つにはバスタブもあり温泉気分も味わえる。日本で生活している環境と遜色なく快適そのものであった。

特にインターネットは高速回線で容量も多くリモートワークをするのにも全く支障はない。

そして、サーフポイントはメインのレイキーピークは勿論、ヌンガス、ベリスコープ、レイキーパイプ、カブルストーンと何処もバイクで簡単にアクセス出来る。

自宅からホームブレイクに通う感覚だ。

レイキ-Aフレ-ム ペリスコ-プ加藤

朝一でサーフィンして、帰宅してシャワー、朝食を取ったらオフィスワーク、昼食後はハンモックでナップ。

午後は仕事をするも良し、周辺を散策するも良し、夕方風が弱くなるのを持ってサンセットセッションを軽くこなし、晩酌へ。

軽い酔いと程よい疲れで早めの就寝。

こんな生活の繰り返しである。

ここでは昭和から令和と時代を跨いでも時間はスローに流れ、陽は昇り、また沈む、自然のサイクルの中に調和した世界が広がる。

しかし、万物は流転するのだ。

たぶんここがパラダイスで在り続けられるのもそう遠くないかもしれない。

手遅れにならないうちに早めに出掛けてみては如何だろう。

<写真提供>
Nobu Fuku Photography
<参考資料>
https://namidenhouse.hp.peraichi.com/sumbawa
https://balisurf.jp/happy-home

※情報に一部古いものも含まれております。予めご了承ください。

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