こんにちは、湘南の「辻堂」という地域に住むようになって丸12年が経ったMINです。
もともとの生まれは湘南の茅ヶ崎という地域だったのですが、もの心がつく歳ごろに東京都小笠原村へ移住し、紆余曲折ありながら今は辻堂に定住しています。10年も経てばすっかり、書類の住所欄に辻堂の住所を書くことに何ら違和感を覚えません。
ところが先日、お恥ずかしながら、今さらに気づいたことがあります。
それは、辻堂の「つじ」の字のしんにょうの点が、2点になっていることです。
わたしが子どものころに学校で習ったときは、「つじ」の字のしんにょうは、たしか1点だったはずです。皆さんのご記憶はいかがでしょうか。
とても気になりましたので、いつも通りGoogle先生にたずねてみました。
すると、複数の記事で同様のことが書かれており、確からしいので以下に紹介させていただきます。
「つじ」の字は昔は1点のしんにょうだった
わたしたちが学校教育で学ぶ漢字は「常用漢字表」にもとづいているのですが、1981年に制定された常用漢字表では、1点のしんにょうに統一されていたようなのですが、「つじ」はその漢字表に入らなかった字「表外字」でした。
表外字とは、その字体について「当面、特定の方向を示さず、各分野における慎重な検討にまつこととする」とされた文字になります。つまり、書き方が複数通りあって、決められていない字です。
ではなぜ、わたしたちは「つじ」の字のしんにょうの点が1点だったと認識していたのでしょうか。
ワープロなどの情報機器に表示される文字はJIS規格で字体が示されていたのですが、しんにょうが1点の字体を第1水準としてJISが採用していたため、教科書や新聞などの印刷物で見る「つじ」の字はほぼすべて1点になっていたそうです。そのため、わたしたちは1点だと認識していると考えられます。
ここで疑問なのが、なぜ今は2点のしんにょうなのか、です。
2004年のJIS規格の改定で「つじ」の字は2点のしんにょうに変わった
実は、このように印刷文字の字体が不安定ではよろしくないということで、2000年に「表外漢字字体表」という新たな基準が作られました。
この表外漢字字体表とは、常用漢字表に含まれない漢字のうち、雑誌や書籍などの印刷物で常用漢字とともに使用されることが多い文字について、印刷標準字体を示した表のことです。字体選択のよりどころを示すものとして、2000年12月に国語審議会によって答申されたものだそうです。
この表外漢字字体表で採用された「つじ」の字が、2点しんにょうの字体でした。
その後、2014年にJISの規格が改定され、以来、おおよその機器は改定後のJIS規格に対応しているため、この十数年の間にほとんどの「つじ」の字が「辻」に変わったようです。
ふぅ〜、スッキリ!
ところで、わたしはなぜ「つじ」の字のしんにょうが2点になっていることに気がついたのでしょうか。その理由は、自宅で書類に住所を書いていたい際に、1点のしんにょうで書いていることについて妻に指摘され、軽い口論になったためです。その場でGoogle先生にたずねた結果、上述の経緯がわかり口論は幕を閉じました。
決して、1点のしんにょうでも字としては間違いではありませんので、わたしのようにこんなことで夫婦喧嘩にならないようにしましょうwww