波伝説ライダーであり、「世界にもっとも近い日本人サーファー」と言われるマー大野こと『大野修聖』。昨シーズンは、WCT入りを現実とさせるようなスタートダッシュを見せたものの、後半戦にまさかの連敗を喫してクオリファイには届かなかった。しかし、日本人では最高位となるASP世界53位でフィニッシュし、過去の日本人の中においてワールドツアーの扉にもっとも手を近づけた。
昨年のツアーを終えて帰国したとき、彼はこう語っている。「1年間の長いツアーはマラソンと同じ。僕は前半戦から飛ばすことだけを考えてしまい、中盤〜後半戦にスタミナを維持することがまったくできなかった。ドリームツアーへとクオリファイする選手は、前半戦で一気に決めてしまう選手や、後半戦に怒濤の勢いでクオリファイしていく選手もいる。だけど、クオリファイするすべての選手に言えることは、長い1年間のツアーと、自分自身のペース配分をしっかりと把握していること。」
昨シーズン学んだ教訓により、今シーズンの彼は非常にゆっくりとしたペースで前半戦を終えた。ここまで、彼とはシーズン当初の1月から頻繁にコンタクトを取り、海のラインナップの上で一緒に過ごすことも多々あった。ASPのリザルトだけを見れば、今シーズンのマー大野はまったく結果に出ていないが、彼のサーフィンスキルや、サーフィンに対する素晴らしい姿勢はまったく変わっていない。その証拠が形となって表れたのが、カリフォルニアで開催されたプロ・アマのイベント「サーフライド・フリーダム・ツアー」だ。4マンヒートのファイナルを戦ったのは、元ドリームツアラーの「ナザニエル・カラン」、WQSトップツアラー「マイカー・バーン」、「オースティン・ウェア」、「マー大野」。このワールドツアー並のハイレベルな争いにおいて、残り3分でハイスコアをたたき出した見事な逆転勝利だった。
7月17日、再び日本へと帰国したマー大野は、「今シーズンは、後半戦にアメリカ、ヨーロッパ、ブラジル、ハワイの長いヘビーなロードが待っている。この夏を境に、次に日本へと帰国できるのは最終戦となるノースショアを終えたとき。前半戦はあせらず、ゆっくりとエネルギーを充電させてもらいました。新しいサーフボードも最高に調子良いし、後半戦での怒濤の巻き返しがスタートしますよ!」と力強くコメントを残している。
 マー大野の眼力は、トップアスリート特有の圧倒的な光・存在を放っている。
2010年7月19日、たった3日間だけの滞在だったが、夏の始まりを告げる故郷の伊豆の海で、彼のことを心の底から支える仲間たちと数ラウンドのセッションを楽しんだ。地元のキッズたちの輪に入り、キッズたちと同じような満面の笑顔で波とたわむれていたのが印象的だったが、ヒザ〜腰の日本のビーチブレイクのショルダーにおいて、大輪の花火のようなヒュージスプレーを描き、その後は大空高く舞い上がっていた。
 地元のキッズたちと一緒に、ビーチサッカーも楽しんたマー大野
 キッズたちに囲まれ、大切な自分のボードをリペアするマー大野
Smily
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