chan-Uのウラナミ『初めてのメキシコ。~プエルトエスコンディド編~』

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chan-U:福岡市在住。ラーメン大好き。 好きなサーファーは、もちろん波伝説ライダー・アンバサダーです。 Support your local surfshop. Let the good time roll !

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結婚パーティーは深夜まで続きましたが、翌日の昼ごろにはカンクン発の飛行機に乗って首都のメキシコシティへ。そしてメキシコシティからプエルトエスコンディドへ乗り継ぎ、カリブ海から太平洋への横断です。LCCということもあり乗客も多く、とても移動が疲れました。

メキシコ
プエルトエスコンディドの第一印象は、リゾート地のカンクンと比べると、人や町並みが何となく怖い雰囲気。「ついに来てしまった、大丈夫かな」といった感じでした。
それでもダウンタウンに着くと、観光客も多く、思ったよりも大きな町だということがわかりました。着いたのが夕方だったためノーサーフでしたが、町を徘徊。深夜までお祭り騒ぎで、音楽がどこそこから聞こえ、ほんとに陽気な国だと思いました。
1(ダウンタウンにて。港町なので新鮮な魚がたくさん売られている。)

翌日はいよいよメキシカンパイプライン、シカテラビーチへ。それほど大きくはなさそうですが、ブレイクする波はダンパーかチューブです。早く海に入りたいですが、まずはサーフボードをゲットしなければなりません。ビーチ沿いには5件ほどサーフショップがあり、全てチェックしました。手持ちのお金が少ないギリギリのトリップだったため、中古ボードでも手が届かないほどでした。途方にくれて海を見ていたら、海から上がってきたメキシカンが「どうした?何か困っているのか?」みたいな事を聞いてきて、サーフボードのことを話しました。交渉の末、約5000円で5’11をゲット。いつでも折れそうな短いペラペラなボードです。

僕が滞在していた約1週間、ハイシーズンではないとしても頭くらいは平均でありました。(現地の人はフラットだと言っていました。)波は掘れるというより、めくり上がって巻きながら割れていく感じです。イージーだと思われる所からもレイトなテイクオフになり、まだ慣れない最初のころは巻かれるのみで全く乗れませんでした。カレントも強く、気づくと沖に流されます。セットはダンパーが多いですが、いきなりリーフの棚で割れるようなクラシカルなチューブが現れます。完璧なポジションにいて、ローカルからも「フォーッ」とあおられたのに、板が折れたりするのが怖くてパドルをやめてしまったことが2回ほどありました。

夜明けごろは貸切りですが、徐々に人が混み始めます。海もゆっくりと目覚めてくるせいか、日が昇ってからの方が面が綺麗になってチューブも増えます。朝は寒いですが、ウェットを着ている人はいません。寒いのを我慢し、人が少なくて一番乗れる夜明けごろから毎日入っていました。昼ごろからは風が入り、夕方にかけても風がやまずにジャンクっぽくなった日が1日だけありましたが、幸運なことに昼になってもそれほど風が入らない日が多く、1日3ラウンドをこなしてだいぶ慣れてきました。

プエルトエスコンディドでの目標はチューブをメイクすること。サーフィンを始めて10年ちょっと経ち、少しかぶった程度はありましたが、完璧にでてきたことはありませんでした。上條プロからは、「チューブの練習になるけど、海底に打ち付けられるから気をつけて」とアドバイスを頂いていました。その通り、何度も海底に打ちつけられ、絶対板折れたと思った時が何回もありましたが、波に乗るにはテイクオフしてからチューブに入るしかないので、軽くかぶれるようにはなっていました。そして、一本だけフォアハンドのチューブをメイクできました。

そんなうれしいニュースとは裏腹に、思ったほど安くはなかったメキシカンペソはどんどん減っていきます。露店のタコスは2~300円くらいですが、移動式のためにタイムリーに見つけることができず、結局はお店で食べたり、日本ではなかなか飲めないフルーツジュースやビールも結構飲みました。その他、予期していなかった痛い出費などもあり、まだ残り5日くらいはあるのに残るは日本に帰ってから使うために持っていた1万円のみになりました。

近くの両替所では日本円は替えられず、銀行に行ってみるしかないということになり、灼熱の昼間に町中の銀行を汗だくになりながら何件も回りましたが、どこも日本円は受け付けてくれません。そんな時、観光案内の人が「近くに日本食のレストランがあって日本人がいるからもしかしたら助けてくれるかもしれないよ」と教えてくれました。

シカテラビーチの隣にあるカリサリージョというポイントブレイク付近にある日本食レストランへ向かいました。もちろん日本人の方が経営しており、事情を話したところ、無理を言って1万円を両替して頂けました。「困ったことがあればいつでも来て」と暖かい言葉もかけてくれました。

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(日本食や日本語に恋しくなったらカリサリージョにあるお寿司屋さんがお勧め)

そんなこんなでメキシコトリップが無事に終わりました。チューブライディングはサーフィンにしかない感覚なので、この経験をいかしてまたいつかチューブを狙いたいと思っています。

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DSC00487DSC00975(タコスは様々な種類・味があり、どんなに食べても飽きない)
5(海に沈む夕陽。きょうも一日ありがとう。)

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