風予報の上手な使い方

 
 
予報の算出には予測範囲をメッシュとして区画を枠目として区切るため、現在地の場所により予報との体感や気象状態が異なる場合があります。

また、予報を計算する際は、実際の地形よりもなだらかに表現し計算することなどが原因となって、現在地で感じられる体感や気象の状態が、予報と異なる場合もあります。

そういった際は、現在地では例え風が吹いていなかったとしても、さほど離れていない場所に移ると実は吹いている、という可能性があります。
例としては、区画内に山を背負っている場合・谷間がある場合・岬の内側にいる場合等。
 

風のパターン例

風のパターン例


 

そこで、WRF風予報とMSM風予報に大きくズレが見られる場合は、【天気が安定しない=変化しやすい可能性】と推測いただき、その際は、ピンポイント予報一箇所のみの予報を参考にするのではなく、周辺の気象予報・天気図、画像による波・風予報をご活用いただけますと幸いです。
 
 

大気の境目を探そう!

風は、気温や気圧などの条件で変わりやすい気象現象です。そのため、ある地点における風は、実際の気象条件が事前の予報と少しでも違いがでると、強弱の違いだけでなく、風向きが全く違ってしまうこともあります。

風向きが全く違ってしまうことの例として、海岸付近の風の変化を思い出してみてください。朝は風が陸から吹いていたのに、太陽がのぼって気温が暖かくなると急に海から風が入ってくるという現象を体験されたことがあるのではないでしょうか。

この気象現象は、主に陸上と海上の空気の温度の違いによって起きる現象ですが、このような性質の異なる空気(大気)が接する場合や、同じ性質でも局地的な地形により異なる方向から風が(大気が)ぶつかりあう境目では、風が弱かったり、風向きが不安定になります。また、境目を挟んで風向きが全く異なることも多くあります。

境目は、気温や大気の状態などによって位置が変化しやすいため、予測が非常に難しいうえに、予測が外れやすくもあります。

ピンポイントの予報と実際の風が全く違うと感じましたら、風画像をご覧になり、境目が近くにないかを確認してください。

もしも境目があれば、事前の予想よりも空気(大気)のバランスが変わった、あるいはバランスの変化が遅れている(または早まっている)とお考えください。

その場合は、境目が今後、近づくのか、遠ざかるのか、または停滞するのかを過去や事前予報の風の変化から、独自に予想・判断していただくほかありません。
 
 

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