波向 − 波の進み方
波向とは、読んで字のごとく「波」の「向」きです。よく東ウネリ・南ウネリなどといいますが、東ウネリとは東から西に向かって進むウネリで、南ウネリとは南から北に向かって進むウネリとなります。東ウネリとは東から来るウネリ、南ウネリとは南から来るウネリと理解しておけば良いと思います。例えば南向きの湘南などでは、当然ながら北ウネリが反応することはありません。
ただし、注意しておく点があります。ウネリとは実際に海水が動くものではなく、「エネルギー」のみが伝わります。このエネルギーは真っすぐのみ進むのではなく、扇形に広がっていく性質があります。ですので、南向きで房総・伊豆半島に挟まれた湘南でも真東からのウネリが徐々に横に広がって南東ウネリとして入るようなことがあります。
風 − 波を起こすのは風のみ
波を起こすのは風と説明しました。では風を起こすものは何でしょうか。それは、「気圧差」です。まず、「気圧差」の前に「気圧」を説明します。地球は空気に覆われています。普段の生活では感じることができませんが、この空気にも「重さ」はあります。我々が生活している地表から上空10km以上にまで空気の層があります。空気の重さは軽いものですが、10km( =10000m = 1000000cm)以上の厚みのある空気には十分な重さがあります。この空気の重さが「気圧」です。
さて、この「気圧」ですが、一様に同じ強さではありません。さまざまな理由により、地表にかかる空気の重さが大きい所もあれば小さい所もあります。この空気の重さが大きい所が「高気圧」、小さい所が「低気圧」となります。「高気圧」は上空からかかる空気の重さによる力が強く、「低気圧」では弱くなり、力の強い所から弱い所に向かって空気が流れていきます。この空気の流れが「風」というわけです。
オフショア − 面は綺麗でも徐々にサイズダウン
よく、「オフショアだから波はいいよ!」とか、「オンショアでジャンク。良くない。」などと耳にすると思いますが、オフショア・オンショアとはいったい何でしょうか。オフショアとは陸から海に向かって吹く風のことです。沖から岸に向かって進んできて崩れる波に対して、正面から吹く風です。オフショアになると、波の形は綺麗になり、面も良くなります。
基本的にはオフショアで整った波がサーフィンに適しているので、サーファーはオフショアが吹くことを望んでいます。ただし、オフショアにも良くないことがあります。強くオフショアが吹くと、波のエネルギーが抑えられてサイズダウンしてしまいます。また、波と同様にサーフボードも抑えられてしまい、テイクオフがしづらくなります。強すぎないオフショアがサーフィンにもっとも適した風といえます。
オンショア − サイズアップするけどジャンク
オンショアとは、海から陸に向かって吹く風のことです。沖から岸に向かって進んできて崩れる波に対して後ろ側から吹く風です。オンショアが吹くと、オフショアとは逆に波の形は悪くなってジャンクになってしまいます。サイズアップするという利点はあるものの、サーフィンには適さない波となり、基本的にはサーファーにとってはうれしくない風です。
このように、風によって波のコンディションは大きく変わるので、風の変わるタイミングを知ることは良い波を当てるには重要になります。低気圧や高気圧の位置や動きを知ることで、オフショアになるかオンショアになるかが分かります。また、気温が上がるとオンショア、気温が下がるとオフショアが吹きやすいということも覚えておきましょう。気温の下がっている朝早くはオフショアで波が良くても、暖かい日中はオンショアでジャンクになることがあるので、一般的にサーファーは朝早くから海に向かうのです。
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